クレディS、あらゆる選択肢を検討中と説明-増資を計画との報道受け
2015/10/09 09:09 JST
(ブルームバーグ):スイス2位の銀行クレディ・スイス・グループは8日の取引終了後、新戦略発表を21日に控えてあらゆる選択肢を検討していることを明らかにした。市場では同行が増資を計画しているとの観測が広がっている。
クレディ・スイス株は8日のチューリヒ市場で3.6%下落。同行が「大規模な」増資を準備していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。同紙が事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えたところでは、調達資金は事業再編を進める中で発生する損失の吸収に充てるという。
クレディ・スイスは「当行の資本状況と21日の投資家会合をめぐるメディアの観測に留意している」と指摘。「戦略の徹底的な検証を行っており、グループと傘下事業、資本の利用状況・要件であらゆる選択肢を検討している」と説明した。
FT紙が情報源としている匿名の関係者は、ゴールドマン・サックス・グループがまとめた投資家調査に言及。同調査では回答者の91%が、クレディ・スイスは少なくとも50億スイス・フラン(約6200億円)を新株発行によって調達すると予想している。
原題:Credit Suisse Says It’s Evaluating All Options for Bank (1)(抜粋)
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更新日時: 2015/10/09 09:09 JST