FOMCは24回もドルに言及-「為替は財務省の専権事項」は表向き
2015/10/09 15:55 JST
(ブルームバーグ):米金融当局は為替政策は財務省の専権事項だとしているが、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を見るとそうでもないようだ。
議事録によれば、当局者らは9月16、17日の会合で24回ドルに言及している。7月会合では12回、6月は13回、4月が12回、3月は10回だった。
FOMCメンバーの何人かは、ドル高が長期化してインフレ率上昇を遅らせたり、抑えたりするリスクに言及した。米個人消費支出(PCE)価格指数に基づく米インフレ率は2012年4月以来、金融当局が目標とする2%を下回っている。
FOMCはドルが米国の全ての主要貿易相手国および新興国・地域の通貨に対して大きく上昇した結果、米国の経済活動と輸出の重しなっている状況を指摘した。
シリコン・バレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)のシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「ドルはインフレ目標達成に対するちょっとした障害物になった」と述べた。
原題:Fed Doesn’t Care About Dollar? Minutes Show Greenback Fixation(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lananh Nguyen lnguyen35@bloomberg.net
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更新日時: 2015/10/09 15:55 JSTニュース一覧
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