意外に強かった中国関連ファンド、年初来のETF世界トップ5に3本
2015/10/09 14:29 JST
(ブルームバーグ):今年これまでのところ最もパフォーマンスの良い上場投資信託(ETF)は、中国関連のファンドだ。
時価総額1億ドル(約120億円)超の世界のETF750本余りを見ると、上位5本のうち3本が中国関連銘柄に連動している。家電販売チェーンを展開する蘇寧雲商集団やイングランドサッカー「プレミアリーグ」の放映権を一部獲得した楽視網信息技術などを組み入れている。
コメルツ銀行の周浩シニアエコノミスト(シンガポール在勤)は、「中国の消費とインターネット関連企業は注目材料だ」と述べた。
3本は「Eファンド・チャイネクスト・プライス・インデックスETF」と「ミラエ・アセット・タイガー・チャイナ・コンシューマーETF」、「チャイナSME・ETF」。7-9月(第3四半期)にはリターンが落ち込んだが、年初来ではなお27%を超える値上がり率となっている。
中国の人口は米国の4倍余りで、オンラインショッピングや所得が大幅に増加。それを背景に消費財や通信といった銘柄が上昇している。消費は1-6月(上期)の中国経済の伸びに60%寄与した。また、この3本のETFはいずれも商品関連と銀行株へのエクスポージャーがほとんどない。
原題:These ETFs Topped Peers by Riding a Surge in Chinese Consumers(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:マドリード Camila Russo crusso15@bloomberg.net;ニューヨーク Elena Popina epopina@bloomberg.net
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更新日時: 2015/10/09 14:29 JST