2015年10月10日00時07分
大阪市北区の百貨店「阪急うめだ本店」が、入居する喫茶店2店舗が聴導犬同伴の女性の入店を拒んでいたことがわかったとして、ホームページに「お詫(わ)び」を載せた。同じフロアで補助犬の啓発イベントが開かれた直後で、「誤った対応だった」として百貨店側は女性に謝罪した。
阪急百貨店を展開する「エイチ・ツー・オー リテイリング」などによると、3日に同店9階であった補助犬について啓発する厚生労働省主催のイベント終了後、参加した女性4人が聴導犬と一緒に同じ階にある喫茶店に入ろうとした。しかし、女性のアルバイト店員に「犬同伴の入店はできません」と断られた。同じ階の別の喫茶店でも同様の対応を受け、3店舗目で入店できたという。
イベントを監修し、その場に居合わせた日本補助犬情報センター(横浜市)の専務理事兼事務局長の橋爪智子さん(42)は「店員に悪意はないと思うが、説明も聞き入れられず残念だった」と話す。同社広報部は「他の百貨店に先がけて補助犬の受け入れを始めたが、末端の従業員に周知できていなかった。改めて周知徹底する」としている。
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朝日新聞社会部
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