VWの排ガス不正を明らかにしたICCT「現代自動車は新基準の通過困難」
ハンギョレ新聞 9月26日(土)10時42分配信
フォルクスワーゲンの排出ガス不正操作の波紋が拡大する中で、2017年に導入されるさらに厳格な排出ガステストに現代自動車はボルボ、ルノーとともに通過が困難とする国際非営利団体の研究結果が出た。
フォルクスワーゲンの排気ガス トリックを明らかにした国際清浄交通委員会(ICCT)が15日に発刊した白書「EURO6 乗用車の窒素酸化物抑制技術」によると、同委員会は「実験室ではなく実際の道路条件方式(RDE)で合計32台を調査した結果、ボルボ、ルノー、現代自動車の実験車両(各1種)が窒素酸化物を非常に多く排出した」と明らかにした。 委員会は続けて「現代自動車などが大気汚染物質である窒素酸化物抑制システムを改善しなければ、実際に道路上での排出ガス測定テストが適用されれば該当車両は基準を通過できず、ヨーロッパ連合(EU)市場から追い出されることになるだろう」と明らかにした。
白書によれば、現代自動車の車両は、実際の道路条件方式のテストで窒素酸化物が基準値の6.9倍に達した。 ルノーは8.8倍、ボルボは14.6倍に達した。今月からヨーロッパ連合と国内で全面適用されたEURO6排出ガス基準上、窒素酸化物の許容値は80ミリグラム/キロメートル以下だ。今回の調査で現代自動車の実験車両は走行距離1キロあたり窒素酸化物553ミリグラムを排出した。
現代自動車の調査対象車種は準大型クラスだとし、モデル名は公開されなかった。ただし、これら車両は現行の実験室条件での測定方式では全て排出ガス基準をかろうじてクリアーした。 現在、EURO6排出ガス測定方式は、実験室条件でなされており、2017年9月頃から実際の道路条件に基準が変わる予定だ。
委員会はまた、窒素酸化物低減装置としてLNT(窒素酸化物低減触媒)よりSCR(選択的触媒還元装置)を装着した車両の方が窒素酸化物の排出量が少なかったと明らかにした。 調査対象となった現代自動車、ボルボ、ルノーの車両はすべてLNTが搭載されたモデルだ。 現代自動車は「実験室より環境が苛酷な道路で排出ガスが多く出るのは当然」として「2017年に強化されるユーロ排出ガス規制を充足できるようSCR装置を研究開発中」と説明した。
チョ・ケワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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