大阪府議会は8日、本会議で一般質問を行い、大阪都構想をめぐり野党会派と松井一郎知事(大阪維新の会幹事長)が論戦した。維新が府知事選と大阪市長選のダブル選で都構想への再挑戦を掲げていることに対し、共産党の宮原威議員が「都構想の隠れた事実を府民に明らかにして信を問うべき」と求めた。松井知事は「これまでも制度の内容を丁寧に示し、情報を伝えている」と述べた。
一般質問を行う宮原議員=8日午後、議場 |
宮原議員は、現行の大阪市と、都構想によって市を分割して設置される特別区を比べた場合に「自主財源が大幅に減る」と指摘。「知事が二重行政に挙げる体育館や研究所もそれぞれ役割が違う」として、二重行政に当たらないと批判した。
これに対し、松井知事は「都構想の制度設計に当たっては、公開の場である法定協議会で検討を進め、府と市の議会で審議し、府市統合本部会議の議論も公開して周知を図ってきた」などと反論し、周知や広報は十分だったとの認識を示した。
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