JRケーブル不審火:品川変電所ぼやで42歳容疑者逮捕

毎日新聞 2015年09月15日 21時49分(最終更新 09月16日 12時11分)

東京都内のJR施設で発生した不審火
東京都内のJR施設で発生した不審火
大勢の報道陣がつめかけた警視庁原宿警察署=東京都渋谷区で2015年9月15日午後9時33分、小川昌宏撮影
大勢の報道陣がつめかけた警視庁原宿警察署=東京都渋谷区で2015年9月15日午後9時33分、小川昌宏撮影

 東京都内のJR東日本の施設などで不審火が相次いだ事件で、警視庁捜査1課は15日、品川区の品川変電所敷地のぼやに関与した疑いが強まったとして東京都武蔵野市吉祥寺東町3、自称ミュージシャン、野田伊佐也(いざや)容疑者(42)を威力業務妨害容疑で逮捕した。このぼやを含め、8月中旬以降、線路脇のケーブルや変電所などで計7件の不審火が発生しており関連を調べる。

 逮捕容疑は8月23日午後7時半ごろ、品川変電所付近にあった高圧ケーブル周辺に放火し、同社社員らの業務を妨害したとしている。調べに対し、放火したことを認めたうえで「業務妨害とは思っていない」と供述しているという。

 品川変電所では、火の付いたペットボトルを敷地に投げ込む男が目撃されていたほか、現場近くの防犯カメラに自転車に乗る不審な男が映っており、警視庁が行方を追跡していた。

 都内のJR施設では8月中旬以降、ケーブルが燃えたり、ぼやが発生したりするなどの不審火が7件発生。複数の現場で、火を付けるのに使われたとみられるペットボトルや針金が見つかっており、警視庁は同一犯による放火の可能性が高いとみて捜査している。【山崎征克、神保圭作、深津誠】

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