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済州島でも日本公館前に「慰安婦像」計画 韓国地元学生らが12月設置目指す 市は難色
【ソウル=藤本欣也】韓国南部の観光地、済州(チェジュ)島にある日本総領事館前の広場に、慰安婦問題を象徴する少女像を設置する計画が大学生らによって進められていることが9日、明らかになった。地元当局は敷地の使用許可に難色を示しているとされる。ソウルの日本大使館前(現在建て替え工事中)に続き、日本公館前に慰安婦像が違法設置される事態となれば、日韓間の新たな外交問題に発展しかねない。
聯合ニュースによると、設置を計画しているのは済州島内の大学生が組織する「平和碑建立推進委員会」。同委員会が9日、会見して明らかにしたところでは、12月中旬ごろまでに像を完成させ、済州市内にある日本総領事館前の広場に設置する計画という。
これに対し、同市は外交問題などを理由に、敷地使用を許可することに難色を示しているという。大学生らは、許可を求める署名活動とともに、費用約3300万ウォン(約346万円)を捻出するための募金活動を行っているという。
同委員会は済州島の慰安婦像について、「島民や国内外の観光客にとって平和と歴史教育の象徴の場になる」と主張している。