アトピー性皮膚炎

アメリカでは２０年以上の長い月日をかけてアトピー性皮膚炎の栄養学的な解明を行ってきました。
内科病院でのアトピー性皮膚炎の治療はステロイド剤による炎症抑制の方法だけでなく、体質改善による根本的なアトピー性皮膚炎の治療を求めて多くの研究と治療方法の確立が行われてきました。現時点ではアトピー性皮膚炎の症状は４つの原因（体質）が重なって起こっているとされ、それぞれの体質の改善方法も細かく分かれています。

【１】炎症体質（ 乾燥肌、かゆみ、皮膚炎など）を改善する
【２】アレルゲンの侵入を防ぐ厚く丈夫な皮膚を作る
【３】アレルゲンに反応してヒスタミンを作らない体質を作る
【４】腸内の善玉菌を増やしてグロブリン免疫抗体の異常分泌を防ぐ

アメリカで研究されているアトピー性皮膚炎の内科治療は上記の様に４つの段階に分けて行われることが多いようです。

アトピー性皮膚炎の４つの体質のどこが強くてどこが弱いかは、個人個人のアトピー性皮膚炎の体質によって違っていますので【１】【２】【３】【４】の、どの体質改善を初めに行うかは試してみるしかないようです。
例えばアトピー性皮膚炎で皮膚が薄い方は ＥＰＡや ヒアルロン酸を摂取して丈夫な皮膚を作るとか、便秘ではなくても 腸内環境が悪い方は 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）を摂取するとか、また炎症体質が酷い方は炎症を抑制する ビオチンを摂る、皮膚の乾燥が酷い人は自分で分泌できるようになるまで、とりあえず スクワランオイルを塗って乾燥を防ぐなど、アトピー性皮膚炎への様々な栄養学的なアプローチが必要です。

アメリカの病院でのアトピー性皮膚炎への栄養学的なアプローチとしては、 ビオチンや パントテン酸を使った炎症体質の改善が中心になっています。

ステロイド剤によるアトピー性皮膚炎の治療も【１】の炎症を抑制するメカニズムにアプローチする治療の１つです。（アトピー性皮膚炎の治療でステロイド剤を使用したことのある方への栄養学的なアプローチ方法を後ほど詳述いたします。）
アトピー性皮膚炎のビオチンによる治療方法はアメリカでも一番研究が進んでいる分野で、２０年以上の内科病院によるアトピー性皮膚炎の治療の実績があります。
ビオチンによるアトピー性皮膚炎の治療の詳細は ビオチンのページをご覧下さい。
ビオチンを１日４錠摂取して半年間試してもアトピー性皮膚炎の改善効果を感じない方は、ビオチンが十分にあってもガンマリノレン酸（γリノレン酸）を体内で作れない体質の可能性がありますので、 ビオチンサプリメントの摂取を止めて ガンマリノレン酸（γリノレン酸）に切り替えて、アトピー性皮膚炎の炎症体質改善を進めることをお勧めします。
最近のアメリカのアトピー性皮膚炎の専門家はビオチンやガンマリノレン酸（γリノレン酸）による炎症体質の改善だけではなく、４つの体質改善を行わなければアトピー性皮膚炎の完治は難しいのではないかと言っている方が多くいます。
ビオチンなどによる炎症体質の改善を行っても アトピー性皮膚炎の症状の改善が見られなかった方や、途中で改善が停滞してしまっている方は炎症体質改善の他にも、【２】【３】【４】からのアトピー性皮膚炎へのアプローチも行うのが良いでしょう。

アトピー性皮膚炎においては皮膚からアレルゲンが侵入して、 アトピー性皮膚炎の症状が悪化するケースが多数報告されています。
アトピー性皮膚炎の体質を持っていても、皮膚が丈夫であれば本来はアレルゲンが皮膚から侵入するということはほとんどなく、アトピー性皮膚炎の症状も出ないことが多いのです。
皮膚には角質層という皮膚バリアが存在していて様々な物質の侵入を防いでいます。アトピー性皮膚炎でない方はこの皮膚バリアがしっかりと働いている方が多く、外から有害な物質が入ってくることがほとんどないのです。
しかしアメリカでの調査ではアトピー性皮膚炎の方は、皮下での ＥＰＡと ヒアルロン酸の分泌が少なく、そのために角質層が薄くなってアレルゲンが大量に皮膚から侵入し、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみが起こっているのだそうです。
角質層の構造としてはＥＰＡとヒアルロン酸と水分が混ざって糊（のり）の役割を持つ乳液状の物質を作り、角質層と角質層の間に分泌されて角質層が剥がれないようになっているのですが、アトピー性皮膚炎の方の多くが体質的にＥＰＡやヒアルロン酸の分泌が少ないので簡単に角質層が剥がれてしまっているのです。
アトピー性皮膚炎の方は、 乾燥肌や 敏感肌になったり、皮膚が粉を吹いたようになっていたり、皮膚が赤黒くなってしまっている方、また象皮のように硬くなってしまっている方などが多いのですが、ＥＰＡとヒアルロン酸を６ヶ月～１年ほど摂取することで皮膚が丈夫になり、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみに改善が見られる方も多いのです。
ただ、自分で油分を分泌するまでには時間がかかります、その間は スクワランオイルを塗って、外から油分を補ってあげてください。
スクワランオイルはもともと皮膚で分泌されている成分のため、安全性にも優れていますし、角質層への浸透もいいため、即効性があります。また皮膚の深くまで浸透してくれるので、頻繁に塗る必要が無いため、皮膚のケアも楽になると思います。
皮膚の薄いアトピー性皮膚炎の方にとって皮膚を丈夫にすることは、アトピー性皮膚炎の様々な症状を改善するために非常に重要です。

アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみの根本的な原因はヒスタミンという炎症物質の異常分泌です。アトピー性皮膚炎の方は全員がこの体質を強く持っており、アトピー性皮膚炎の体質改善では非常に重視されます。
ただし、この体質改善は【１】～【４】のアトピー性皮膚炎の体質改善の中では一番最後に行われるのが一般的です。
ヒスタミンは皮膚などに炎症を起こしたり、皮膚の末梢神経に作用してかゆみを感じさせたりする物質で、 ヒスタミンの大量分泌がアトピー性皮膚炎の症状を発症させる原因となっています。ヒスタミンが大量に分泌されることでアトピー性皮膚炎の炎症やかゆみが起こります。
ヒスタミンはウィルスなどの外敵が侵入した時に分泌され、外敵を死滅させる働きを持つ重要な免疫物質の１つですが、アトピー性皮膚炎の方の免疫組織は身の回りに大量に存在するダニやハウスダストなどの無害な物質を外敵と判断してしまっています。
アメリカでのアトピー性皮膚炎の研究ではヒスタミンの異常分泌はグロブリン免疫抗体（Ｔｈ２という白血球によって分泌。詳しくは 善玉菌（コッカス腸内細菌）か アシドフィルス菌をご覧下さい）の異常分泌と、肥満細胞（マスト細胞ともいいます）の過敏さが重なることで起こるとされています。
肥満細胞のレセプター（鍵穴）にグロブリン免疫抗体が差し込まれた時にヒスタミンが肥満細胞内に作られます。アトピー性皮膚炎の方はグロブリン免疫抗体に対する肥満細胞の感度が数百倍～数万倍も敏感で、ヒスタミンをたくさん作り出す体質を持っていますので、 ケルセチン（抗ヒスタミン剤）によって肥満細胞の感度を鈍くする方法をおすすめします。ケルセチンはドイツではヒスタミンの異常分泌を改善するものとしてアトピー性皮膚炎に使われる医薬品として認められるくらいに実力のあるハーブです。

今のアメリカで最も注目されているアトピー性皮膚炎の体質改善方法が腸内環境の改善です。
グロブリン免疫抗体は侵入してきたアレルゲンに対して分泌される免疫物質ですが、グロブリン免疫抗体を分泌する免疫細胞が腸の粘膜に多く存在するＴｈ２という免疫細胞なのです。Ｔｈ２はヘルパーＴ細胞と呼ばれる白血球の一種で寄生虫や腸内に住む悪玉菌などを監視している免疫細胞です。アトピー性皮膚炎の方の多くが腸内環境が悪玉菌優勢になってしまっているため、Ｔｈ２が異常に多くなっていてアレルゲンに対して過敏になり、グロブリン免疫抗体が通常の数１００倍～数万倍も分泌されてしまっているのです。
アレルゲンに反応して大量分泌されたグロブリン免疫抗体が肥満細胞を刺激してヒスタミンを作り出し、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを引き起こしています。
このアトピー性皮膚炎の体質を改善する可能性が高く評価されているのが善玉菌なのです。
アトピー性皮膚炎の方にはハウスダストやダニの様に何かしらのアレルゲンが存在しますが、本来は無害なアレルゲンに対して免疫機構が異常反応して、グロブリン免疫抗体を異常分泌してしまうところにアトピー性皮膚炎体質の問題点があります。
アトピー性皮膚炎対策として日本ではパッチテストなどを行ってアレルゲンを確定した後は、アレルゲンをできるだけ遠ざけるような生活をする方法が一般的ですが、アメリカでのアトピー性皮膚炎対策では本来は無害なアレルゲンに異常反応していることが問題であるとして、アレルゲンに異常反応しないような免疫機構を作ろうということでアトピー性皮膚炎の体質改善を行います。
アトピー性皮膚炎の方の多くが皮膚や粘膜などから侵入するアレルゲンに反応して大量のヒスタミンが作られています。
前述の様に、皮膚や粘膜の免疫機構が敏感になるのは腸内にあるＴｈ２という白血球が大量に存在するからだという研究結果があり、腸内環境を善玉菌優勢にすることで皮膚や粘膜の免疫機構も穏やかになり、アレルゲンの侵入に対してＴｈ２のグロブリン免疫抗体の異常分泌を抑制することが判っています。 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）や 食物繊維を摂取して腸内環境を改善することをおすすめします。
善玉菌（コッカス菌や腸内細菌）が炎症抑制のための ビオチンを生産していることを考えると、腸内環境の改善はアトピー性皮膚炎のグロブリン免疫抗体の異常分泌を抑制するだけではなく、アトピー性皮膚炎の方の持っている炎症体質の改善にも良い影響を与えますので、アメリカの多くのアトピー性皮膚炎の専門家はビオチンなどによる炎症体質の改善と一緒に腸内環境の改善も行うことを奨める方が多いようです。

アトピー性皮膚炎の改善の為のサプリメントは多数ご用意していますので、引き続きこのページをご覧下さい。

アトピー性皮膚炎の４つの体質を改善する商品です。
以下の４つの サプリメントの商品詳細ページには、自分のアトピー性皮膚炎体質の改善にとって必要なサプリメントか、不必要なサプリメントかが判るように詳細な解説を載せております。摂取するしないは別としてアトピー性皮膚炎への栄養学的なアプローチをするための情報ですので、是非お読みいただくことをおすすめします。
アトピー性皮膚炎の体質改善で栄養学を理解して行なうのと、理解しないで行なうのでは効果が大きく変わるとの報告もあります。このことをプラシーボ効果とも呼びますが医学的にも証明されている現象です。

• 【１】 ビオチン
  ビオチンでアトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを軽減。
  ビオチン（ ビタミンＨ）はアトピー性皮膚炎が引き起こす炎症やかゆみを改善する効果が期待されています。日本では数年前からアトピー性皮膚炎の改善でビオチンが注目されましたが、アトピー性皮膚炎の治療法の進んでいるアメリカではビオチンによる内科治療は２０年ほどの実績があり栄養学的な解析がほぼ完了しています。
  是非、ビオチンとアトピー性皮膚炎の栄養学的な関係を知り体質改善を行うことをおすすめします。
  アトピー性皮膚炎の方に限らずビオチンは食事から摂取することができません。ビオチンのすべての生産を腸内細菌が行っています。
  アトピー性皮膚炎の方に多いのですが、 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）が少なかったり、悪玉菌が多いなど 腸内環境が悪いと、ビオチンがうまく作れずに皮膚などに炎症やかゆみのトラブルが多くなります。
  アメリカでの栄養学調査では善玉菌によるビオチンの生産不足によってアトピー性皮膚炎の症状が発症してしまう方が、発症者全体の４０～５０％いるそうです。
  ビオチンは体内でガンマリノレン酸の生産を行い、 ガンマリノレン酸（γリノレン酸）が炎症抑制のプロスタグランジンを作っていることから、 ビオチンはアトピー性皮膚炎の炎症体質を改善するサプリメントに分類されます。
  アトピー性皮膚炎独特のかゆみに関してはヒスタミンを無毒化する アスタキサンチンなどの摂取もお勧めです。
• 【２】 ＥＰＡ
  ＥＰＡとヒアルロン酸で厚く丈夫な皮膚を作り、アレルゲンの侵入を防ぐ。
  アトピー性皮膚炎のように皮膚にトラブルの起こるタイプのアレルギーに罹っている方は、その多くが皮膚の角質層が薄い方が多いのです。
  重いアトピー性皮膚炎の症状などでは角質層がほとんど剥けてしまい皮膚が赤黒くなってしまわれる方や、角質層が癒着してしまい角質層が固く厚くなっている方もいらっしゃいます。（お肌が粉を吹いたようになっているのも、角質層が剥がれやすくなっているのです）
  アトピー性皮膚炎でなければ、通常は角質層は手の平などで１０層～２０層、薄い部分で数層というように層になっており、外から体内に異物が入ってこないように皮膚バリアの役割をしています。
  アレルギー性鼻炎などの方は粘膜は弱いですが、角質層がしっかりしている方も多いため、アレルゲンの侵入経路は目・鼻・口の粘膜に限られますが、角質層が薄いアトピー性皮膚炎の方は全身からアレルゲンが侵入してしまうために、全身で ヒスタミンという炎症やかゆみの原因になる物質が作られてしまいます。
  アトピー性皮膚炎で角質層が薄く弱い皮膚ができてしまう原因は、角質層を繋ぎとめておく ＥＰＡと ヒアルロン酸が皮下で十分に分泌されていないためだといわれています。
  アトピー性皮膚炎で角質層が薄い方は、サプリメントとしてＥＰＡとヒアルロン酸を半年ほど摂取することで角質層を厚く丈夫にしてみてください。
  また、アトピー性皮膚炎で皮膚の掻き崩しに弱い方は、皮膚を作るコラーゲンの材料となる ＭＳＭサプリメントを経口摂取することでも丈夫なお肌を作ることが可能です。アトピー性皮膚炎の方が皮膚を作るには何度もターンオーバーを繰り返さなければなりませんので、ＭＳＭサプリメントの摂取は最低で半年くらい行います。
  アトピー性皮膚炎の方で皮膚がある程度作れてきたら摂取する量を半分ほどに減らし、丈夫な皮膚を維持していくことがアトピー性皮膚炎の再発を防ぐために重要です。
  アトピー性皮膚炎と 乾燥肌や 敏感肌が重なっている方も、これらのサプリメント摂取でアトピー性皮膚炎体質の改善の傾向が見られる方が多いようです。
• 【３】 ケルセチン
  ケルセチンはアトピー性皮膚炎の体質改善で一番最後に使うサプリメントですが、ヒスタミン抑制というアトピー性皮膚炎体質の改善で非常に重要な部分を担当するサプリメントです。
  皮膚を厚く丈夫にし、 腸内環境を改善した後にアトピー性皮膚炎の体質改善の総仕上げとしてお使い下さい。
  アトピー性皮膚炎体質とは、アレルゲンの侵入によってグロブリンという免疫抗体が大量に分泌され、そのグロブリンが肥満細胞を刺激して、大量の ヒスタミンを作ってしまう体質をいいます。
  大量に作られたヒスタミンは、ひどい炎症を引き起こしますし、末端神経に作用して脳に”かゆみ”という刺激として伝わります。つまり、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみは、このヒスタミンが原因です。
  ケルセチンは、肥満細胞の感度を鈍くして、グロブリンの刺激を受けても、ヒスタミンが大量に作られないようにしてくれる働きがあり、アメリカでもアトピー性皮膚炎の根本を改善するサプリメントとして人気があります。しかし、皮膚が薄くアレルゲンがどんどん侵入している状態で、腸内環境が悪い状態では、グロブリン免疫抗体の異常分泌により常に肥満細胞が刺激されていますので、ケルセチンによって肥満細胞を鈍化するのが難しいとされています。ゆえに、皮膚を改善し、腸内環境を改善した後にアトピー性皮膚炎の体質改善の総仕上げとしてケルセチンの摂取を勧める専門化が多いのです。
  また、ケルセチンは ヒスタミン抑制効果が評価され、ドイツではアトピー性皮膚炎の改善用の医薬品として認められています。ただしアトピー性皮膚炎の大多数の方には有効なのですが、 ケルセチンによる肥満細胞の鈍化は非常に時間がかかります。通常は半年～２年くらいのケルセチン摂取を行うのが一般的です。
• 【４】 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）
  善玉菌はビオチンを生産して炎症を抑制し、Ｔｈ２を減らしてアレルゲンに反応しにくくしてくれます。アトピー性皮膚炎の原因とされる４つの体質のうち２つの体質を改善しうるものとして、非常に注目されているサプリメントです。
  腸内環境とアトピー性皮膚炎なんて、何の関連性もなさそうですよね。
  でも最新のアトピー性皮膚炎の理論では、かなりの関連性があるという結論がでているのですよ。
  衛生状態の悪かった近代以前の数億年にはアトピー性皮膚炎などのアレルギーは存在しなかったと言われています。
  昔は腸から侵入してくるウィルスや腐敗菌などによって生物が死亡するケースが多かったのです。その対策として生物達は腸内に非常に強力な免疫機構を発達させました。この免疫機構の腸内監視所（ポイント）ともいえる組織が腸内には１０数箇所あり、腸内に異物や外敵が存在しないかを監視しています。
  このポイントの周りに アシドフィルス菌や 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）が少なくなり、悪玉菌が多くなると、免疫機構は腸内に外敵がいると判断し、免疫機構に戒厳令を発して免疫細胞たちを敏感にしてしまいます。これがアトピー性皮膚炎の原因の最も重要な部分です。
  また、腸内の免疫機構は全身の免疫機構の中でも非常に強い権力を持っているため、腸内の免疫機構が戒厳令を発すると、全身の免疫機構が敏感に反応して、本来は無害な物質にまでアトピー性皮膚炎の方にアレルギー反応を起こしてしまうのです。
  つまり、腸内の善玉菌が少なくなり、悪玉菌が多くなると、アトピー性皮膚炎の方は無害なアレルゲンにも反応しやすくなるということが判り、アメリカではアトピー性皮膚炎の方には善玉菌の補給による腸内改善は必須であるという栄養学者が多くなってきました。
  現代生活において平均的な生活をされている方は、アトピー性皮膚炎や便秘ではなくても腸内環境が悪玉菌優勢に傾いている方は多いと思います。
  是非、生きて腸まで届く 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）や アシドフィルス菌、 食物繊維サプリメントで腸内の悪玉菌を減らしてアトピー性皮膚炎の改善に役立ててください。

アメリカでは ステロイド剤はアトピー性皮膚炎の炎症を抑えるのに非常に優秀な医薬品として、どうしても炎症が抑えられないアトピー性皮膚炎体質の方には使用することが多い治療薬です。しかし、ステロイド剤の使用においてアトピー性皮膚炎を悪化させる可能性のある２つの問題点があります。

• ステロイド剤の使用で皮膚が薄くなる
• 自分でステロイドホルモンの分泌ができなくなり ステロイドリバウンドを起こす。

このアトピー性皮膚炎を悪化させる２つの問題点を解決する方法は以下の通りです。
ステロイド剤や副腎皮質ホルモン剤などを使用しているアトピー性皮膚炎の方は多いと思いますが、これらの医薬品の影響により皮下で分泌される ＥＰＡや ヒアルロン酸の分泌が落ちて、皮膚が薄くなることが判っています。
皮膚が薄くなることはアトピー性皮膚炎の方にとっては、アレルゲンの侵入を容易に許してしまうことに繋がりますので、できるだけ避けたいところです。そのためアメリカではステロイド剤を使うアトピー性皮膚炎の方はＥＰＡとヒアルロン酸を摂取して皮膚を厚くするよう努める方が多いようです。
また、アトピー性皮膚炎の方がステロイド剤を使うと、副腎皮質が弱って自分で分泌するステロイドホルモンの量が減り ステロイドリバウンドを起こしアトピー性皮膚炎の症状が急激に悪化しますので、 パントテン酸（ビタミンＢ５）を摂取して副腎皮質が弱らないようにする方法も採られます。

以下に本ページの初めの部分でご説明したアトピー性皮膚炎の４つの原因（【１】～【４】）に関する詳細な情報と、使用するアトピー性皮膚炎用のサプリメントの情報をお届けします。

ここでご紹介するアトピー性皮膚炎の情報はかなり細かい情報となりますので、難しければ読み飛ばして本ページ前半の「アトピー性皮膚炎の４つの原因の簡単な説明」をご覧ください。
この項目は本文の説明とサプリメントの説明を読んで、自分のアトピー性皮膚炎の体質に合うサプリメントが簡単に探せるような仕組みとなっています。
まずは敵の正体を知ること。アメリカのアトピー性皮膚炎の研究者の多くがその必要性を挙げています。

アトピー性皮膚炎の体質の詳細な説明をご利用になる方にご注意。
ここではアトピー性皮膚炎の原因の１つ１つの体質改善に複数のサプリメントが紹介されていますが、アメリカでアトピー性皮膚炎用として多くの支持を受けているサプリメントを載せています。
この次の項目で載せていますが、炎症体質だけを採っても原因が５つあるのです。体質改善に複数のサプリメントが紹介されるのは、その５つの炎症の原因に合わせてサプリメントを紹介しているからなのです。
簡単に言ってしまうと錠剤を１つ飲んで アトピー性皮膚炎の症状が治療できるほどアトピー性皮膚炎は簡単ではありません。できれば内容を読んで自分のアトピー性皮膚炎の体質と照らし合わせて、自分に合うサプリメントを探してください。

アメリカではアトピー性皮膚炎を専門とする内科治療で血液検査等の様々な検査を行い、その患者さんのアトピー性皮膚炎の体質改善に合ったサプリメントを探す手がかりとしますが、日本の内科治療の現状では難しい検査ばかりなので、サプリメントの内容を読んで自分のアトピー性皮膚炎に使えるサプリメントを探す手がかりにして欲しいと考えています。
体質改善でアトピー性皮膚炎の症状の治療を考えた時には、サプリメントは飲めば全員が効くものではなく、自分の体質に合致したサプリメントを摂って初めてアトピー性皮膚炎の体質改善ができると考える必要があります。
まずはできるだけ自分のアトピー性皮膚炎の体質に合致したサプリメントを探さなければなりません。同じアトピー性皮膚炎でも様々な細かな体質があり、その体質に合わせて様々なサプリメントを選べるように多くのアトピー性皮膚炎用のサプリメントをご用意しております。

【１】でご紹介したアトピー性皮膚炎の炎症体質には大きく分けると「５つの炎症の原因」があるといわれています。

（１）腸内の 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）の不足による、 ビオチンの分泌不足。
（２）ビオチンがあっても ガンマリノレン酸（γリノレン酸）が作れない。
（３） ステロイドホルモンの分泌が少ない。
（４） ブロメラインの不足で炎症部分の血流が滞り炎症が悪化しやすい。
（５） 亜鉛などの不足により新陳代謝が鈍くなり炎症ホルモンが作られやすくなる。

最近のアメリカでの アトピー性皮膚炎の研究によりアトピー性皮膚炎で起こる炎症（かゆみ、乾燥肌など）の「５つの炎症の原因」というものがクローズアップされてきました。
合衆国食品医薬品局（ＦＤＡ）や、大学、各種研究機関での栄養学的なアトピー性皮膚炎の研究は日本の研究の１０年以上は進んでいると言われています。
アトピー性皮膚炎の炎症の原因やその度合いは個人個人で違っていますが、 ビオチンの不足を初めとして「５つの炎症の原因」を１つ１つ確認していけばアトピー性皮膚炎の炎症体質の原因も解決するはずです。
アトピー性皮膚炎の炎症体質の場合は１つの原因で解決する方、複数の原因が重複している方、様々なパターンが考えられますが、まずは ビオチンから、順番に試されるのが良いと思います。
（５）は栄養補給系のサプリメントです。現代の日本で十分な栄養素が補給できている方は少ないと思われますので、（１）～（４）のアトピー性皮膚炎の炎症体質の改善サプリメントと併用することで 新陳代謝を活発にし、ビオチンなどのアトピー性皮膚炎のサプリメントの効果が早く出るようにすることをお勧めします。

通常、サプリメントによるアトピー性皮膚炎の炎症体質の改善実験では期間は３ヶ月～６ヶ月くらい行われることが多いようです。
できれば、１つ１つのサプリメントを最低は３ヶ月使用するということを目処に摂取し、 アトピー性皮膚炎の症状の改善効果を確認してください。

アメリカンビタミンショップではアトピー性皮膚炎の炎症体質の「５つの炎症の原因」に対処できるサプリメントを以下にご用意しております。
まずは、商品の説明をご覧ください。

（１）ビオチン不足による炎症体質に対処するサプリメント

ビオチンは人気があるため４種類の商品をご用意しております。

• 掌蹠膿疱症（しょうせきのうほうしょう）のビオチン
  
• ビオチン（ ビタミンＨ）
  
• アレルギー用ビオチン
  
• 尋常性乾癬の治療にビオチン
  
• アシドフィルス菌
  
• 善玉菌（ 乳酸菌　 腸内細菌）
  
• 食物繊維サプリメント
  
• ビオチンを中心とした割引セット
  
• 大容量のビオチンを中心とした割引セット
  

（２）ガンマリノレン酸が作れない炎症体質に対処するサプリメント

• ガンマリノレン酸（γリノレン酸）
  
• ＥＰＡとＤＨＡ
  
• アルファリノレン酸（αリノレン酸）
  
• 必須脂肪酸
  

（３）ステロイドホルモンが作れない炎症体質に対処するサプリメント

• パントテン酸（ビタミンＢ５）
  
• ビタミンＣ（ビタミンＰ）
  
• ＰＡＢＡ（飲む ＵＶカットとしても人気）
  
• 葉酸
  

（４）炎症箇所の血流を上げ活性酸素を処理するサプリメント

• ブロメライン
  
• アントシアニン
  
• ビタミンＣ（ビタミンＰ）
  
• ビタミンＥ
  

（５）栄養不足による新陳代謝の不活発に対処するサプリメント

• 亜鉛サプリメント
  
• ビタミンＢ群
  
• マルチビタミン
  
• アトピー性皮膚炎お勧め亜鉛（５）・割引セット
  

アトピー性皮膚炎の方は皮膚が薄いといわれていますが、それはお肌の角質層が薄いということなのです。
角質層は外界からの物質の侵入を防ぐ皮膚バリアの役割をもっていますので、角質層が薄いということは皮膚から化学物質やアレルゲンがどんどん侵入してしまうことになり、侵入箇所から炎症を引き起こしてアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのです。
よってアトピー性皮膚炎で皮膚が薄い体質の方は、皮膚を守っている角質層が剥がれるのを防いでアレルゲンの侵入を防ぐ改善方法を行います。
せっかく ビオチンや ステロイド剤などの炎症を抑制する働きをするものを使っても、次から次へとアレルゲンが侵入するような体質ではヒスタミンをたくさん作り出してしまい、体が常に炎症やかゆみを起こそうとしている状態ですので、アトピー性皮膚炎の炎症抑制の効果も現れにくくなってしまいます。
アトピー性皮膚炎で皮膚が薄い方は医学的にも原因が判っていますので、アレルゲンの侵入を許さない健康的な皮膚を作ってアトピー性皮膚炎を根本から改善していきましょう。

アトピー性皮膚炎の方の角質層が薄くなる原因としては、 スキンケアの基本的なメカニズムであるターンオーバーという仕組みから説明が可能です。
ターンオーバーとは、皮膚細胞が皮下の基底細胞で生まれてから垢として皮膚から脱落するまでの期間のことで、４５日間が理想とされています。
アメリカでの調査ではアトピー性皮膚炎の方は平均するとターンオーバーが１５日間と短く、角質層がどんどん剥がれていってしまうために角質層が薄くなっているとしています。

アメリカではアトピー性皮膚炎の方の皮膚で分泌されるＥＰＡとヒアルロン酸の量を調べる実験が行われており、アトピー性皮膚炎の方の皮膚が薄くなる原因の最大のものとして、角質層を繋ぎとめる役割の ＥＰＡと ヒアルロン酸の分泌不足とヒアルロン酸の過低分子化を挙げています。
アトピー性皮膚炎の方の分泌するヒアルロン酸は分子が小さすぎるため、それが原因でアトピー性皮膚炎特有の皮膚炎が起こりやすくなっていることが医学的に判っています。
アトピー性皮膚炎の皮膚の改善でヒアルロン酸を摂取するのであれば、摂ったヒアルロン酸が胃酸で分解されないように特殊なカプセルで保護している ヒアルロン酸のサプリメントを摂取する必要があります。
アトピー性皮膚炎の方は摂取するヒアルロン酸の胃酸対策に注意してサプリメントを選んで下さい。アメリカンビタミンショップの ヒアルロン酸は胃酸対策を施してあります。

ＥＰＡと ヒアルロン酸が角質層と角質層の間に十分に分泌しているお肌の角質層は、生まれて４５日くらい経って皮膚から脱落するときに目に見えないくらいに細かくなって脱落していきます。角質細胞は皮膚細胞が死んだものですので乾燥した角質細胞同士に繋ぎとめる能力はほとんどありません。それが４５日間もの長い期間、皮膚から脱落しないのは、皮下で分泌されるヒアルロン酸とＥＰＡがニカワの役割を持ち、糊（のり）の様に角質層を繋ぎ止めているからなんです。
よくアトピー性皮膚炎の方で皮膚が粉を吹いたようになっている方がいらっしゃいますが、これは典型的なターンオーバーの短かすぎる方です。アトピー性皮膚炎の方の皮膚では角質細胞が乾燥する前に皮膚から脱落してしまうので、大きな角質細胞の塊が粉を吹いた様に見せているのです。
またアトピー性皮膚炎で皮膚が赤黒くなっている方や皮膚が固く厚くなってしまっている方も、 ＥＰＡや ヒアルロン酸を半年くらい摂取することでアトピー性皮膚炎特有の皮膚に改善が見られることが多いようです。

アトピー性皮膚炎の方が皮膚を丈夫にするにはコラーゲンを体内で十分に作る必要もあります。
コラーゲンは皮膚を構成するタンパク質の７０％にも相当する物質で、胃腸の吸収力低下（アトピー性皮膚炎の方には ブロメラインという胃酸の分泌不足で消化能力が低い方も多いのです。）による栄養不足で原料となる ＭＳＭ（有機硫黄）が不足して生産力が落ちてしまいます。
コラーゲン自体はスプリング状をしたタンパク質で皮膚に弾力性を与え、丈夫で掻き崩しにも強い皮膚を作ってくれます。
アトピー性皮膚炎の方のコラーゲンはターンオーバーが短すぎるため基底細胞でのコラーゲンの生産が追いつかずにコラーゲンの少ない角質層になってしまうことが判っています。
アトピー性皮膚炎の方はコラーゲンの材料となる ＭＳＭサプリメントを摂ることで弾力性のある皮膚を作ってお肌が傷つきにくいようにしてください。
アトピー性皮膚炎の方の場合、炎症箇所や傷から大量のアレルゲンが侵入し免疫を暴走させて炎症を引き起こし、更に炎症を起こすという炎症の悪循環がアメリカでは問題になっているそうです。

ターンオーバーは皮膚細胞の作られるサイクルにも影響されます、このサイクルは２８日周期といわれていますがアトピー性皮膚炎の方はこのサイクルが遅いのです。つまり作られる角質細胞は遅いのですが角質細胞の脱落は早いので皮膚が薄くなってしまうわけです。
このサイクルは主に ビタミンと コエンザイムやホルモンによって調整されています。
亜鉛サプリメントによって新陳代謝をアップして皮膚細胞の生産サイクルを正常化することで、平均１５日のターンオーバーをできるだけ４５日に近づけることも、アトピー性皮膚炎の症状の改善には重要です。

当ショップではアトピー性皮膚炎の方が丈夫な皮膚を作ることに対処できるサプリメントを以下にご用意しております。
まずは、商品の説明をご覧になり、自分のアトピー性皮膚炎の体質に関係しそうなサプリメントを摂取してみてください。

角質層が剥がれないようにしてアレルゲンの侵入を防ぐサプリメント

• ＥＰＡと ＤＨＡ（ オメガ３）
  
• ヒアルロン酸
  

皮膚を作る原料となるサプリメント

• ＭＳＭ
  
• ホーステール（シリカ）
  
• レシチン
  

皮膚の新陳代謝を活発にするサプリメント

• 亜鉛サプリメント
  
• ビタミンＢ群
  
• ベータカロチン（ビタミンＡ）
  

アメリカで行うアトピー性皮膚炎のアレルゲン対策は、本来無害なアレルゲンに反応してしまう免疫機構を穏やかにする方法が採られています。
アトピー性皮膚炎の場合は日本では除去食などの様にアレルゲンは遠ざけるという方法が一般的ですが、アレルゲンが本来無害な物質であるなら、その本来の無害なものとして体が反応しないようにアトピー性皮膚炎体質を改善しようという、アメリカでのアトピー性皮膚炎対策の方法が健全であるような気がします。

アトピー性皮膚炎の方がアレルゲンの侵入によって異常分泌する免疫抗体はグロブリンＥ（ＩｇＥ）です。
本来はグロブリンＥ（ＩｇＥ）は腸内に寄生する寄生虫をやっつける免疫機構の１つなのですが、衛生面で改善されている現代の日本では腸内に寄生虫がいる方というのはゼロに近く、敵を失ったグロブリンＥ（ＩｇＥ）が本来は無害な物質に反応しているのがアトピー性皮膚炎となって現れているのです。

アトピー性皮膚炎が発症するプロセスを追ってみたいと思います。
薄い皮膚の角質層の穴などからアレルゲンが侵入します。　→
免疫細胞が異物と判断して腸の粘膜にいるＴｈ２という白血球がグロブリンＥ（ＩｇＥ）を大量に分泌します。　→
グロブリンＥ（ＩｇＥ）は肥満細胞という細胞に取り込まれます。　→
グロブリンＥ（ＩｇＥ）の刺激を受けた肥満細胞は自細胞内にヒスタミンというかゆみや炎症を起こす成分を分泌します。　→
肥満細胞がヒスタミンで一杯になると肥満細胞が割れてヒスタミンが血中に流れ出します。　→
ヒスタミンが末梢神経を刺激してアトピー性皮膚炎独特のかゆみを起こしたり、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の炎症を起こします。

例えばアトピー性皮膚炎でない方は腸の粘膜にいるＴｈ２という白血球が少なく、ダニやハウスダストなどを異物とは判断せず、グロブリンＥ（ＩｇＥ）を大量分泌することはありません。
アトピー性皮膚炎の方は、そうでない方の数百～数万倍のグロブリンＥ（ＩｇＥ）を分泌することが判っています。また大量のグロブリンＥ（ＩｇＥ）の分泌があっても、普通は肥満細胞がヒスタミンを分泌することはあまりないのですが、アトピー性皮膚炎の方は肥満細胞のグロブリンＥ（ＩｇＥ）に対する感度が敏感で、大量のヒスタミンを作り出してしまい、アトピー性皮膚炎のかゆみや炎症を引き起こすのです。

アメリカではこういったアトピー性皮膚炎特有の免疫反応を改善しようと、栄養学的な研究が非常に多く行われています。専門的には肥満細胞のグロブリン免疫抗体への感受性を下げるといいますが、免疫機構を鈍感にしてアトピー性皮膚炎の炎症を起こすプロセスをシャットアウトする、ケルセチンなどのアトピー性皮膚炎のサプリメントが多く開発されており、多くのアトピー性皮膚炎の専門病院の治療で使われています。
アトピー性皮膚炎で炎症（かゆみ、乾燥肌など）を起こしてしまっている方は炎症を抑制する【１】で紹介したビオチンなどのサプリメントと併用して、ケルセチンで肥満細胞の感受性を下げて炎症自体が起こらないようにしてみてください。

アトピー性皮膚炎の方がこのケルセチンによる肥満細胞の鈍化を行うには、前提としてグロブリンＥ（ＩｇＥ）の分泌が正常であることが重要です。
皮膚が薄くアレルゲンが大量に侵入していて、腸のＴｈ２という白血球が大量のグロブリンＥ（ＩｇＥ）を分泌しているようでは、肥満細胞は常に刺激を受けてしまっているので、ケルセチンによる鈍化が難しいのです。
この場合、【２】の皮膚の健全化や、【４】の腸内環境の改善を先に行うのが一般的です。
アトピー性皮膚炎の方の多くは【２】と【４】が悪い状態ですので、先にこれを治療し、【３】を最後に持ってくることが多いようです。

アトピー性皮膚炎の体質改善が進んでいない状態では、ヒスタミンは大量に作られてしまっていますので、作られてしまった大量のヒスタミンを無毒化し、ヒスタミンの引き起こすかゆみや炎症をできるだけ小さくする対症療法にアスタキサンチンが使われています。
ヒスタミンを作らせない方法と併用してヒスタミンの引き起こすアトピー性皮膚炎の症状を改善してください。

ヒスタミンの分泌を抑制するサプリメント

• ケルセチン
  
• 新レイシ、マイタケ、しいたけ抽出エキス
  
• イラクサ（ネトル）
  

ヒスタミンを無毒化するサプリメント

あくまでも対症療法であり根本的なアトピー性皮膚炎改善には使えません。

• アスタキサンチン
  
• ヒスタミンブレンド
  

アトピー性皮膚炎の改善方法としては腸内の善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）を増やして悪玉菌を減らし、免疫機構の暴走を防ぐ方法が非常に注目されています。
それはアトピー性皮膚炎の発症のメカニズムが解明されるに従い、腸の中には極めて強い免疫機構が存在し悪玉菌によって異常反応を起こしていることが判ったからなのです。

従来から炎症抑制のためのビオチンの摂取と平行して、善玉菌（コッカス菌や腸内細菌）による腸内改善は比較的に多く行われていました。これは善玉菌を増やすことでビオチンを腸内で生産するために行われてきたのですが、最近のアトピー性皮膚炎の理論では腸内環境の改善はビオチン生産のためだけではなく、アトピー性皮膚炎の方のアレルゲンに反応してグロブリン免疫抗体の大量分泌を起こさせる部分（アトピー性皮膚炎のアレルギー反応の一番初めの部分）を緩和するために非常に重要であることが判ってきました。

高等生物の場合は腸の中に非常に強い免疫機構を持っています。
これは永い進化の過程で口から入ってくる毒物や腐敗菌、病原菌、寄生虫などの脅威に曝されることが多くあり、死んでしまう個体が多かったために腸内に強い免疫機構を持つことで、その脅威から免れていたのではないかと推測されています。
腸内を守っている免疫機構は腸内を監視するためのポイントを１０数個持っており、このポイントが腸内に有害生物や有害物質があると判断すると、強力な免疫機構がそれらを攻撃・排除し吸収しないように働きます。
この機構のおかげで我々は体外から入ってくる有害物質のかなりの部分を体内に取り込まないで済んでいるわけですが、最近のアトピー性皮膚炎の理論では、この腸の免疫機構が原因でアトピー性皮膚炎などのアレルギーが発症しているとしています。

【３】の中で多少説明していますが、アトピー性皮膚炎はアレルゲンの侵入によるグロブリンＥ（ＩｇＥ）という免疫抗体の異常分泌が大きな原因になっているのです。
グロブリンＥ（ＩｇＥ）を作り出す細胞は白血球の一種でヘルパーＴ細胞と呼ばれています。ヘルパーＴ細胞はＴｈ１とＴｈ２という２種類に別れ血液中や粘膜や皮膚に多く存在します。Ｔｈ１は主に病原菌に対する抗体を作ることを担当し、Ｔｈ２は主に寄生虫や腸内の悪玉菌などに対する免疫抗体を作るのが担当です。
アトピー性皮膚炎の方はＴｈ１が少なく、Ｔｈ２が多いのです。
アレルゲンを敵と判断しグロブリン免疫抗体を大量分泌して、アレルギーを発症させるのはＴｈ２で、アレルギーの研究者の多くはアレルギーの改善にはＴｈ２を減らす必要があることを述べています。

Ｔｈ２は腸内の粘膜に非常に多く存在し、粘膜からの外敵の侵入を警戒しているとも言われています。アトピー性皮膚炎の方の腸粘膜にも非常に多くのＴｈ２が確認されており、腸粘膜のＴｈ２を減らすとアレルゲンに反応して作られるグロブリン免疫抗体の量が減ることが判っています。

腸粘膜に存在するＴｈ２を減らす効果が確認されているのが、アシドフィルス菌という善玉菌で、アトピー性皮膚炎の症状の治療には昔から使われてきました。
アシドフィルス菌はＴｈ２を自然死（アポトーシスと言います）させる物質を出していることが判っており、この物質を出しているのはアシドフィルス菌だけであることが確認されています。（今後の研究で別の善玉菌にもこの性質が発見される可能性は大いにあります。アメリカンビタミンショップではアシドフィルス菌を含む善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）のサプリメントをアトピー性皮膚炎の方にご用意しております。）
アシドフィルス菌はＴｈ２を減らす効果が期待できますが、悪玉菌優勢の腸内環境を改善するのであれば（アトピー性皮膚炎の方は腸内環境が悪い方が多いので）、アシドフィルス菌の力だけでは足らないことが判っています。
悪玉菌を減らすためには様々な種類の善玉菌が必要で、摂取する菌の数も多ければ多いほど腸内環境の改善が早くなり、アトピー性皮膚炎の改善も早くなる傾向があります。

最近の先進国ではアトピー性皮膚炎などのアレルギーが非常に増えており、その原因の１つが食生活の欧米化による腸内環境の悪化により、善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）が減少し、悪玉菌が優位にあるためではないかと言われています。
アトピー性皮膚炎の方に限らず、食事による食物繊維や発酵食品の摂取が少なく、ストレスが多い生活のため悪玉菌が多くなってしまっているのです。

悪玉菌の一部の菌種は先の腸内監視用のポイントから見ると、異物と判断されて腸の免疫機構が反応してしまいます。
腸の免疫機構は全身にある免疫機構の中でも最も強い力を持っており、腸の免疫機構が警戒態勢に入ると、外敵に対して全身の免疫機構が敏感に警戒態勢を取ることが判っています。
皮膚が薄いアトピー性皮膚炎の方は、皮膚バリアが働いていないため異物が皮膚から侵入しやすい状態になっていますが、皮膚の免疫機構が敏感になることによって、本来は無害なアレルゲンに対しても敏感に反応して、グロブリンという免疫抗体が大量分泌してしまい、それによってヒスタミンを大量に生産してアトピー性皮膚炎特有のかゆみや炎症を起こします。

アトピー性皮膚炎に多いのですが皮膚の薄い方や粘膜の弱い方は、外からの異物の侵入を簡単に許してしまうので、腸内環境を善玉菌（コッカス菌や腸内細菌）優勢にしてあげることで腸内環境を改善し、腸の免疫機構のポイントを刺激しないようにしてください。

アトピー性皮膚炎の方が効率よく腸内環境を改善するには、胃酸によって死滅しない善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）の大量摂取と、腸に定住している善玉菌の餌である食物繊維サプリメントが必要です。
もし腸内環境がかなり悪玉菌優勢になっている場合は、これらをバランスよく摂取しても腸内環境を改善するには半年～２年くらいの期間が必要です。
是非、特殊なカプセルで胃酸から保護されているような善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）サプリメントや胃酸で死滅しにくいアシドフィルス菌のようなサプリメントを使って、効率よく腸内環境の改善を行いアトピー性皮膚炎を改善していってください。

便秘の方は腸内環境が悪い方が多いので、腸内の免疫のポイントを刺激しやすくアトピー性皮膚炎などのアレルギーになりやすいと言われています。皮膚が薄かったり、肥満細胞が敏感だったりする体質が重なるとアトピー性皮膚炎などのアレルギーを発症させることにも繋がりますのでご注意下さい。

腸内改善でアレルゲンに対する感度を下げるサプリメント

• 善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）
  
• アシドフィルス菌
  
• 食物繊維（アルファルファ）
  
• 便秘改善サプリメント
  

アトピー性皮膚炎の方に下痢を繰り返し起こす方が多いという報告があります。
こうした下痢体質の方の多くは腸内環境が悪く腸内の免疫のポイントを刺激してアトピー性皮膚炎になってしまうケースが報告されています。

アトピー性皮膚炎の方には比較的多いのだそうですが、胃酸のブロメラインというタンパク質消化酵素の分泌が悪いために、食べたタンパク質の消化がうまくいっていないのだそうです。
タンパク質は２０数種類のアミノ酸が組み合わさって作られており、タンパク質が消化吸収される時にはブロメラインや膵液によってアミノ酸に分解されなければいけません。体質的に胃で分泌するブロメラインが少ない方がアトピー性皮膚炎の方には多いそうですが、ブロメラインの分泌が悪いとタンパク質が最小単位であるアミノ酸に分解できないのです。
中途半端に分解されたタンパク質は、腸の免疫機構から見るとウィルスや細菌と見分けがつかず、この未消化のタンパク質が腸の免疫機構を刺激してしまうことがあるそうです。
腸の中に未消化のタンパク質があると、免疫機構が反応して未消化のタンパク質を吸収しないように腸から水分がでてきます。この水分が腸から未消化のタンパク質を洗い流すために働くのですが、これが下痢の原因となります。

アメリカでの調査ではアトピー性皮膚炎の方でもブロメラインの分泌が常に鈍っている方は少なく、ブロメラインの分泌量は体調に左右されることが多いようです。また、消化しやすいタンパク質と消化しにくいタンパク質があり、食事の内容でも下痢になるかならないかは左右されるようですので、どのようなタンパク質を摂取した時に下痢をしやすいかを覚えておくというのも、アトピー性皮膚炎の症状の改善には重要です。下痢を防いだり、免疫機構を穏やかにするには効果的です。
こうした体質の方は毎食後にブロメラインを摂取することでタンパク質を消化でき、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみが起こりにくくなることが判っています。

女性が妊娠した時に検査するカンジタ症という感染症があります。
アトピー性皮膚炎の女性にカンジタ感染が多いということで調べてみると、これもブロメラインという消化酵素の分泌不良と関係が深いことが判りました。
カンジタ感染症を起こすカンジタ菌は口と胃腸を経由して肛門から性器に感染します。通常の場合は口から入ったカンジタ菌は胃の中でブロメラインというタンパク質消化酵素によって死滅させられるのですが、ブロメラインの分泌が鈍っているアトピー性皮膚炎の方は、カンジタ菌の一部は生き残ってしまい、生きた状態で排泄されます。このカンジタ菌が性器に感染しカンジタ感染症になるのです。
アトピー性皮膚炎でカンジタ感染症に罹ったことのある方はブロメラインがおすすめです。

アトピー性皮膚炎の方で食事後に胃がもたれるとか、消化不良を起こしやすい方などもブロメラインの分泌不足の体質が疑えます。ブロメラインの分泌不足が未消化のタンパク質を作り出し、腸の免疫機構を過敏にして本来は無害なアレルゲンに対して過剰反応を起こしていることを考えるとアトピー性皮膚炎の症状の改善にブロメラインというサプリメントの果たす役割は大きいと言えるでしょう。
またアトピー性皮膚炎体質で消化不良の方は善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）を摂取することで消化が良くなるケースも報告されています。

ブロメラインという消化酵素のアトピー性皮膚炎の改善で果たす役割はタンパク質の消化だけに限りません。胃で分泌されたブロメラインは腸から吸収されて血液によって全身に運ばれて、アトピー性皮膚炎の方が起こしやすい炎症の改善に働くことが判っています。
つまりブロメラインの分泌不足によってアレルゲンに過敏になるだけではなく、炎症にも弱い体質になってしまうのです。これだけでアトピー性皮膚炎が悪化してしまうケースもあるくらいなのです。
アトピー性皮膚炎体質で、下痢を繰り返す方や消化がうまくいっていないと考える方、カンジタ感染症に罹ったことがある方は、毎食後にブロメラインの摂取を行うことでタンパク質をアミノ酸に分解してみてください。
タンパク質が消化できないとコラーゲンを作るための硫黄（ＭＳＭ）というミネラルの吸収も悪くなるので皮膚や粘膜が弱くなり、アトピー性皮膚炎が悪化します。

ブロメラインの分泌不足で消化不良を起こしているアトピー性皮膚炎の方のサプリメント

• ブロメライン
  
• 善玉菌（乳酸菌　腸内細菌）
  
• アシドフィルス菌
  

安全なサプリメント選びのためのコンセプトを掲載しています。
アメリカンビタミンショップとしてお客様にご紹介するサプリメントの安全基準について詳細に記しておりますので、
是非ご覧下さい。

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