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【国際】

ソウル地下鉄にサイバー攻撃 北がサーバー乗っ取りか

 【ソウル=島崎諭生】ソウルの地下鉄を運営する公社「ソウルメトロ」は5日、北朝鮮によるとみられるハッキング攻撃を受け、サーバー2台が乗っ取られるなどの被害に遭っていたことを明らかにした。公社は「地下鉄の運行に影響はなかった」としているが、市民の安全に直結する公共交通機関がサイバー攻撃に対する弱さを露呈した。

 公社によると、昨年7月に内部資料の流出が判明し、国家機関に通報して調査したところ、業務用パソコンの管理プログラムを運用するサーバーなど2台が乗っ取られたことが判明。またパソコン58台がウイルス感染し、213台が何者かに接続された痕跡があった。ただ、6カ月以上前の接続記録は残っておらず、被害の全容は確認できなかった。

 ハッキングの手口は、2013年に韓国の放送局や金融機関が、北朝鮮によるとみられる大規模サイバーテロに遭った際と同じだった。公社は、業務用情報網をインターネット網から切り離すなどの防御計画を明らかにした。だが、朝鮮日報は「問題は、今も北朝鮮のハッキングを受けている可能性を排除できないことだ」などと批判した。

 

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