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<野球賭博>巨人、福田投手をNPBに告発

毎日新聞 10月7日(水)17時7分配信

 プロ野球・巨人は7日、同球団所属の福田聡志投手(32)が野球賭博に関与した疑いが強く、野球協約で禁止された「有害行為」に該当するとして、日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発した。球団の山岸均取締役連盟担当と森田清司法務部長が東京都内のNPBを訪れて告発書を手渡した。福田投手を野球賭博に誘った知人を紹介した同球団の笠原将生投手(24)については、告発に相当するかの判断をコミッショナーに委ねた。

 NPBでは今後、常設の調査委員会(委員長=大鶴基成弁護士)が福田投手の行為の内容や背景などを調査し、処分案を提示する。これを受けてコミッショナーが処分を下す。

 巨人は福田投手の行為について、所属球団が直接関与する試合への賭けを禁じ永久失格処分もあり得る野球協約177条ではなく、出場しない試合への賭けを禁じた同180条の違反として告発した。180条違反が認定されれば1年間か無期の失格処分となる。

 福田投手は巨人戦に対しても賭けを行っていた。しかし森田部長は180条違反のみを告発した理由について、福田投手に今季の1軍登板がなく、球団の調査で他選手との共謀も含め試合の勝敗への関与が認められなかったためと説明した。熊崎コミッショナーは巨人の判断に理解を示しつつも「177条に該当する事実が出てくるかも含めて鋭意調査する」と話した。

 巨人によると、福田投手は8月から9月上旬にかけて全国高校野球選手権、巨人戦を含むプロ野球、米大リーグの試合を対象に賭けを行った。【神保忠弘】

最終更新:10月7日(水)20時48分

毎日新聞

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