中国は北朝鮮への影響力を積極活用すべき=駐韓米大使 

【ソウル聯合ニュース】リッパート駐韓米国大使が8日、ソウルの米国大使公邸で韓国外交部詰めの記者団と懇談し、北朝鮮核問題の解決に向け中国の積極的な役割を促した。

 リッパート氏は「中国は北朝鮮に対し外交的、経済的、多国間的なレバレッジ(影響力)を持つ。これをもっと活用しなければならない」としながら、北朝鮮が真剣な態度で対話のテーブルに戻るようにすべきだと指摘した。

 韓国を訪問していたブリンケン米国務副長官も前日の講演で、北朝鮮に対する中国の多大な影響力に言及。北朝鮮・朝鮮労働党創建70年の記念行事に合わせた中国共産党序列第5位の劉雲山政治局常務委員の訪朝を、「高官による外交的な対話もレバレッジに入る」と評価した。

 また、リッパート氏は、「米国は北朝鮮との対話において真剣で信頼できる交渉をする準備ができている」とし、これに応じるか北朝鮮が決める番だとした。

 16日にワシントンで開かれる韓米首脳会談については、安全保障や経済、環境、エネルギー、サイバー、保健など韓米同盟の中軸をなす問題に対し活発に議論するだろうと話した。特に、北朝鮮問題では踏み込んだ議論があるとの見方を示した。

 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備問題が話し合われるかと問われると、「議題には挙がらないものとみている」と答えた。

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