北の平和協定要求 韓国「6カ国共同声明の精神に戻るべき」

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が朝鮮戦争の休戦協定を破棄して平和協定を締結するよう米国に重ねて求めたことに対し、韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は8日の定例会見で、「朝鮮半島の平和体制問題は(2005年9月19日の6カ国協議)共同声明に明記されている」と強調した。「北と平和協定について議論する意向があるか」との質問に答えた。

 魯報道官は「共同声明には、北の非核化の進展に伴い、当事国が適当な話し合いの場で朝鮮半島における恒久的な平和体制を協議すると明記されている」と説明。北朝鮮に対し、「全ての核兵器と既存の核計画の放棄」を約束した共同声明の精神に立ち返るよう促したものと受け止められる。

 北朝鮮外務省は7日に報道官談話を出し、米国に平和協定の締結に応じるよう求めるメッセージを公式ルートで送ったことを明らかにした。

 韓国を訪問していた米国務省のブリンケン副長官も7日の講演で、最も中心となる懸案は北朝鮮のミサイルと核計画だとし、「まずは北朝鮮が(非核化に対する)真摯(しんし)な姿勢を見せるべきだ」と強調した。

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