殺害した知人の名で消費者金融から借金、20代男女4人逮捕

 韓国の全羅北道地方警察庁は7日、知人らを監禁・殺害した後、その名義を盗用して融資を受けたとして、恋人関係のA容疑者(25)とB容疑者(27)=女性=ら4人を強盗殺人などの容疑で逮捕した。

 警察によると、4人は8月24日夜、A容疑者の故郷の友人である会社員の男性(25)を京畿道・安山駅近くの居酒屋に呼び出し、レンタカーの助手席に乗せ、翌日午前2時ごろ首を絞めて殺害した。A容疑者は警察に対し「(金融機関から)カネを借りてくれという頼みを断られ続けたため、殺した」と供述している。A容疑者らは遺体を車のトランクに詰め、同26日に男性のクレジットカードでシャベル3本を購入して慶尚南道・咸陽の山に埋め、その2日後に男性の名前で消費者金融から5000万ウォン(約520万円)を借りた。

 これに先立ち、B容疑者は8月3日、専門大(短大に相当)時代の同窓の男性(27)を全羅北道・全州の居酒屋に呼び出し、二人きりで酒を飲んだ後「ドライブしよう」と誘ってレンタカーに乗せ、慶尚南道・晋州のホテルに連れ込んだ。4人はこの男性をホテルなどに10日間監禁し、水責めなどの暴行を加えた。監禁と暴行には、インターネットで知り合った10代5人を含む7人も加勢した。容疑者らは男性の名前で600万ウォン(約60万円)の融資を受け、携帯電話2台を契約した後に売却し、120万ウォン(約12万円)を手に入れた。警察はこの7人も拘束し、高校生2人を除く5人の逮捕状を請求した。

 全羅北道地方警察庁のハン・ダルス広域捜査隊長は「主犯のA容疑者は友人の殺害の経緯を平然と供述するなど、罪を悔いる様子がなかった」と説明。ファクスで送った書類と電話確認だけで融資を受けられる消費者金融を利用した犯行で、余罪を追及していると話した。

全州=金昌坤(キム・チャンゴン)記者
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