2015
10.09

内閣改造。注目の人事はどこ?

Category: 政治
安倍政権が内閣改造を行いました。


【1億総活躍担当相に加藤氏 経済産業相に林氏、農水相に森山氏 丸川、島尻両氏も入閣】
産経

それでは、ざっくりと注目の人事を挙げていきましょう。


<1>
1億総活躍担当相:加藤勝信氏
地方創生担当相:石破茂氏



面白いというか、えげつない人事だなぁと感じたのがここ。安倍総理は実に手厳しいなと。


「1億総活躍担当相」は、今回新設されたもので、安倍総理肝いりの目玉ポストです。
これは、各省庁と連携を取って総合的な経済政策をやり、予算にも影響力を持つポストだという話ですが……。


既存の「地方創生担当相」と、結構色々と役割が被ることになるんですね。


1億総活躍担当相を新設し、側近の加藤氏を据える。
これで、地方創生に関しても、安倍総理の意向が色濃く反映されることになります。
当然、相対的に石破氏の権力は小さくなります。


先日、石破派を立ち上げた石破氏の鼻っ柱を、全力で叩き折るような格好


になるワケですね。
容赦ない人事です。が、これは正しい判断でしょう。


<2>
沖縄北方担当相:島尻安伊子氏



これもなかなか面白い人事です。
「女性活用」という側面ではなく、もっと別の意味で。


島尻安伊子氏、あまり自民党内では有名ではないかもしれませんが。
実はこの島尻氏、出身こそ宮城県ですが、かつては那覇市議会議員を務めていた人物です。2004年に当選し、2期務めています。
つまり、


翁長沖縄県知事が、かつて那覇市長として辺野古移設に賛成していた姿を、同じ那覇市議会の議場で見ていた人物


なんですね。
翁長知事は会見で、「個人的にもよく承知している人だ。色々と意見交換できるのではないか」と述べていたそうですが。
内心は歓迎どころか、舌打ちしていることでしょう。


移設賛成→反対という「変節」を目の当たりにしていた人が、陳情先のトップになるワケですから(笑)。


翁長知事にとっては、なかなか手厳しい人事だと思います。


<3>
国家公安委員長・行政改革担当相:河野太郎氏



これは安倍政権支持者の中からも相当、異論というか批判が出ていますね。
なんであんなのを?みたいに(笑)。
まぁ、確かに一見、奇妙な人事のようにも見えます。
自民党に所属していながら、盛んに政権批判を繰り返していましたしね。
特に「脱原発」を声高に主張し、原発再稼動を進める安倍政権とは対立状態にありましたから。


ただ、私の個人的見解では、


これは「閣僚ポストを使った懐柔策」の側面が大きいと思いますね。


まず、河野太郎氏の記者会見の中身を確認してみましょう。


【河野太郎行革担当相、河野談話に「個人の見解申し上げない」 記者会見詳報】
産経

河野談話なんぞどうでもいいので(笑)、特に安倍政権と対立していた、原発について。


 --これまで自身のホームページで「脱原発」を主張してきた。今日、そのホームページがメンテナンスの状態になっているが、なぜか。この主張は今後も続けるか


記者の厳しいツッコミ(笑)。
そう、河野太郎氏のブログはなんと、現在メンテナンス中となっているのです。
そして、それに対する河野氏の返答はこちら。


 「2012(平成24)年の自民党総裁選の際、候補者だった安倍首相は『長期的には原子力発電の依存度を下げる』と候補者の中では1人だけ、はっきりおっしゃっていた。ベクトルとしては(首相と河野氏は)同じ方向を向いていると思う。今までは外から発言しているだけだったが、今回、国務大臣のポストをいただき、政府の議論に直接参加できるようになった。言うべきところはしっかりと言うが、政府の一員である以上、決まったことについては誠実に実行する。政府の中では真剣に議論し、外に向かっては政策を担いでいく」


さぁ、これをどう読めばいいでしょうか。
これまで散々、ブログで批判をしてきたようですが、会見では


「安倍総理と自分のベクトルは同じだ」


と言い、更に


「国務大臣、政府の一員として、決まったことには従う」


とまで述べています。
そして、記者の更なるツッコミ、


 --「脱原発の方向性は首相と同じ」と言ったが、安倍政権の決定したエネルギーミックス(電源構成)は、2030(平成42)年段階で20%以上を確保している。核燃料サイクルも推進する方針だ。河野氏は核燃料サイクルから撤退すべきだと主張してきた。こうした違いのある政策について、政府内でどう主張していくか


「ベクトル同じと言っても、やっぱり随分ズレがあるのでは?」と問われても、


 「政府内で何を主張したかではなく、政府が何を決めたかを(対外的に)伝えるのが大臣の役割だ。そこをしっかり申し上げていきたい」


「大臣になった以上は、政府の見解を伝えるだけっす」


と、アッサリ言い放っている(笑)。



事実上の、政権批判封印です。


この会見の発言を読めば大体想像ができるよーな気もしますが……まぁ大方、安倍総理サイドから、


「政権批判を止めて協調してくれたら、閣僚ポスト付けるよ」
と誘われ、節操なく「コロリ」と転んだのでしょう(笑)。



記者の質問にあったブログのメンテナンスについて、華麗にスルーしているところも笑えます(笑)。


まぁ、この人物は、石破氏以上に味方を背後から撃ちそうな感じがしますので、相当、扱い辛い人材ではあると思いますが。
ひとまず当面は、「安倍総理に従う」って約束で閣僚ポストをもらったみたいですから、大丈夫でしょう。
冷遇して噛み付かれるよりは、エサを与えて鎖に繋いでおく方が利口、ということですかね。




まぁ、このようにちょっと面白い人事もあったものの、基本的には手堅い人事が多いように見えます。
麻生副総理や岸田外務相など、重要閣僚は多くが留任。
まぁ中には、馳浩氏の文科相就任など、明らかに森元総理への配慮っぽいものも見えますが(笑)。
自民党役員人事でも、高村正彦副総裁や谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長、茂木敏充選対委員長らは全て続投と。
概ね順調にきてますからね。それでいいでしょう。


閣僚ポストの「順番待ち」議員が多く、そいつらが不満を言い出すのではないか、みたいな憶測もありますが。
逆に考えれば、


これだけ「枠」が少ないってことは、
「相当、献身的に働かないと、安倍総理に認めてもらえない」
という緊張感にも繋がります。



近年では珍しいほどに安定した内閣です。
あまり下手にいじらない方が無難でしょう。
手堅い内閣改造だったと思います。私は評価しています。





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dot 2015.10.08 17:58 | 編集
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