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【神奈川】

沖縄戦描いた「GAMA」 18、24日に中原で再上映

「GAMA月桃の花」の一場面

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 今秋、川崎市内では映画の上映会やイベントが多く組まれている。戦争の悲劇を見つめる秀作の再上映や、川崎らしい映画を選ぶ投票などがあり、主催者はPRに力を入れている。 (山本哲正、横井武昭)

 太平洋戦争で激戦となった沖縄戦を描いた映画「GAMA(がま) 月桃(げっとう)の花」の上映会が十八、二十四日、川崎市中原区木月住吉町の市平和館で開かれる。主婦や会社員らでつくる川崎上映実行委員会の大塚真一事務局長(62)=川崎区=は「基地をなくし、戦争に加担しない平和な沖縄、平和な日本を目指したい」と、上映に意欲を見せる。

 映画は、摩文仁(まぶに)岬の洞窟で起きた惨劇を描く。ガマは沖縄で鍾乳洞を指す。月桃は沖縄に自生する多年草で、もちを蒸す時にその葉で包んだという。月桃のもちを楽しく食べる平和な日々を奪った国内唯一の地上戦を、一人の母親の目を通して描く。主演は朝霧舞さん。他に國村隼さんらが出演している。大澤豊監督。

 沖縄戦終結五十年にあたる一九九六年、沖縄戦の実相を伝えようと制作された。当時の記録フィルムも使われている。大塚さんは「沖縄戦終結七十年にもかかわらず、米軍基地の問題は状況が変わらず、平和が遠のいている」と話す。そうした沖縄の現状などに関心を持ってもらおうと再上映することにした。

 当日は午後一時に受け付け開始。上映は同一時四十分から。事前の申し込みが必要。中学生以上が対象で各回先着二百人まで。入場料は設定しないが、参加者には受け付けでカンパ用の郵便払込取扱票を配布する。問い合わせは実行委=電090(3200)2314=へ。

 

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