2015年10月8日19時22分
7日に就任した高木毅復興相と丸川珠代環境相は8日、2011年の東京電力福島第一原発事故で被災した福島県を訪れ、内堀雅雄知事と県庁で会談した。高木氏は「全大臣の司令塔という気持ちで頑張っていきたい」と抱負を述べ、内堀氏は「10万人規模の方が避難されているのが5年目の現状だ」などと国の支援を求めた。
高木氏は、多くの原発を抱える福井県の選出で、原発推進の立場で知られる。会談後、地元が廃炉を求めている福島第二原発について記者団に問われ、「政府としては安全基準をクリアしたものは再稼働するということだが、ほかのサイトと同列に考えることはなかなか厳しい」と述べ、性急な再稼働には慎重な姿勢を示した。
一方、丸川氏は会談後、記者団に「環境省の仕事が進まないことには、福島の方は復興の一歩が踏み出せない」と述べ、除染作業などを急ぐ考えを強調した。
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