昭和の雰囲気が漂う「新小岩駅」は、最近になって飛び込み自殺が相次いでいるという。なぜ、この駅を人生の終着点に選ぶ人が増えているのか。本誌記者が実際に訪れて、その「憂鬱」の実態に迫った。
吸い込まれていくように
東京・葛飾区のJR新小岩駅。どこか昭和の佇まいを感じさせる南口改札を入ると、北口に繋がるコンコースを大勢の人が行き交っていた。途中には、ワゴンいっぱいに婦人服が積まれた出店が賑わう。いかにも下町の駅、といった風景だ。
しかし、この新小岩駅構内をよく見ると、長閑な下町風情とはほど遠い、「特殊性」に気づく。
仄暗い通路を進むと、ホームに繋がる2つの階段が見えてきた。奥側の階段の前には、その場におよそ似つかわしくない大きな液晶パネルが3台設置されている。そこには、動物、景色、植物などをテーマにした映像が流れていた。
ホームに向かう階段を見ると、足もとに青色の光が差していることに気がつく。どうやら、天井の一部分が半透明の青色の板になっているようだ。階段を登り、ホームにたどり着くと、辺りを巡回している警備員と目があった。少し驚きながらもホームを見渡してみると、「いのちの電話」といった相談窓口の看板がやけに目立つ。
なかでも、印象的だったのは、掲示板に貼られた手書きのメッセージだ。
〈あの人 この人に 支えられ 今を 生かされ 生きている〉
心を落ち着かせて。
思い詰めないで。
あなたはまだ一人じゃない—。
新小岩駅は、駅全体がそう語りかけるかのように作られている。
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