【AWS発表】EC2インスタンスのアップデート - X1(SAP HANA) & T2.Nano
AWSのお客様は、我々に将来の計画とインフラストラクチャのニーズを共有することが大好きです。同様に、我々もお客様のご要望をお伺いし、ニーズに答えられるよう最大限の努力を行うことが大好きです。EC2インスタンスの歴史を見ると、広範囲のインスタンスを追加することによってお客様の声を聞き、それに応えてきたことがわかります。(詳細についてはEC2インスタンスの歴史を参照下さい。)
最近、我々は、ある重要な業界のトレンドによって2つのタイプのリクエストを聞いてきました:
- ハイエンドの分野において、多くのエンタープライズカスタマーは、非常に大くのメモリ容量を持つインスタンスを熱望しています。このようなお客様は、SAP HANAやその他のインメモリデータベースを利用したい、リアルタイムに分析を行いたい、Neo4j や Titan を使って巨大なグラフを処理したい、大容量のキャッシュを作成したいといった要望を持っています。
- ローエンドの分野において、非常に小さな量のトラフィックの動的なWebサイトを稼働させる、あるいは、マイクロサービスやモニタリングシステムを動かす為に小さな処理能力を求められるお客様がいらっしゃいます。
その双方のニーズを満たすため、我々は、ここ数ヶ月のうちに2つの新しいEC2インスタンスのローンチを計画しています。X1インスタンスは、大容量のメモリを搭載する予定です、またt2.nanoはその他のt2インスタンスと同じようにバーストできる特性を持ちながら、より小さな処理能力を提供します。
X1 – 大容量メモリ
X1インスタンスは、最大2TBのメモリを搭載する予定です。現在の世代のハイメモリインスタンスよりもオーダーの異なる非常に大きなメモリサイズになります。このインスタンスは、本番環境として導入するSAP HANA、Microsoft SQL Server、Apache Spark、Prest等のエンタープライズワークロードの要求に合わせてデザインされています。
X1インスタンスは4つのIntel® Xeon® E7 プロセッサーを搭載する予定です。このプロセッサーは、広いメモリ帯域をもち、大きなL3キャッシュを搭載しています。これらは、ハイパフォーマンスで、メモリバウンドなアプリケーションをサポートするためのデザインです。X1インスタンスは100以上のvCPUを持ち、並列度の高いワークロードを容易に取り扱うことができます。
X1インスタンスは2016年の前半に利用可能になる見込みです。価格やその他の詳細はローンチ時にお知らせします。
T2.Nano – (バースト可能な)小処理能力
T2インスタンスは、ベースラインの処理能力と同時に、利用していないCPUサイクル("CPUクレジット")を保存し、ニーズに合わせて利用できます。( より詳しくは、バースト可能な性能を持つ新しい低コストEC2インスタンスを読んで下さい)
1年と少し前、t2.micro, t2.small, t2.mediumのインスタンスをローンチしました。これらのバースト可能なモデルは、我々のお客様に非常に好評です。実際には、殆どのインスタンスでCPUクレジットを消費できておらず、フルコアの性能で稼働できる状態にあることがわかりました。我々は、つい数カ月前、t2.largeを導入することでこのモデルを 拡張しました。
次のステップは、別の方向に向かうことです。我々は今年中にt2.nanoインスタンスを導入する予定です。 このインスタスは、1 vCPU 512 MBのメモリをもち、CPUクレジット残高がフルの場合には、1時間以上フルコアの性能が発揮できます。新しくローンチされるt2.nanoは十分なCPUクレジットがあれば、可能な限り素早く稼働します。
バースト可能な性能によって、これらのインスタンスは普段小さなトラフィックが流れてているWebサイトに非常に適しています。静かな時間の間CPUクレジットが蓄積され、トラフィックの急騰時に利用されます。
詳細はローンチが近づいてきたら再度お知らせします!
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