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ノーベル賞 アレクシェービッチ氏「核のない発展の道選ぶべき」10月9日 5時44分
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ことしのノーベル文学賞に選ばれたスベトラーナ・アレクシェービッチ氏は、1997年に出版した著書「チェルノブイリの祈り」の中でチェルノブイリ原発事故の直後に消火作業に当たり、高い放射線の影響で死亡した消防署員の妻や、事故処理にあった人たち、それに避難先から原発近くの村に戻ったお年寄りなどの声を丁寧に取材して伝えました。
アレクシェービッチ氏は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、みずからの本の増刷にあたって、この事故について触れ、「ヒロシマとナガサキ、そしてチェルノブイリのあとで、核のない発展の道を選ぶべきだった。原子力の時代から抜け出して、ほかの道を探すべきだ」と書き加えました。そして、「私は過去について書いたが、その過去は、将来の姿をあらわしたのだ」と締めくくり、原発事故が繰り返されることがないよう訴えています。