9連続テレビ小説 あさが来た(5)「小さな許嫁(いいなずけ)」 2015.10.02


(今井はつ)大坂行きたないな。
(今井あさ)うん。
けど行かなあかんな。
どうしたらええんや…。
けどどうもできへんな。
お姉ちゃん。
(泣き声)
あさが初めて見た姉の涙でした
う〜ん…。
泣き過ぎた。
よう目が開かへん。
お姉ちゃん?お姉ちゃん…。
お姉ちゃんもうええの?ああおはようあさ。
昨日あんなに泣いてたのに…。
もうええの?何の事?おはようあさ。
早支度しなさい。
へぇ…。
はつもらおうか。
お願いします。
(梨江)はぁおいしそうやな。
・「朝の空を見上げて」・「今日という一日が」・「笑顔でいられるように」・「そっとお願いした」・「時には雨も降って」・「涙も溢れるけど」・「思い通りにならない日は」・「明日頑張ろう」・「ずっと見てる夢は」・「私がもう一人いて」・「やりたいこと好きなように」・「自由にできる夢」・「人生は紙飛行機」・「願い乗せて飛んで行くよ」・「風の中を力の限り」・「さあ心のままに」・「365日」・「飛んで行け!」・「飛んでみよう!」・「飛んで行け!」・「飛んでみよう!」お母はんあんな…。
どうしたんえ?あさ。
えらい真面目な顔して。
お母はん。
なんとかしてお姉ちゃんやうちが大坂にお嫁に行かへんで済む手だてはないんやろか?え?お家のための大事な事やて分かってる。
けど…。
何で?大坂がそんな嫌やったん?ううんそうやない。
行ってみたら大坂の町は活気があってえらい気に入ったわ。
そう。
けどほなら何で?うちは…やっぱり自分の道は自分で選びたい。
お姉ちゃんかてそうや。
やっぱりお家のために大坂に行くんが怖なったんや。
お母はんも見たやろ?昨日の夜お姉ちゃんがお布団でわんわん泣いてはったん。
そやけどはつはお母はんには「何でもない」てそう言うてたで。
お姉ちゃんは辛抱したはるんや。
うちと違て優しいしずっとず〜っと我慢したはるだけなんや。
新次郎さんかてほんまはうちみたいなじゃじゃ馬お嫁さんにしたいなんて思うたらへんし誰もうれしい事あらへんのに…。
なぁどうしたらええんやろ?お母はん。
あさ…。
あっせや!うちやっぱり学問してみたいわ!へぇ!?学問?せや。
お嫁さんになんか行かんと久太郎みたいに学問してみたいんや。
そしたらきっと自分の道も…。
シッ!あさ。
それは決してお父はんの前で言うたらあかんえ。
え?おなごに学問なんて必要ありません。
おなごが浅知恵でいろんな事考えてもしくじるだけや。
お商売の事も世間の事もおなごは何も心配せんとただお嫁に行ったらええんです。
みんなそうえ。
お母はんかてお父はんとこにそうやってお嫁に来てはつが生まれてあさが生まれてお家のために大切な事させてもろたと思うてる。
そやからもう余計な心配するんはやめよし。
はつにはもういっぺんお母はんが話聞いてみるさかい。
うん…。
母の梨江はその時あさが自分の言葉に納得していない事に気付いていました
おい!おい!あれ?今日は誰もおらへんのかいな?・どこにもいはりまへん!
(今井忠興)そんなはずないやろ!よう捜したんか?へぇ。
おあさ様の行きそうな所は全部!もうええ!
(うめ)旦那様すんまへん。
おなかが痛いとおっしゃってたんでずっと寝てはるんやと思って。
おっ!忍法変わり身の術か。
ハッハッ。
あさ。
(忠政)やりよんなぁ。
アッハッハッハ!どないしよう…。
うちのせいや。
うちがきちんとあさを言い含められへんかったさかい…。
奥様。
あさやったらさっき見かけたで。
お父はん!
(忠政)見たわ。
アッハハハハ!
(師匠)「三島の里の神垣や」。
(寺子)「三島の里の神垣や」。
(師匠)「宿は沼津のまこもぐさ」。
(寺子)「宿は沼津のまこもぐさ」。
(師匠)「さらでも原の露はらふ」。
(忠興)アホ!何を考えてるんや!今井の娘が寺子屋で手習いとは…。
どれだけ恥をかかしたら気ぃが済むんや!今日は飯は抜きや。
反省せい!何でどす!?何で学問する事が恥なんどすか?あさやめとき!せやけど久太郎も今井のほかの男子もみんなぎょうさん学問してます。
学問する事は決して恥とちゃうはずや!それが今井のおなごやいうだけで何で禁じられなあかんのどすか?男がしてる事でおなごもした方がええ事はぎょうさんある思います!お嫁入りかて同じです。
親の決め事で物みたいにもらわれていくんと違て何やろこう…。
おなごかてもっと自分らでちゃ〜んと考えて道を決めたいんです!うちは…お姉ちゃんと一緒に幸せになりたいだけや!あさお前っちゅうやつは…!
(白岡新次郎)こんにちは。
まあ加野屋さんの新次郎様!いやこないだはあさちゃんがせっかく来てくれはったのに先約で失礼してしもたさかいちょっと顔だけでもと思て。
わざわざそんなために大坂から!そうか。
あさやったらそこや。
うん?へえ〜。
ここがあさちゃんのお部屋だすか。
はっ新次郎さん。
そんなアホな。
ここは押し入れです。
ふん。
・うちはお嫁になんか行きたない!ほう。
まあ大変!あっいや…シ〜。
・こんなとこで頭冷やしたかて嫌なもんは嫌や!大坂なんか行かへん!ほう。
はっ…ほんまにすんません!こらぁえらい嫌われてますのやな。
お父はん相手にようあそこまで言うたな。
ん…自分でもびっくりぽんや。
食べながら話したらあかん。
ん。
おおきに。
けどな…お父はんほんまはうちらの事いつも思ってくれたはるんよ。
へ?大坂から帰った日の夜もな…。
山王寺の若旦はあれは貧乏揺すりがひどすぎる。
へぇ?
(忠興)金持ちが貧乏揺すりとは笑えへんし母親も出しゃばり過ぎや。
加野屋のボンかて仕事もせんと三味線て…。
お仕事のために行ったんかと思たらうちらの嫁入りの事ばっかり気にしてたってお母はん笑てはったわ。
へえ〜。
お父はん細かい事よう見てはるな。
せやからうちはお父はんの選んでくれた道を行く。
そう。
けどうちは…。
うん?へっ!
(せきこみ)全部聞かれたで。
ほなな。
あっお姉ちゃん!ああ…。
こんにちは。
で…出過ぎた口きいてすんません。
けどうちほんまにこのままお嫁さんになってええのか分からへんのです。
・そうか。
そらそうやわな。
こんな大事な事子どものうちから決められへんわな。
うん…心配せんかてええ。
・やめたかったら嫁入りなんかやめたらよろし。
え?・あさちゃんの好きにしたらええ。
せやけど…。
よ〜う考えてな。
ようよう考えて進んだ道には必ず新しい朝が来る。
新しい朝が?・せや。
その道を信じて進んだらええのや。
それからな…ほれ。
あっこれ!パチパチはんや!せや。
ちょっと振ってみ?えっええの?うん。
(そろばんの音)うわ〜ええ音!あさちゃんもええ顔や。
ゆっくり大人になるまでに考えてな。
…で考えて考えてほんでやっぱりわてのお嫁さんに来てくれる事になったらその時は仲ようしような。

この時からあさの心の中で何かが変わり始めたのでした
生字幕放送でお伝えします2015/10/02(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 あさが来た(5)「小さな許嫁(いいなずけ)」[解][字][デ]

お嫁に行きたくないと言うあさ(鈴木梨央)は、父・忠興(升毅)に叱られてしまう。そこへ大坂から許婚(いいなずけ)の新次郎(玉木宏)が現れ、ある贈り物を手渡す。

詳細情報
番組内容
あさ(鈴木梨央)は、母・梨江(寺島しのぶ)に、「お姉ちゃんと私は大坂に嫁に行きたくない」と伝える。さらに、「嫁に行かず、学問をしてみたい」と言う。梨江は「おなごに学問は必要ない。」と言いふくめる。納得のいかないあさは、押し入れの中へ。そんなとき大坂から新次郎(玉木宏)が訪ねて来る。新次郎に気がつかないまま、あさは「嫁になんか行きたくない」と宣言する。そんなあさに新次郎はある贈り物を手渡す。
出演者
【出演】鈴木梨央,玉木宏,寺島しのぶ,升毅,友近,守殿愛生,二宮輝生,林与一,近藤正臣
原作・脚本
【作】大森美香

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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