4ニュースほっと関西 ▽希望退職に踏み切る「シャープ」・社員は今 2015.10.02


法科大学院の教員でした。
こんばんは。
10月2日金曜日ニュースほっと関西です。
では、きょう最初のニュースです。
大阪・寝屋川市の中学1年生の男女が遺体で見つかった事件で検察は契約社員の45歳の男を女子生徒に対する殺人の罪で起訴しました。
これまでの捜査で殺害を裏付ける直接の証拠は得られず殺害した時間や場所を特定しないままの起訴となりました。
男は調べに対し黙秘しているということです。
起訴されたのは契約社員の山田浩二被告です。
起訴状などによりますと山田被告は、ことし8月13日、寝屋川市の中学1年生、平田奈津美さんの首を手などで圧迫したうえ顔に粘着テープを何重にも巻きつけるなどして窒息死させた殺人の罪に問われています。
平田さんと同級生の星野凌斗さんは8月、大阪府内で相次いで遺体で見つかり警察は山田被告を平田さんに対する殺人と死体遺棄の疑いで逮捕し、捜査を進めていました。
検察は、あすの勾留期限を前にきょう山田被告を平田さんに対する殺人の罪で起訴しましたがこれまでの捜査で殺害を裏付ける直接の証拠は得られず状況証拠を積み重ねたうえで殺害した時間や場所を特定しないままの起訴となりました。
一方、平田さんの死体遺棄については今の段階では起訴できる十分な証拠がないとして引き続き捜査することにしています。
警察によりますと調べに対し山田被告は黙秘しているということです。
警察は山田被告が星野さんの殺害や遺体の遺棄にも関わった疑いが強いとみてさらに捜査を進めることにしています。
では取材にあたっている植田記者に聞きます。
山田被告は、きょう女子生徒に対する殺人の罪で起訴されましたが現在の捜査は、どこまで進んでいるんでしょうか。
警察は複数の防犯カメラの映像などから事件当日の山田被告の行動を分析しました。
その結果検察は山田被告以外に事件に関わった人物はなく、平田さんを殺害できたのは山田被告だけと判断して殺人の罪で起訴しました。
平田さんの遺体に巻かれていた粘着テープが山田被告が購入したものと同じとみられることも有力な状況証拠となっています。
しかし殺害された時間や場所はこれまでの捜査で特定できていません。
また死体遺棄の容疑についても起訴できるだけの証拠は得られずさらに裏付けの捜査を進めることになりました。
事件発生からまもなく2か月になりますが事件の解明が思うように進んでいないのはなぜでしょうか。
山田被告が取り調べに対して黙秘していることが大きく影響しています。
捜査関係者によりますと山田被告は雑談にも応じず逮捕された直後以外は供述が全く得られていないということです。
また防犯カメラに平田さんと山田被告が一緒にいる様子がはっきりと映っているものはなく状況証拠を地道に積み重ねていくしかないのが現状です。
星野凌斗さんの遺体が見つかったことについては捜査はどのように進むのでしょうか。
警察は山田被告が星野さんの殺害や遺体の遺棄にも関わった疑いが強いとみて、さらに捜査を進めることにしています。
しかし星野さんの遺体は発見されたときに、すでに時間が経過していたため死因や死亡した時間を特定するのは困難な状況になっています。
平田さん以上に客観的な証拠を得るのが難しい状況です。
警察は防犯カメラの映像などを再度分析して山田被告の事件当日の詳しい移動経路や立ち寄り先を割り出すとともにまだ見つかっていない2人の所持品や凶器の発見に向けた捜査を進めることにしています。
植田記者でした。
ここまで大阪・寝屋川市の中学1年生の男女が遺体で見つかった事件についてお伝えしました。
iPS細胞から作った目の網膜の組織を移植する世界初の臨床研究を行っている理化学研究所などのグループが手術から1年がたったことを受けて、きょう記者会見しました。
この中で手術を受けた女性について、がんや拒絶反応は起きず視力の低下が抑えられていることを明らかにしました。
神戸市にある理化学研究所などのグループはiPS細胞を使った世界初の臨床研究を行い去年9月、加齢黄斑変性という重い目の病気の70代の女性患者にiPS細胞から作った目の網膜の組織を移植する手術を行いました。
研究グループは女性の経過についてがんや拒絶反応などの健康上の異常はなく安全性は良好だと説明しました。
また手術前、徐々に低下していた視力は安定しているということです。
女性は見える範囲も広がったように感じます思い切って新しい治療を受けてよかったと話しているということです。
臨床研究の対象となっている加齢黄斑変性の患者は国内で、およそ69万人いるとみられています。
大阪・池田市の串田勝さんです。
視力は眼鏡をかけても0.1に下がりました。
拡大鏡がなければ新聞の見出しも読むことができません。
2か月に一度治療を受けていますが1回あたり数万円かかる費用が大きな負担になっています。
今回の発表について同じくiPS細胞で角膜の一部を再生し移植する治療法の開発を目指している大阪大学の西田幸二教授は次のように話しています。
そのうえで西田教授は患者からiPS細胞を作る今回の方法は品質を確かめるために長い時間とばく大な費用がかかる、広く患者に使えるようにするにはほかの人の細胞からあらかじめ作り品質が確認されたiPS細胞を使う技術が必要だと指摘しています。
研究グループは今後、患者本人からiPS細胞を作る方法に加えほかの人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なタイプの免疫を持つ人たちから作るiPS細胞を利用した臨床研究を進めたいとしています。
iPS細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授は移植手術を実施して1年目での安全性が確認され安心しています今後も最大限に協力していきたいと思いますとするコメントを発表しました。
では次です。
経営を立て直すため大規模な人員削減に踏み切った大手電機メーカー、シャープ。
3200人余りの社員が希望退職に応じ先月いっぱいで会社を去りました。
不安を抱えながら新たな人生を踏み出した元社員たちを取材しました。
奈良労働局が開いた企業の合同説明会。
集まったのは、シャープを早期退職することになった人たちです。
早期退職の対象となったのは45歳から59歳までのベテラン社員たち。
その多くが家族を抱え不安の中で新たな職探しを迫られています。
2000億円を超える赤字に陥ったシャープ。
経営の再建を目指して本社ビルの売却など思い切ったリストラ策を進めています。
その柱の1つが人件費削減のための3234人の早期退職です。
府県別で退職者が最も多いのが3つの工場がある奈良県です。
今回、退職する県内在住の社員は734人。
全体の4分の1を占めます。
奈良県在住の40代の男性社員です。
20年以上、技術者として主に開発部門で働いてきました。
シャープの看板である液晶事業も担当しました。
世界にシャープの名を知らしめた液晶事業でしたが海外メーカーとの価格競争で販売が落ち込み、経営が悪化する最大の要因となりました。
経営の悪化でシャープは3年前にも大規模な早期退職を募集。
その際、男性は妻と幼い子どもを抱え退職に応じませんでした。
しかし、その後も経営の不振が続いたことに危機感を募らせたといいます。
辞める決断をした男性。
それが正しかったのか今も揺れる思いを抱えながら職探しを続け年内には新しい仕事を決めたいと考えています。
奈良県にある医薬品関連の機械などを製造しているメーカーはシャープの早期退職者を採用しようと求人を出しています。
業績が好調で生産をもっと増やしたいと考えていますが技術者が不足しているといいます。
会社では、これまでにもシャープの元社員を採用した実績があり、技術の開発などに関西のトップ企業で培われた経験が生かせると期待しています。
それでも労働局に登録されている企業の求人数はこれまでに、およそ250人。
奈良県内の退職者のまだ3割にとどまります。
奈良県は大企業で経験を積んだ人材を県内の企業が活用できるようにと労働局と連携してシャープ退職者の再就職の支援に力を入れています。
3年前に続いて再び大量退職に踏み切ったシャープ。
退職を余儀なくされた人たちの新たな職探しはこれから本格化します。
奈良労働局はシャープの退職者を対象にした企業の面接会などを今後も継続して開き、再就職を支援することにしています。
こんばんは。
スポーツです。
はじめはプロ野球。
来シーズンの巻き返しに向けチームの再編作業を進めるオリックスは阪神時代に沢村賞を獲得した井川慶投手と来シーズンの契約を結ばないことを発表しました。
36歳の井川投手は平成10年にドラフト2位で阪神に入団。
エースとして2回のリーグ優勝に貢献しました。
平成15年には20勝を挙げて最多勝に輝き沢村賞を受賞。
よくとしにはノーヒットノーランも達成しました。
平成18年のシーズンオフに大リーグのヤンキースに移籍。
しかし5年間で僅か2勝と期待されたような成績は残せませんでした。
そして3年前オリックスに移籍しましたがけがの影響もあり、ここまで7勝。
今シーズンは1軍での登板はなく球団は来シーズンの契約を結ばない判断をしました。
井川投手は現役を続行する意向を示しているということです。
続いて和歌山県で開かれている紀の国わかやま国体。
カヌー競技でロンドンオリンピック8位の地元、和歌山の阪本直也選手が優勝しました。
カヌースプリントカナディアンシングル500メートルの決勝。
オリンピック8位の地元の阪本に注目が集まりました。
5コースの阪本。
スタートで飛び出します。
中盤でほかの選手に並ばれますが向かい風だったのでスタミナ勝負と冷静でした。
阪本は終盤、スパートをかけてほかの選手を引き離します。
2分4秒129のタイムで優勝。
地元の期待に応えました。
紀の国わかやま国体はあすは陸上女子800メートルの決勝が行われこの番組でも紹介した注目の東大阪大敬愛高校の石塚晴子選手が出場します。
最後にプロ野球の速報です。
クライマックスシリーズ進出争いは3位の阪神が残り2試合1.5ゲーム差の4位広島は残り4試合です。
ゲーム差と残り試合数を考えると阪神、2連勝で残り試合を終えてほしいです。
スポーツをお伝えしました。
ことしも、たくさんの実をつけたイチョウ、ただ昨夜からの荒れた天気でギンナンが地面にたくさん落ちてしまいました。
その実の独特の香り秋を感じさせてくれます。
こんばんは。
気象情報です。
日中は何事もなかったかのようにすっきりとした青空が広がり日ざしが暑く感じましたが、この時間は日中と同じ服装では少し肌寒く感じます。
この時間の気温は22度7分となっています。
このあとどんどん気温が下がってきます。
あす朝は今シーズンいちばんの冷え込みの所も出てきそうです。
今夜は、これまでより少し暖かくしてお休みになったほうがよさそうです。
そしてこの土日は各地、お出かけ日和になりそうです。
2015/10/02(金) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西 ▽希望退職に踏み切る「シャープ」・社員は今[字]

3200人規模の希望退職に踏み切る大手電機メーカー「シャープ」。家庭を持つ働き盛りの社員はこの事態にどう向き合っているのでしょうか。

詳細情報
番組内容
経営不振を理由に3200人規模の社員の希望退職に踏み切る大手電機メーカー「シャープ」。奈良県にある3つの工場では、全体の4分の1にあたる700人余りが、9月末に退職します。希望退職の対象は45歳以上の働き盛りの社員。多くの人が家庭を持ち、再就職先を探しています。不安を抱えながらも退職を決め、新たな人生を踏み出す人の姿を追いました。
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域

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