台風並みの暴風です。
首都圏でも被害が相次ぎました。
こんばんは、ニュース7です。
急速に発達した低気圧の影響で、各地で大荒れの天気となりました。
北海道ではこれまでに1人が死亡し、14人がけがをしています。
また首都圏などでも、屋根が飛ばされるなどの被害が相次ぎました。
暴風は今も北海道を中心に吹いていて、あすにかけて暴風や高波に警戒が必要です。
午後5時の北海道留萌市です。
白波が次々と岸壁に押し寄せています。
ごーっという風の音もしています。
留萌市では、午後4時50分ごろに、28.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。
広尾町では午前9時半ごろに、40.2メートルの最大瞬間風速を観測。
こちらの家では、強風により、屋根の一部が剥がれ落ちています。
停電で信号も消えました。
警察官も、風にあおられながらの交通誘導です。
滝川市では、およそ20か所で、街路樹が倒れ。
釧路市では道路が冠水しました。
風にあおられた波が岸壁を越えて、時折、高いしぶきを上げているのが見えます。
釧路市では、午前10時ごろにかけての10分間の平均風速が28.5メートルと、105年前の明治43年に記録を取り始めてから、最も強くなりました。
清水町の牧場では、強風でめくれ上がった施設の屋根を修理していた男性4人が、風にあおられて地面に転落しました。
このうち佐藤喜昭さんが、全身を打つなどしてまもなく死亡し、ほかの3人も大けがをしたということです。
警察によりますと、4人は風が収まるのを待って屋根に上がりましたが、その直後に、風にあおられて転落したということです。
北海道内では、大荒れの天気の影響で、これまでに1人が死亡、14人がけがをしています。
強風の被害。
首都圏をはじめ、広い範囲に及びました。
神奈川県川崎市の上空です。
工事のための足場は、道路に向かって倒れています。
中学校の校舎の改修工事のため、幅40メートルにわたって組まれた足場が、強風で傾きました。
けが人はいませんでしたが、付近の住民には、一時、避難勧告が出されました。
富山県入善町では。
シャッターを固定しようとした71歳の女性が、風にあおられて、左ひじを骨折するなどの大けがをしました。
さらに被害は農作物にも。
収穫を目前に迎えたリンゴが、地面に落ちてしまっています。
この非常に強い風、北海道では、あすにかけても続く見通しです。
最大瞬間風速は40メートルに達すると予想され、沿岸では、波の高さが9メートルの、猛烈なしけが続く見込みです。
また上空に寒気が流れ込むため、北海道ではこれからあすの明け方にかけて、大気の状態が不安定になり、1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、北海道では暴風や高波に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも、十分注意するよう呼びかけています。
次はTPP・環太平洋パートナーシップ協定です。
交渉参加12か国による閣僚会合は、当初の日程を延長して、交渉を続けることになりました。
最大の焦点はこちら、バイオ医薬品の開発データの保護期間で、関係国が折り合えるかどうかです。
一方、日本に影響が大きい、自動車分野の交渉では、日本が一定の譲歩案を示し、決着点を模索していることが分かりました。
2日目の全体会合を終えた、甘利経済再生担当大臣は。
甘利大臣が指摘する、知的財産の分野。
それは、大筋合意の実現に向けて、最大の焦点になっている、バイオ医薬品の開発データの保護期間です。
日本政府関係者によりますと、12年の保護期間を主張してきたアメリカが、10年以下にまで譲歩する姿勢を示しました。
そして、より短くするよう求めているオーストラリアなども、歩み寄りを見せています。
しかし、依然として双方の隔たりは、埋まりきってはいないということです。
全体会合ではこのほか、乳製品の関税の取り扱いなどを巡って、関係国の溝が埋まっていないことから、大筋合意を目指して、当初の日程を延長して、交渉を続ける方針を確認しました。
一方、自動車分野では、新たな動きがありました。
交渉の大きな焦点はこちら、原産地規則です。
これは車を作るにあたって、TPPに参加する国で生産された部品を、どれくらいの割合使えば、その車の関税がゼロになるのか、基準を決めるものです。
TPP以外の国の部品も使っている日本が使っている計算方法で40%程度に近い低い水準にするよう、これまで求めてきました。
これに対してメキシコやカナダは、すでにアメリカと70%を上回る水準で自由貿易協定を結んでいることを踏まえて、高い割合にするよう譲らず、対立してきました。
こうした中、関係者によりますと、日本は55%程度を軸とする譲歩案を示したということです。
その代わり、日本への影響を抑えるため、日本が輸出に力を入れている変速機などについては、日本に有利になるよう、決着点を模索しているということです。
では、政治部の岡崎記者に聞きます。
岡崎さん、徐々に意見の隔たりが狭まっているようにも見えるんですけれども、日程が延長されたことで、大筋合意は見えてきたと言えるんでしょうか。
交渉が難航している分野の一つだった自動車については、日本が、メキシコやカナダに対する一定の譲歩を決断したことで、事務レベルでは議論が収束しつつあります。
日本としては、自動車分野を事実上決着させることで、ほかの分野の交渉も加速させ、大筋合意の達成に向け、弾みをつけたい考えです。
ただ、この段階に至っても、バイオ医薬品の開発データの保護期間を巡る対立が、交渉全体の行方を左右する状況に変わりはありません。
鍵を握っているのは、アメリカの対応です。
政府関係者によりますと、甘利大臣は交渉会場で顔を合わせたフロマン通商代表に対し、この会合でまとめないと、交渉は漂流するぞとくぎを刺し、アメリカに強く譲歩を促す場面もあったということです。
アメリカとオーストラリアなどの関係国は、3日目も個別に交渉を続ける見通しです。
今回、大筋合意を逃せば、TPP自体が漂流するという危機感は、参加各国が共有していると言っていいと思います。
日程を延長した閣僚会合は、まさにこのあと、ヤマ場を迎えることになります。
日歯連・日本歯科医師連盟の政治資金を巡る事件。
逮捕された前会長は、おととしの参議院選挙の前に行われた内部の会議で、う回寄付の方針について、事前に報告を受けていたことが、関係者への取材で分かりました。
東京地検特捜部は、前会長らが法律の上限を超えるう回寄付を認識していたと見て調べています。
日歯連の前会長の高木幹正容疑者ら3人は、参議院議員を後援する日歯連関連の団体に寄付した際、収支報告書にうその記載をした疑いが持たれています。
このうち、高木前会長と、前副理事長の村田憙信容疑者はおととし、自民党の石井みどり参議院議員を後援する団体に、民主党の西村まさみ参議院議員を後援する団体を経由させる形を装って、合わせて9500万円をう回寄付したと見られています。
こうしたう回寄付の方針について、高木前会長は、会計責任者だった村田前副理事長から、内部の会議で事前に報告を受けていたことが、関係者への取材で分かりました。
会議の記録は音声データに残されており、東京地検特捜部は、前会長らが法律の上限を超えるう回寄付を認識していたと見て、調べています。
関係者によりますと、高木前会長らは、いずれも違法性の認識はないなどと、容疑を否認しているということです。
参議院議員を後援する2つの団体は、いずれも日歯連が入る日本歯科医師会館に事務所があり、高木前会長らが代表を務めていました。
特捜部は今後、石井議員と西村議員からも任意で事情を聴き、一連の寄付に関する認識などについて、説明を求めるものと見られます。
これまでのNHKの取材に対し、石井議員の事務所は、資金の流れなどについては、把握はしておりませんとし、西村議員の事務所も、寄付については一切存じ上げませんとしています。
アメリカの学校で、また銃による惨劇です。
オレゴン州にある短期大学に男が侵入して、連続して銃を発砲。
合わせて10人が死亡しました。
当時の状況が次第に明らかになってきました。
事件は1日、オレゴン州の短期大学、アンプクワ・コミュニティー・カレッジで起きました。
男は警察と撃ち合いになり、その後、死亡しました。
この事件で、合わせて10人が死亡、重体3人を含む7人がけがをしました。
人口2万人ほどの小さな町で起きた事件に、住民の間では衝撃が広がっています。
近くの公園では、犠牲者を追悼しようと、大勢の人たちが集まりました。
当時の様子について、けがをした女子学生の父親が、インタビューに答えました。
その後、男は学生一人一人に、キリスト教徒かどうかを尋ね、キリスト教徒なら立ち上がるよう命令したといいます。
その学生に男は。
さらに、インターネットの匿名の掲示板サイトには、事件を予告するような書き込みが。
事件の前日、お前たちの中にはいいやつもいる。
北西部に住んでいるのなら、あすは学校に行くななどと書き込まれていました。
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは、捜査当局が事件との関連について調べていると伝えています。
一方、警察は容疑者の男について、名前や年齢などを発表せず、動機についても一切明らかにしていません。
この事件にオバマ大統領は。
アメリカでは、銃による悲惨な事件が起きるたびに、規制の強化を求める声が上がっています。
しかし、銃の所持は憲法で保障された国民の権利だと主張する人も多く、銃犯罪に歯止めはかかっていません。
次は、大阪・寝屋川市の中学1年生の男女が遺体で見つかった事件です。
検察は、契約社員の45歳の男を、女子生徒に対する殺人の罪で起訴しました。
これまでの捜査で、殺害を裏付ける直接の証拠は得られず、殺害した時間や場所を特定しないままの起訴となりました。
男は調べに対し、黙秘しているということです。
殺人の罪で起訴された契約社員の山田浩二被告。
起訴状などによりますと、8月13日、大阪・寝屋川市の中学1年生、平田奈津美さんの首を手などで圧迫したうえ、顔に粘着テープを何重にも巻きつけるなどして、窒息死させたとしています。
これまでの捜査で、殺害を裏付ける直接の証拠は得られず、検察は平田さんの遺体に巻かれていた粘着テープが、山田被告が事件当日に購入したものと同じと見られることなど、状況証拠を積み重ねたうえで、殺害した時間や場所を特定しないまま起訴しました。
一方、平田さんの遺体を遺棄した容疑については、引き続き捜査することにしています。
警察は、山田被告が、平田さんの同級生で、大阪府内で遺体で見つかった星野凌斗さんの殺害や遺体の遺棄に関わった疑いが強いと見て、捜査を進めることにしています。
警察によりますと、調べに対し、山田被告は黙秘しているということです。
次は患者の皆さんにとっては、希望になるようなニュースですね。
iPS細胞から作った目の網膜の組織を移植する世界初の手術から1年が経過。
研究グループは記者会見で、手術を受けた女性は、良好に経過していることを明らかにしました。
神戸市にある理化学研究所と、先端医療センター病院などのグループは、去年9月、加齢黄斑変性という重い目の病気の70代の女性の患者に対し、iPS細胞を使った、世界で初めての手術を行いました。
手術では、患者本人の皮膚の細胞を採り、体のさまざまな組織になるiPS細胞を作製。
目の網膜の組織に変化させ、大きさ数ミリ程度の薄いシートを作りました。
そして患者の網膜の傷ついた部分を取り除き、シートを移植しました。
きょうの会見で研究グループは、女性の経過について、がんや拒絶反応などの健康上の異常はなく、安全性は良好だと説明しました。
また、手術前、徐々に低下していた視力は安定し、悪化が抑えられているということです。
女性は、見える範囲も広がったように感じます。
思い切って新しい治療を受けてよかったと話しているということです。
大阪・池田市に住む串田勝さん。
ものがゆがんで見えたり、視力の低下が止まらなくなったりする、加齢黄斑変性の患者です。
この病気の患者は、国内でおよそ69万人いると見られ、串田さんは今回の発表を喜んでいます。
iPS細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授は、移植手術を実施して1年目での安全性が確認され安心しています。
今後も最大限に協力していきたいと思いますとする、コメントを発表しました。
ニュースを続けます。
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水が海などへ流出し、住民グループがおととし、公害犯罪処罰法違反の疑いで告発したことについて、福島県警察本部は、東京電力と、現在と前の幹部、合わせて32人の書類を、福島地方検察庁に送りました。
告発で住民グループは、東京電力が汚染水を保管するタンクを適切に管理する義務や、地中に遮水壁を作るなどの対策を取る義務を怠ったなどと主張し、福島県警察本部は、東京電力の関係者に話を聴くなどして、捜査を進めていました。
今後、福島地方検察庁が刑事責任を問うかどうか、判断することになります。
電車などの撮影を趣味にする、いわゆる撮り鉄の男子大学生が逮捕されました。
逮捕された、京都市伏見区の18歳の男子大学生はことし6月、福島県白河市のJR東北線で、上りと下りの線路を仕切るロープを切断したうえ、ロープを張るおよそ100本の鉄の棒を引き抜いたとして、器物損壊の疑いが持たれています。
警察によりますと、男子大学生は調べに対し容疑を認め、よい写真を撮るのに邪魔だったなどと供述しているということです。
農林水産省が発表した、ことしのコメの作柄によりますと、平年を100とした作況指数は、先月15日現在で、全国平均で100の、平年並みとなりました。
地域別では、北海道と東北が稲の生育期間全体を通じて、おおむね天候に恵まれたことから、103のやや良でした。
一方、先月の関東・東北豪雨の影響を受けて、茨城県では、常総市など深刻な被害が出た西部の地域では90の不良となり、県全体でも、98のやや不良となりました。
ことし7月、原子力規制委員会による新しい規制基準の審査に合格した、四国電力伊方原子力発電所3号機。
原発がある愛媛県伊方町の町議会が、きょうの特別委員会で、原発の早期再稼働を求める住民などからの陳情を、全会一致で採択し、3号機の再稼働に事実上同意しました。
これを受けて、伊方町の山下和彦町長も、近く、町としての判断を示すと見られます。
フィギュアスケートで、2シーズンぶりに競技に復帰する、浅田真央選手。
あすの復帰戦を前に、軽快な動きを披露しました。
浅田選手が、去年3月の世界選手権以来、勝負のリンクに戻ってきました。
復帰戦となるジャパンオープンの前日練習で、注目のトリプルアクセルは。
キレのあるジャンプ。
難度の高い連続ジャンプも、軽快でした。
フリーの曲、蝶々夫人も、公の場で初めて披露。
ここでもトリプルアクセルを決めます。
指先まで意識した動きで、繊細な表現力も見せました。
選手に戻れば、結果も必要と浅田選手。
集中した様子で、あすに備えました。
ラグビーのワールドカップ、1勝1敗の日本は、あす、サモアとの決戦に臨みます。
1次リーグ突破へ、鍵となるサモア戦。
先発メンバーは、歴史的な勝利を挙げた、南アフリカ戦と、ほぼ同じ顔ぶれです。
対するサモアは、世界ランキング11位。
大きな体格を生かした、力強い突破が持ち味です。
大一番を前に、なんと宇宙から、激励のメッセージが届きました。
注目のサモア戦は、日本時間のあす午後10時半、試合開始の予定です。
プロ野球は、ナイトゲーム4試合です。
優勝に王手をかけているヤクルトは1回、畠山にタイムリーが出ました。
今夜の阪神戦で勝ちか引き分け、負けても2位巨人が敗れれば、14年ぶりの優勝が決まります。
4連勝中のロッテは、イ・デウンが10勝目を目指して先発です。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
北海道はあすも暴風、警戒です。
低気圧の動きが遅いです。
等圧線の間隔もまだ非常に狭いため、北海道ではあすも瞬間的に40メートルの風が予想されています。
また今夜からあすの明け方にかけて、北日本の日本海側を中心に、再び激しい雷雨の所もありそうです。
まだまだ警戒が必要ですね。
そのほかの地域はどうでしょうか。
そのほか、東日本や西日本では、この西から移動してくる高気圧に覆われますので、この土日は晴れて、気温も上がりそうです。
特に東北の南部から西の地域は、この土日は、最高気温25度以上の夏日の所が多くなります。
まだ熱中症対策、日焼け対策が必要です。
続いて台風情報です。
きょう、台風23号が発生しました。
今、北西方向にゆっくりと進んでいまして、来週後半の天気に影響が出るおそれがあります。
ではあすの全国の天気です。
2015/10/02(金) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽“台風並み”の暴風に 各地大荒れで影響は? 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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ニュース/報道 – 定時・総合
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