報道ステーション 2015.10.02


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫今日の「報道ステーション」早速ですがゲストコメンテーターの方をご紹介いたします。
初めてご登場くださいます。
憲法学者の長谷部恭男さんです。
どうぞよろしくお願いします。
長谷部さんというとこのところの流れがいろいろありますけどもちょっと皆さん、こちらVTRをご覧いただけますか。
≫6月のことだったんですね。
この発言をされたのは。
この発言大きなきっかけとなりました。
自民党の推薦を受けた参考人の方が安保法案を憲法学者の長谷部さんは違憲だと断じたわけです。
これまで政府が合憲の根拠としてきた例えば砂川判決あるいは1972年の政府見解。
これに関して、おかしいななんか変だなと思っている方も多くいらっしゃるわけですよね。
どうしてこれが根拠になるんだろうと。
しかし多くの人がこうやって変だなと思っているとすればなかなか変な感じを言語化できないところがあるんですけどそれを見事に言語化してくださってきちんと、ここがおかしいんだと根拠を示してくださった1人がこの長谷部さんだというふうにいえると思うんですね。
そして大きな波になってデモへつながっていったということもいえると思います。
長谷部さんに簡単にお聞きしたいのはこのとき、6月自民党推薦の参考人だという自覚なく国会に行かれたんですか?≫おっしゃるとおりでそういうことは、実は聞かされていなくて。
翌日、新聞を見たら私は自民党推薦だったのかということを改めました。
≫それは、どういう連絡系統でどこから?≫私の場合いつも事務サイドから連絡がきますので憲法審査会の場合も衆議院の事務局のほうからということでした。
≫衆議院からきているから自民党うんぬんと区分けなく行かれて普通に発言をされたらあとの新聞で自分は自民党推薦の立場だったと知ると。
≫前もって知っていたからといって話す内容が変わっていたということはないと思いますが。
≫それにしても驚きですが後ほどまたよろしくお願いします。
まず、最初に伝えたいのは非常に気になる台風並みの低気圧に関してなんですが。
北海道しぶとく居座っているという表現が正しいかどうかわかりませんけどご覧のように日本海側ですね。
本当にこの辺りでずっと留萌更に稚内に続く辺りもまたこれからというところがいわれます。
こういう中で留萌を見てみましょうか。
真っ暗ですね。
道路の明かりだけじゃないかと。
停電しております。
ほとんどが留萌停電しているということでこれからもどしゃ降り雨、雷雨の懸念もある。
すでに市内各地で倒木、屋根が飛ぶなどの通報が20件ほどあったということですね。
それからカメラ切り替えまして苫前町を見ていただけますか。
日本海港の波打ち際ですけれども市内3か所で20世帯26人が今も避難しているということです。
中学校の屋根が飛んだり民家の壁が剥がれるなど計7件の被害がすでに出ているということでこちらも心配です。
苫前町には富川悠太アナウンサーが行っていますので後ほど中継で≫今日1日、激しい風が吹き荒れた北海道。
夜になっても収まる気配は見えない。
≫現在午後7時なんですがまもなく満潮の時刻となります。
爆弾低気圧も相成りまして潮位がかなり上がっているんですね。
この鉄柵が途切れる部分が普段岸壁だということなんですがその岸壁をはるかに越えて波が安全な場所に係留してある船のところまで届いています。
≫爆弾低気圧は勢力を強めながら今日午前9時の段階で中心気圧が946ヘクトパスカルに達した。
非常に強い台風と遜色ないレベルだ。
関東から北海道までの広い範囲で夜が開ける前から激しい風となり各地で被害が出た。
横浜市金沢区では公園の大きな木が倒れてしまっている。
≫隣の川崎市では解体作業現場の足場が電柱を押し倒し道路に覆いかぶさるように倒れそうになっていた。
首都圏の鉄道では運休や遅延が出て通勤時間帯の駅に人があふれた。
≫箱根登山鉄道。
架線に倒木が引っかかっている。
午後9時半ようやく運転を再開。
青森県弘前市。
一部のリンゴ園では真っ赤に実ったリンゴが地面にいくつも落ちていた。
太い幹が折れた木もある。
台風並みに発達した爆弾低気圧の影響は広範囲に及んだ。
北海道ではほぼ全域に及んでいる。
午前4時の釧路市の漁港。
強風が吹きつけ波がたたきつける。
係留している漁船が大きく揺れていた。
釧路での最大瞬間風速は36.8メートル。
ねじれるように折れている樹木が風の強さを物語る。
旭川市でも多くの木が風で倒れ除去作業に追われていた。
旭川市の北にある鷹栖町。
≫こちらでは、ビニールハウスのビニールが剥がれて道路のほうまで飛び出しています。
≫北海道最北端の街、稚内市。
ずっと強風が吹き続けている。
剥がれ落ちたトタン屋根。
強い風の中なすすべもない。
≫こちらは海沿いの地区です。
強い風で飛ばされてしまいました今は基礎部分しか残っていません。
≫利尻島にある利尻富士町では最大瞬間風速43.7メートルを観測。
旭川市、羽幌町、広尾町では10月の観測史上最大の風速を更新した。
午後になっても風は収まらない。
日本海に面した留萌市。
≫留萌市内では今非常に強い風が吹いています。
そして、あちらでは高い波が道路に押し寄せていてこの先道路は通行止めになっています。
≫留萌市の北に位置する苫前町。
海沿いの国道は通行止めとなっている。
≫このように強風の影響で至るところで通行止めとなっているんですね。
そのために、孤立している地域も出てきています。
≫孤立状態となっているのは初山別村。
苫前町でも20世帯26人が避難所に身を寄せている。
≫停電も続いている。
午後8時現在、北海道全域で5475戸が停電している。
今回の爆弾低気圧で屋根の修理をしていた男性が強風に吹かれ転落。
搬送先の病院で亡くなった。
北海道全体で怪我人は15人に上る。
再び、稚内市。
午後7時を過ぎ日没を過ぎても風は吹き続けていた。
≫あちらでは工事現場の足場が崩れそうだということでこの先通行止めとなっています。
≫どうして北海道は荒れ続けるのか。
今回の爆弾低気圧は平均して時速40キロほどで北へ移動していて速度が遅いわけではない。
しかし、北に移動している間も急激に発達しているために影響を与える範囲が広がり続けているのだ。
低気圧が離れてもその影響下に北海道が入り続けるため荒れ模様が長引くのだ。
北海道では明日にかけても西風が非常に強くまた、上空に強い寒気が入り大気が非常に不安定となる見込みだ。
雷を伴った激しい雨の降る恐れがあり突風や浸水、土砂災害更に、高潮にも注意が必要だ。
≫先ほどもお伝えしましたようにこの留萌は停電している。
心配ですね。
それから留萌と稚内の間に苫前町があります。
この辺り、留萌、苫前稚内というのは、いわゆる風の町といわれます。
風が非常に強い強風地帯です。
ですから風力発電が盛んだったり苫前町は凧揚げ大会が有名だったりするところなんですが苫前町に富川悠太アナウンサーが行っていて中継と思ったんですが中継回線が途絶えております。
そこでつながらない。
そこで、更に北に上がりまして稚内市に中継です。
そちらから伝えてもらえますか。
≫私は、今暴風警報が出されている稚内市内にいるんですがまだ雨は降っていないんですが今も時折、強い風が吹いているというような状況です。
私も1日今日取材をしていたんですがこのように人通りがあまりなく強い風の影響で皆さん、外出を控えているというような印象です。
そして、稚内市内さまざまな被害が出ておりまして例えばこのようにバス停が倒れてしまっていたりですとかそしてこちら稚内市役所なんですが市役所の前庭に植えてある木がこのように風で完全に折れてしまっています。
稚内市内では強風にあおられるなどの影響で3人が軽い怪我をしました。
そして午後8時現在なんですが稚内市内の一部166戸が現在も停電をしています。
今夜中の復旧のめどはまだ立っていないということです。
明日も引き続き稚内市内そして宗谷地方強い風が吹くものと思われますので引き続き厳重な警戒が必要だと思われます。
≫比較的風に慣れているところでも大変な状況になっていますね。
ありがとうございました。
それでは、ここで次のニュース小川さん、いきましょうか。
≫まず、こちらの映像をご覧ください。
2日目のTPPの閣僚会合を終えたあとそろって登場した甘利大臣とアメリカのフロマン代表です。
実はこのツーショット異例なんですね。
TPP交渉の場でカメラの前に2人がそろって現れて話をするというのはこれが初めてのことなんです。
ここで甘利大臣は交渉の日程を延長するという話も出しました。
この2人の行動そろって姿を現したということ。
これにはどういう意味が込められているのでしょうか。
≫ぴりぴりとした空気の中で行われたTPP閣僚会合2日目。
終了後、突然甘利大臣とアメリカのフロマン代表が並んだ。
≫そしてフロマン代表からも…。
≫ひとまず延長することが決まったTPP交渉。
合意の可能性が出てきたのか。
確かに進展が見えるものもある。
日本とメキシコが自動車の原産地規則について40%台半ばを軸に最終調整に入ったというのだ。
一体どういう意味なのか。
複雑な話なので、できるだけわかりやすく説明する。
一般的に自動車にはエンジンやブレーキなど2万点を超える部品が使われている。
原産地規則とは自動車部品のうちTPP参加12か国で作られたものの割合がどの程度であれば関税がゼロになるかという基準だ。
日本は40%程度。
メキシコやカナダは70%程度を主張していた。
なぜか。
日本の自動車メーカーはアメリカ市場に近いメキシコやカナダの工場で車を生産している。
しかし、そこで使う部品はTPP域外のタイなどから安く調達している場合が多い。
そのため、原産地規則によってTPPの域内から調達しなければならない部品の割合を高い水準で決められると日本は関税ゼロの恩恵を受けられない恐れがある。
一方、メキシコなどは日本のメーカーに自国の部品を使わせることで産業を育成したい狙いがある。
≫それにしても、ここにきて急にメキシコが譲歩する姿勢を見せたのはなぜなのか。
どんな交換条件があったのか。
交渉の舞台裏はわかっていない。
しかし、合意にはまだ課題もある。
新薬の開発データの保護期間を何年にするかに関してはさまざまな情報が飛び交っているがやはり、我々が入手した情報によると12年を主張するアメリカに対しジェネリック医薬品を推進したいオーストラリアは5年は譲らないとしているという。
経済規模で見ればTPP全体の8割を占める日本とアメリカ。
その代表が2人並んでの登場。
あれは、必死の演出だったのか。
そこにはそれぞれの国内事情がある。
アメリカは年が明けると大統領選に向けた動きが本格化する。
争点化を避けるために決着を急ぐ必要がある。
一方、日本でも来年の夏に参院選が控えている。
TPPに対しては農業団体からの反発は根強く安倍政権としては対策を打つためにも早い決着を図りたい考えだ。
≫長谷部さんは憲法学者ですけれども一個人として、このTPPどんな感じになりますか?≫こういうTPP交渉の背後にあるものですけれどもこれは自動車にしても医薬品にしてもまず大規模生産の態勢を整えまして規模の利益によって安価な商品を大量に生産する。
それを国境を越えて世界の国々に輸出をする。
そういう仕組みを作ることでこれは消費者の利益にもつながると。
そして強い産業を持っているそれぞれの国の利益にもなるということだと思うんですがどうも私が心配なのは何か大事なものが失われはしないかということでしてというのも、それぞれの社会で本当に日々の仕事ものづくりの場とかこういったメディアの場あるいは私が携わっている学問の場そういうものを支えているのはどちらかというと数人からせいぜい数十人ぐらいの規模の小さなグループ。
そのチームワークとかそういうネットワークだと思うんですね。
そういったものを大規模生産で安価に大量に、いろいろな国に輸出してというそういう体制というのは壊していくことになりはしないのか。
自分たちの仕事にやりがいがある金もうけのためではないとそういう仕事を後の世代にも伝えていきたいんだというチームワークとかネットワークを育てることがむしろ新しい企業の芽とかそういったものを育てていくんじゃないかなというふうに私は思っていますね。
≫今のお話を聞いていると決め付けてはいけませんがなんでもかんでもアメリカのご所望に合わせていいのかなとかですね。
それから、そもそもTPPはバスに乗り遅れるなと。
はじめは日本は聖域がないとだめだ乗らないといって、ずっとあってようやく駆け込むようにTPPに入っていくんだけれども聖域は守るといってて今、見ると聖域どころの話じゃないですよね。
聖域なんていっている世界に今おっしゃるような失っちゃいけない、一番大事な日本のというものがいっぱい入っているはずなんですよね。
≫保守といわれる人々はやっぱり何を守っていくのか。
そういうことをやはり考えていただきたいなと思います。
≫TPPどうなっていくのかということもありますがここで次のニュースはちょっとうれしいニュースに触れていただければということでこちらをご覧ください。
あの山中先生のiPS細胞、さまざまなところに波及していますがその移植から1年加齢黄斑変性のお話ですが。
がん化せずの経過報告。
良好だという今日、記者会見が高橋先生のほうからあったと。
≫iPS細胞から作った組織を実際にヒトの体に移植するという世界初の手術から1年。
経過は良好と報告された。
今回の手術では患者の腕から皮膚組織を採取しiPS細胞を作製。
網膜細胞に変化させシート状にして移植した。
≫手術を受けたのは加齢黄斑変性を患う70代女性。
加齢黄斑変性とは老化に伴って網膜の黄斑に障害が生じる難病だ。
症状が進行すると視野がゆがんだり真ん中が見えなくなって失明に至ることもある。
今回、懸念されたのは移植した細胞ががん化しないかどうかだ。
iPS細胞の生みの親山中教授は去年の取材で我々に、こう話していた。
≫手術から1年。
≫現時点ではがん化などの異常は見つかっていない。
だが、今後3年間は追跡調査を実施するという。
iPS細胞の地平はどう開けていくのか。
実は今、ここまできている。
京都大学では4年ほど前からさまざまなタイプのiPS細胞を作製。
必要なときに迅速に活用できるようストックの準備を始めていた。
≫完全に具体的な流通のイメージが出来上がっていらっしゃるんですね。
≫今年8月iPS細胞の出荷は実現。
再来年にはこのiPS細胞を用いた臨床試験も予定されているという。
≫少しでも早くというのが人情ですけれどもここは一歩一歩堅実にいろいろ見ながら前後左右を見ながらということなんでしょうかね。
≫安保関連法が成立してから2週間になります。
このあと、長谷部さんにお話をたっぷりと伺ってまいりますけれどもその前に今日も都内では安保法などに反対する集会やデモがありました。
そちらの模様から。
≫午後7時ごろ国会近くの日比谷公園。
安保関連法などに反対する人たちが声を上げ続けていた。
≫集会には母親たちの姿もあった。
≫集会のあとには銀座・丸の内に向けてデモ行進が行われた。
学生団体SEALDsなどが率いる形で若者の姿も多く見られた。
≫同じ時間、外遊先から帰国した安倍総理。
国連総会では安保関連法の成立を紹介しPKOで自衛隊の任務が拡大できると主張した。
≫ずっと見てくると長谷部さん。
デモに関しては本音はどうかわかりませんけど自民党とか政権の中は冷ややかに非常にある種冷淡に見ているような感じもしてきちゃうんですけど。
このデモの価値というのはどうみますか?≫私自身も実は何回か、一参加者として参加をしていたんです。
わかるのは本当に大部分の方々本当に一般の市民の方々ですね。
別にどんな組織に動員されたわけじゃなく。
それぞれご自身の判断やはり、この法案、法制は問題があるという声を上げなくはいけないということで参加をしていらっしゃるので私はこれは日本の民主主義もなかなか捨てたもんじゃないなという感銘を受けましたですね。
≫ある種民主主義だけではなくて1つの共和制といいますか。
そういうところもあるんでしょうかね。
≫おっしゃるとおりで、これは選挙に投票などに行くよりもよほど時間もコストもかかる話ですのでやはり自分のコストよりはやはり日本のこれからの社会のためにしっかり声を上げていこうとそのために時間とコストをかけようということですからそういう意味で協和的な精神というのも根付いているといえるだろうと思います。
≫それからいろんなことがありますけど、ぜひ伺いたいのは安保法制で集団的自衛権もそれから後方支援の2種類もいろいろありますが必ずこれを推し進めようというようなお考えの方は口をそろえていうことの1つに日本を取り巻く周囲の安全保障環境が大きく昔と比べて変わったから必要なんだとこういうふうに言うわけですけどこの辺りについて長谷部さんはどういう考えをお持ちでしょう。
≫1つの材料になりますのはオーストラリアの非常に有名なシンクタンクがありましてここは毎年、世界中の国々を平和で安全な順番にランキング表を作って公表しているんです。
日本は今年は8番目。
つまり世界で8番目で平和で安全な国。
実はここ数年変わってないんですね。
ですが、このシンクタンクは日本はそんなに危なくなってはいないといっているんですよ。
もし仮に、政権の方々がおっしゃるように日本を取り巻く安全保障環境が本当に厳しくなっているということなんだとすると私は今回の安保法制が内容にしているように日本の限られた防衛力を世界中にばら撒いてしまうというのはいってみれば愚の骨頂ではないかと思いますね。
本当に日本が危ないのならその危ない日本は一体、誰が守るのかと。
これはたとえでもうしますとサッカーで自分たちのゴールが危なくなっているときに自軍の選手をフィールドいっぱいにばらまいてしまうような話ですから。
どうしてこういうことをお考えになるのかなかなか説明がつかないような気がしますね。
≫そういう中には当然一理も二理もあると思うんですが中国、それから北朝鮮ミサイルが向いているなど。
だから危ないんだということに関してはどういうふうに違うアングルから見たらいいでしょうかね。
≫中国についてはいろいろ南シナ海へ進出ということがいわれていますがただ、南シナ海というのは実は周りの国々は作った人たちが飛行場など作ったりしながら国境の争いをしてきた海域でして日本政府は今まで第三者的な立場からお互いにけんかをしないでという場を取り持つようなそういう役割を果たしてきた国なんです。
それを紛争、対立の一方の側にコミットして加担をして乗り出していこうというのはこれは果たして平和国家である日本の精神と折り合いがつくのかどうかってなかなかちょっと難しいような気がしますね。
≫中国、北朝鮮含めて不安ではあるという心理。
この辺りが影響しているんですかね。
≫恐らくそこは安全保障論というよりは安心保障論なんでしょうね。
不安といえば不安ということなんでしょうが不安というのは取り除こうと思ってもきりがありません。
もう少し具体的な事実とか本当に具体的な状況に即して安全保障はどうすべきなのかは考えていかなくてはいけないと思います。
≫それでちょっと前にさかのぼりますとぜひ伺いたかったんですが湾岸戦争があったときに多額のお金を出したけれどもいろんなことを言われちゃった。
このトラウマが外務省をはじめ、ある。
そして今に至っているような推論をよく聞きますけどこの論に関してはいかがですか?≫私はこれは、なかなか理解がしにくい話だと思っていまして。
というのはショックを受けたというのは多分感謝されて当然のことをした。
ところが向こうは感謝をしない。
それはショックだということだと思うんですが感謝されて当然のことをしたのに向こうが感謝をしないというときに反省すべきなのは一体どちらの側なんだろうかという気はしますね。
感謝されなかったほうが反省すべきなんだろうか。
私は、ちょっと逆なんじゃないのかと。
≫感謝しない変な人たちが反省してほしいということですねあれだけのお金を出して。
≫そう考えるのが普通のような気もしますしまた、翻って考えてみますと我々は感謝されたいのだと。
感謝されたいんだからお金だけではなくて人を出しますといって本当に相手の人たちは感謝するんだろうかという気がしますね。
≫命がかかってますからね自衛隊の派遣は。
≫おっしゃるとおりですね。
≫それから、あともう1つ今後、どういうふうに見ていくかということにつながると思うんですけど。
選挙制度の問題がありまして必ず安保をとにかく新安保法制を推進していこうというお考えの方の中に選挙で勝った政治家はイコール民意なんだと多方面で言いますよね。
これは民意なんだからというのはちょっと待てよと。
確かにそうなんですが選挙結果で勝ったんだから。
だけども小選挙区でも2500万人が自民党に入れているという前回の衆院選を見ても有権者1億人とすると4分の1程度の支持で全て民意といわれてもというのが一方で、選挙の論理以外にある。
この辺りの壁を突破するには長谷部さんのお考えどうなんでしょう?≫今の特に衆議院の選挙制度いわゆる小選挙区制というのをベースにできているわけなんですが小選挙区制というのはご存じのとおり比例代表選に比べますと各政党の票の獲得の率とそれから議席の獲得の率というのは非常に乖離がある。
ゆがんでしまうというふうにいわれています。
ゆがみが大きいのが、伝統的にはイギリスだというふうにいわれてきたんですがただ、最近の調査によると日本の選挙制度のほうが実はイギリスよりもゆがみが大きいといわれているんですね。
ですから、そこのところのことをどういうふうに評価をするのか。
理解をしてこれからの日本の政治どうするべきなのかどう考えていくのか。
そこもやはり大きな問題になってくるだろうと思います。
≫中選挙区時代はいろいろいわれました一長一短ある。
そして小選挙区になったこれまた一長一短ある。
そういう中でこの小選挙区制を見ると少数でも権力を手中に収められる可能性を秘めている制度だと仮にするならば戦略的なルールに対して有権者は、どう戦略的であるべきなんでしょうか?≫そもそも議会の選挙というのはそれぞれの政党がいろいろな論点についての政策をパッケージにしていわば抱き合わせ販売で売り込もうとする。
それが議会選挙の選挙戦ですので。
いろいろなパッケージの中には本当にさまざまなものがございます。
ですからそれを全て見渡したうえでどの政党の候補者を支持するのかと決めるのは非常に難しいだろうと。
それでもやはりそれぞれパッケージ政策のパッケージそれぞれ吟味をしながら投票すべき相手を決めていくというのが第一だとは思うんですね。
≫好きな政党がないとか入れたい候補者がいないという心理もわかるんですけどもそれはやっぱり自分たちも戦略的であるならばそうじゃなくてしいていえばどっちかと。
勝ちそうなどっちかとそういうところで選んでいかないといつまで経っても一方の戦略的なものに巻き込まれているという捉え方もあるかもしれませんね。
≫まさにおっしゃるとおりで到底、この候補者は勝ち目がないなというそういう候補者に小選挙区で投票するというのはなんというか、票を捨てているようなものですのでそこはまさに戦略的な選択というものも必要になってくるだろうと思いますね。
≫今後の流れに大きくそういう考え方が影響すると思いますね。
がらっとかわりまして今度は、ちょっと連日、例えば空模様をずっと伝えますけれどもこれは本当に必要だからなんとかお伝えをし続けるわけですけれども反面で、伝える必要のもしかしたらないような情報でちょっと和んでもらえたらなというような思いもありまして1分間だけお時間をいただきたいと思います。
音だけの生中継なんですが今日は神奈川県の三浦半島の南端に位置しております大浦海岸というところがありまして見てお分かりになりますでしょうか小さな浜場でありましてここはカーブを計ったとしても100mに満たないような小さな浜です。
ここに寄せては返す波の調べ。
どんな1分間か。
≫胆管がんで亡くなった女優の川島なお美さん。
今日、告別式が営まれました。
夫の鎧塚俊彦さんの希望で川島さんを乗せた車は拍手の中、送り出されました。
≫川島なお美さんにとって憧れの女優だった倍賞千恵子さん。
食事や買い物など家族ぐるみで親交がありました。
倍賞さんは乳がんを患ったことがあり公私にわたり大きな存在だったといいます。
≫去年の夏、シナモンとココに緑の上を走らせて上げたいからと北海道の我が家に来たとき。
あのとき、あなたはもう自分の命のことを知っていたの?最後まで自分の意志を貫き最善の道を自分で選んで生き抜いた川島なお美に尊敬と感謝と限りない愛を込めてありがとうございました。
女優・川島なお美様。
倍賞千恵子。
≫私のほうからなお美を代弁いたしまして最後のお願いがございます。
女房は拍手をいただけることが何よりも喜びとしておりました。
それが生きがいとしていたといっても過言ではありません。
最後は大きな拍手で女房を送ってやっていただきたい。
アンコールはございません。
割れんばかりの拍手でなお美を送ってやってください。
お願いいたします。
≫日本にとっても注目の経済指標アメリカの雇用統計が出ました。
夜9時半この時間に発表されましたがアメリカの9月の雇用統計ですが景気の動向を敏感に反映するといわれている非農業部門の雇用者数前の月に比べて14万2000人増。
これは市場予想の20万人増これを大幅に下回ったということになります。
これは目安20万人増経済の堅調さを表す。
2か月連続でそれを下回ったことになります。
また失業率は前の月と横這いの5.1でした。
雇用統計が予想を大幅に下回ったということでFRB・連邦準備制度理事会による年内の利上げが難しくなったという見方から市場ではドルが売られて円が今、買われております。
119円台の前半をつけております。
そしてニューヨークダウは下げて始まっております。
そして、FRBは先月の時点では利上げを見送っていたわけですがイエレン議長は年内の利上げが適切と同時に抑えていっていたわけですが今回の雇用統計が想定外に悪化した背景これは中国の成長鈍化世界経済の減速があるともいわれていますがアメリカというのは中国を見ているふりをしながらそこを本当、最初の最後は≫六本木では今朝の風が嘘のように穏やかになっています。
ただ北日本ではまだ荒れた天気が続いていて明日も発達した低気圧は北海道の北に居座ったままです。
中でも、ピンク色で示した暴風エリアは東北の北部まで広がっています。
明日も車が横転するほどの猛烈な風が吹き荒れそうです。
まだ警戒を緩めないようにしてください。
また新たな台風が2つも発生しました。
まず、画面左側にある台風22号は中国大陸へと進み日本への影響はなさそうです。
問題なのは大型の23号です。
進路次第では日本方向に進み来週後半の天気に影響が出るかもしれません。
さて今、私の頭の上にあるのが実は柿の実なんです。
ほんのりですが色づいてきました。
今年は台風がいくつも発生したり残暑がなかったりと気がつけばあっという間に秋になっていましたね。
標高の高いところではすっかり秋の景色が広がっています。
栃木県日光市の竜頭ノ滝。
真っ赤に色づいた葉が晴れ割った空に映えますね。
今年は例年どおりの色づきで≫ヤクルトファンお待たせしました。
スポーツです。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
大混戦だったセ・リーグ。
14年ぶりにヤクルトがリーグ優勝となりました。
本当に劇的な試合となりましたけれども神宮球場には稲葉篤紀さんがいらっしゃいます。
稲葉さん、そちらの雰囲気いかがですか?≫ヤクルト優勝したということでとても皆さん興奮しています。
今、これ選手は会見をしているんですけれども僕が今ここにいるのはビールかけ会場なんですけども。
今ちょうど設置をしている途中なんですよね。
ビールも2000本以上用意されています。
そして何より驚くのがファンの数の多さですよね。
皆さんビールかけをひと目見ようと今か今かと待っていますけれどもそんな状況です。
≫すごい熱気に包まれていますね。
それでは今日の優勝を決めた試合見ていきましょう。
≫秋晴れの神宮球場。
待ちに待った14年ぶりの歓喜の瞬間まであと1つ。
ヤクルトは1回、ワンアウト2塁1塁のチャンスで4番、畠山。
リーグトップの105打点目は貴重な先制タイムリー。
優勝がかかる大一番ヤクルトが4番のひと振りで先制点を奪う。
大事な一戦を託された先発、小川。
悔いのない投球をしたいと上がったマウンドで力投。
阪神打線を6回までわずか2安打に抑えリリーフにあとを託す。
1対0。
緊迫の展開は8回。
4番手の久古が鳥谷にヒットを許し3塁1塁とピンチを広げるとここで、阪神は今シーズン限りでの引退を表明している代打、関本。
するとヤクルトは守護神バーネットを投入。
初球をセンターにはじき返され1対1。
クライマックス進出へ負けられない阪神に同点に追いつかれる。
≫一方、2位巨人は1点を追う4回ノーアウト2塁3塁のチャンスで6番、亀井。
ピッチャー強襲の2点タイムリー逆転に成功する。
先発は10連勝中のマイコラス。
150キロを超す力のあるストレートを軸に7回途中1失点。
13勝目を挙げ巨人が勝利した。
これで優勝には引き分け以上が必要になったヤクルトは延長10回。
ツーアウト3塁と阪神4番手、能見からサヨナラのチャンスをつかみ1番、上田。
いい当たりもレフトフライ。
ヤクルトサヨナラのチャンスを逃す。
延長11回表。
ヤクルトのマウンドには6番手、ロマン。
打席には阪神4番、ゴメス。
大飛球はファウル。
命拾い。
ロマンは延長2イニングを0に抑える。
ヤクルトはその裏ワンアウト3塁1塁と再び、サヨナラのチャンス。
打席には代打、田中浩康。
ここは阪神の必死の守りに阻まれツーアウト。
どんなときも温かい声援を送ってくれたファンのため勝って優勝を決めたいヤクルト。
14年ぶりのリーグ制覇へ6番、雄平。
ツーボールワンストライクからの4球目。
≫ヤクルト、サヨナラで優勝を決めました!最後は雄平!なんという劇的な幕切れ。
胴上げが始まります。
7回中に舞いました。
就任1年目2年連続最下位というチームを立て直して優勝へと導いた真中監督です。
≫すごい試合でした。
稲葉さん、大混戦のセ・リーグ優勝ヤクルト勝ち取りましたけれども今年のヤクルトどうご覧になりましたか?≫トリプルスリー確実な山田選手、そして打点トップの畠山選手いろんな選手が活躍しているんですけど僕が選ぶMVPは川端選手なんですね。
川端選手は今年はシーズン途中で2番を任されています。
本来、2番打者は送りバントでつなぐ役割なんですが川端選手はその送りバントがわずか2個。
打ってつなぐという難しい役割を担いました。
3番、山田選手4番、畠山選手と強力なバッターがより生きました。
川端選手が2番に座ってからチームの順位も上昇しましたしヤクルトの打線のキーマンになったと思いますね。
そして陰のMVPはキャッチャーの中村選手なんですね。
今シーズン、正捕手の座をつかみました。
ヤクルトは去年チームの失点が717と12球団ワースト。
課題は明らかにピッチャーだったんです。
今年は今日の試合を入れて失点が504。
200点以上も少なくなっています。
正捕手としてマスクをかぶった中村選手の力非常に大きかったと思います。
≫稲葉さん、サヨナラを最終的に決めた雄平選手は41番。
かつての稲葉さんの背番号ですよね。
どうですか。
≫いろいろ思うところはたくさんありましたね。
懐かしい感じもしましたし。
41番、頑張ってくれよという期待もありましたしいろんな思いがありました。
≫10年間いたチームですから思いはいろいろおありになるともいますけど稲葉さんも。
考えてみると、忘れもしない開幕する直前の予想ではヤクルトを予想では4位につけていましたよね。
謙虚に4位ですか?≫真中監督になりまして新しいヤクルトというのができるかなと思いましたので最下位でしたので、昨年は今年はどうなるかなという思いで4位につけさせてもらいましたけど見事に優勝ということですばらしいです。
≫本当に優勝が決まったとき選手の表情ももちろんですけど監督の表情を見ていていかがでしたか?≫監督が涙していた姿を見て苦しかったんだなというなんか、こっちも涙が出てきました。
≫今、ビニールシートで用意されつつありますけどビールかけの瞬間が待たれるところですけど。
ヤクルトですからヤクルトかけっていうのは昔からないんですかね?≫甘くなりすぎると思いますけどね。
≫私のくだらないことに付き合っていただきましてありがとうございます。
楽しみですけどね。
皆さんの解放された表情がね。
≫今か今かと皆さんお待ちしています。
≫後ろの歓声もすごいですね。
まだ熱気が残っていますね。
≫もうすぐ選手が出てくると思うんですよ。
もうまもなくだと思うんですけども。
≫もうまもなくファンの前に改めてということですが残りあと2秒で締めるんですか。
≫稲葉さんありがとうございました。
これでセ・パ両リーグの優勝チームが決まりましたけれどもクライマックスシリーズ進出争いはまだまだ熾烈です。
VTR、ご覧ください。
≫ロッテクライマックスシリーズ進出への道。
0.5ゲーム差の西武はすでに全試合終了。
ロッテは残り5試合のうち2勝すればクライマックスシリーズ進出が決まる。
≫目の前の試合に勝つのみ。
3位ロッテは2点をリードされた5回。
ライト清田がダイビングキャッチ。
勝利への執念を見せる。
リードを許したまま8回。
ランナー2塁で6番、今江。
レフトへタイムリーツーベース。
1点差に詰め寄るとなおも2塁1塁のチャンス。
打席にはプロ22年目のベテラン代打、福浦。
このチャンスを生かせず敗れたロッテ。
クライマックス進出へ残り4試合にすべてをかける。
≫逆転でのクライマックスシリーズへ。
負けられない広島は3回。
ランナー1人を置いて前田健太。
前田の7年ぶりのホームランで2点を先制する。
前田は7回。
1点差に追い上げられツーアウトながら一打逆転のピンチ。
ここを踏ん張り最多勝をほぼ確実にする15勝目。
クライマックス進出へ望みをつないだ。
≫順位です。
≫映像は現在の小樽市です。
雨脚が強まってきたということです。
夜10時47分北海道西部の石狩、空知、後志地方に竜巻注意情報が出ております。
ちなみに小樽市は後志地方になります。
留萌市の停電は解消したということです。
とりあえずよかったですね。
それから今後、北海道2015/10/02(金) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

“爆弾低気圧”に伴う激しい雨が列島横断…各地の被害は?▽“安保法”成立から2週間…今も続くデモ▽プロ野球〜雨で持ち越し…ヤクルトは優勝を決めるか?

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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