MBSマンスリーリポート 2015.10.04


おはようございます。
今年は中秋の名月更に翌日はスーパームーンときれいな月が楽しめました。
10月の「マンスリーリポート」まず番組審議会の報告です。
今回の番組審議会は7月5日に放送した報道番組「新幹線火災の記録〜記者とカメラマンが証言する緊迫の2時間」について審議しました。
6月30日東海道新幹線「のぞみ」の車内で男が焼身自殺し巻き添えになった乗客が死傷する事件が起きました。
新幹線には偶然MBSの記者とカメラマンが乗り合わせていてスマートフォンなどを使い事件発生直後の車内の様子を生中継で放送しました。
この番組はその映像素材を軸に記者とカメラマンの証言を交えて火災の全貌を伝えたものです。
ところが
(礒澤)実際にというふうに思っています。
委員からは次のような意見が出ました。
それでは佐藤委員の意見をお聞きください。
すごく特殊でいろんなまあ心…なんていうんでしょうかね。
MBSの情報エンターテインメント番組「ちちんぷいぷい」では毎週さまざまな場所から生中継を行っています。
その一つ四季折々にお伝えしている滝中継の舞台裏を取材しました。
大阪から車で5時間半。
高知県に接する徳島県海陽町の山深い渓谷に「ちちんぷいぷい」のスタッフが集まりました。
山本一義テクニカル・ディレクターは技術畑22年のベテランです。
1週間後に予定されている滝中継の映像や音声などを統括する責任者です。
こう行くルートにして登ってこう下って…これが一番第一候補です。
100メートルはないです。
番組ディレクターが思い描くイメージをくみ取り撮影方法や準備すべき機材を考えます。
中継車が止められる場所から滝まで長い場合には数キロにもわたって映像を送るケーブルを引かなければなりません。
距離を測るカウンターを転がしながら滝に向かいます。
轟音が近づいてきました。
「日本の滝100選」にも選ばれた名瀑「轟の滝」です。
落差58メートルの滝はここ数日の雨で水量を増し立ち上った水煙が容赦なく降り注ぎます。
(山本)どういうことですか?ふふっ。
大きさ?あっ狭さ?水水。
あっ水?今回の中継のポイントは滝の迫力を伝えることです。
そのために番組のディレクターはなんと当日ゴムボートを出して滝つぼの近くまで行きたいと言いはじめました。
(松本)でカメラは引くっていうだけにしましょか?スタッフがずぶぬれになりながら滝に近づきどのような映像になるのかをチェックします。
テレビの画面で滝だけを映すと現場で圧倒されるその大きさや迫力は伝わりません。
そばに人間が立って初めてその対比で滝の大きさがわかるのですがそうした十分なスペースがないため岩の間に見える滝にボートで少しでも近づこうという作戦です。
ゴムボートは当日しか用意できないためこの日の下見はここまで。
ボートのシーンをどう撮るのかは当日のリハーサルに持ち越されました。
滝中継何年ぶりかです。
はい。
よろしくお願いします。
今回の中継は総勢26人のスタッフで行います。
カメラは6台。
映像は中継車から衛星を経由して大阪に送られます。
・新兵器っていうか駆使していろいろと…。
ワイヤレスリハーサルです。
中継車から現場までのケーブルは延べ3キロメートルに及びます。
この日の放送では途中140段の石段を登り滝がご神体である神社にお参りをしてから最後に滝を見せることになっています。
移動しながらの中継はスタッフが抱えたケーブルを伸ばしながら進む力仕事です。
最大の課題であるゴムボートのシーンです。
ボートに乗るのは山中アナウンサー山中アナウンサーに指示を送るスタッフ水をかぶっても大丈夫な水中カメラに持ち替えた山本の三人です。
(山中)
(山中)無理です。
滝がちょっときょうは…。
どうしよう?激しい水しぶきを受け滝もリポーターもまともに写すことができません。
このままではボートを出す意味がなくなってしまいます。
「行きますか?」とか言いながらね。
「行きますか?」って言ったら「行け」ってなるでしょきっと。
舟が浮いてる画じゃなくて・下からは。
ただだから引きがないから撮れないだけで別にう〜ん…。
かつそこで何らかの映像が撮れるんやったら撮れたっていうことにするっていう。
やっぱそこはそのままいきましょう。
(山中)舟を出す?
(山本)でスタンバイは横でする?そうですね。
(山中)ちょっとぐらい見切れてもしゃあないと。
山本だけはボートに乗らず川の中に立って撮影することが決まりました。
もうテストをする時間の余裕はなく本番が始まります。
山中君!はい皆さんこんにちは。
きょうはちょっと遠出をしまして徳島県は海部郡海陽町という場所まで来ております。
きょうは…ちょっと見ていただきましょうか。
いつもよりこのメインの隊列にいる人数は多くないかもしれませんがそれでもきょう総勢26人と。
そしてカメラさんぐっと向こうをのぞいていただきますと…見えますか?水煙が。
ほんと煙かのように上がっている…。
ボートで近づけますかね?
(河田・スタジオ)ええ〜?行ける?危なくない範囲で。
(河田・スタジオ)できたら行ってほしいんだけど…。
ねえ?
(山中)私たちが現場で見ている迫力をねきっと皆さんにお届けできるんじゃないかと。
(河田・スタジオ)行ける所まで頑張って。
(山中)いやでも結構…結構来ましたよ。
(河田・スタジオ)来たね。
激しい水流に耐えながら山本はカメラを回し続けます。
・こっち…こっちが生きてる!こっちでやってるよ!まあケガ人もなかったんで。
はい。
(スタッフ)きょうはどんな感じでしょう?・キレてる。
(山中)キレてる?えっなんて?えっ?むちゃな中継やなと…。
(山中)面白かったですよね?
(山中)面白かったのは面白かった。
お疲れでした。
えっ?
(山本)むちゃぶり…
(松本)いやいや。
良かったんちゃいます?でも。
見てないですって僕。
なんとなくですけど
(松本)良かったでしょ?だって。
技術スタッフたちの体を張った奮闘が迫力ある滝中継を支えています。
「MBSマンスリーリポート」次回は11月1日日曜日にお送りします。
きょうはこのへんで失礼いたします。
2015/10/04(日) 05:15〜05:30
MBS毎日放送
MBSマンスリーリポート[字]

▽前月のMBS番組審議会の報告やMBSテレビ・ラジオの番組情報、番組製作の模様、放送技術の取り組み、MBS主催・後援のイベント情報などをお伝えします。

詳細情報
番組内容
・第601回番組審議会「新幹線火災の記録〜記者とカメラマンが証言する緊迫の2時間」
・特集:ちちんぷいぷい‘滝中継’の舞台裏

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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