秋の行楽シーズンお出かけしたいけど宿代がちょっと痛いな〜というあなたに耳よりな情報です。
今日のテーマは「ゲストハウス」。
1泊2,000円から4,000円ほどというお手頃な宿が次々に誕生。
大学生から年配の方まで大人気なんです。
安いだけじゃありませんよ。
更にその評判は海外まで。
今日はきっと旅が楽しくなるゲストハウスの魅力サキどります!
(2人)おはようございます。
今日のテーマは「ゲストハウス」です。
カビラさんは泊まった事ありますか?ゲストハウスとは明確な定義はないんですけれども食事なしの素泊まりだったりまた部屋は相部屋が中心だったり宿泊料は比較的安いなどなどそういった宿泊施設がゲストハウスという呼び名で広まっている訳なんですね。
なるほどね。
そのゲストハウス今熱い事になっています。
どうなってんの?こちら大手の宿泊先予約サイトに登録されたゲストハウスの数です。
2007年には200軒ほどだったのが2015年8月末の時点で550軒ほど。
年々増えているんですよ。
すごいですね。
10年もたたないのに倍以上?がしか〜し!相部屋でしょ?トイレバス共用でしょ?ビジネスホテルで十分でしょう?カビラさん。
ゲストハウスには行かなきゃ分からないすてきな出会い体験が待っているんです。
行きたくなっちゃう。
「サキどり」が向かったのは岡山県倉敷市の美観地区。
江戸時代の町並みを今に伝える岡山きっての観光スポットです。
人力車に乗って町を散策してみるとありました。
こちらがゲストハウスです。
中に入ると1階はカフェになっていますね。
ゲストハウスのオーナー中村さんの案内で2階へ。
こちらがお部屋ですか。
もともと酒屋だったのを旅行者向けの宿に改装したというこちらの建物。
テレビもないシンプルなお部屋で基本的に素泊まり。
トイレとお風呂は共同。
1泊3,500円です。
夕方6時半この日の宿泊者たちがリビングに集まりました。
一晩を共に過ごす者同士初めに自己紹介するのがこの宿のルールです。
布団は自分たちで。
こちらの部屋は3人とも丸刈りの仲よし家族?…と思いきや実は皆さん今日出会ったばかり。
何がすごいの?いやもう…相部屋なんて若い人は嫌なんじゃないかって?いえいえそこがいいんです。
相部屋だからこそ生まれる新たな交流。
それを求めて多くの人がゲストハウスを利用するのです。
早速意気投合した皆さん。
宿手作りの地図を見ながらお出かけの相談です。
さあどこに行く事にしたんでしょうか?ああ銭湯ですね!裸のおつきあいは仲よくなるのに一番ですよね。
お風呂のあとはゲストハウスの地図で見たお薦めのおでん屋へ。
出会ってまだ2時間ですがすっかり打ち解けて皆さんリラックスムード。
大学3年生の2人が来年に控えた就職活動の悩みを話し始めました。
どんな仕事に就いたらいいのか悩みを聞いたおねえさん2人が就職活動の経験を語ってくれました。
ふだんの暮らしでは決して知り合う事のなかった人の言葉だからこそスッと心の中に入ってくるのかもしれませんね。
宿に戻った皆さん。
連絡先を交換してこれからもつきあいを続けていくようです。
ゲストハウスがオープンして4年の間には運命の出会いも。
(取材者)これ何なんですか?あの…
(取材者)結婚?
(中村)はい。
オーナーの中村さんのもとには時折うれしい報告が届きます。
お世話になりました〜。
旅先での一期一会。
ゲストハウスがつなげてくれます。
いや〜いい旅ですね。
出会いもあればひょっとしたら生涯の伴侶までゲストハウスにいるかもしれない。
え〜すばらしいじゃないですか。
何か面白そうですよ今回も。
さあ旅が大好き。
そしてゲストハウスにも実は泊まった事ご経験あるという…。
僕が泊まったお宿は多国籍でしたね。
ドイツ人の方もいたし多分イタリア系の方もいたし。
で日本人の就活生の方もいてガラッと玄関が開いて「やった〜就職できた!」って言って就活生の方が帰ってきて僕もその場で「やった〜!」とか言って一緒にハイタッチして「やったやった!で誰?」って聞かれて「今泊まろうしてる客」って言っていきなり交流が始まるという。
すごいですね。
ここからはもうお一方です。
これまで全国のゲストハウスを100軒近くも取材してらっしゃいます。
前田有佳利さんです。
(前田)よろしくお願い致します。
まあ人気ですけれどもゲストハウス。
どうしてと思われますか?ゲストハウスって行くと年齢も性別もキャリアも国籍も何も関係なくって「どこから来たの?」で会話が全部つながるんですね。
なので泊まる場というよりコミュニティーを作りたくて皆さん行ってらっしゃるっていう傾向が強いかなと思ってます。
だからそう1人で旅の郷愁に誘われて失恋を癒やしたい誰かに癒やしてほしいという人はゲストハウスピッタリかもしれませんね。
私の話を聞いてほしいっていう方にはね。
(蟹江)そうです。
一期一会だからこそ心の闇も語れるとか…。
闇?
(蟹江)ねえ…今闇って言っちゃいましたけど朝から闇はいりませんか?やめときますかね。
でも利用される皆さんが交流好きっていう事でもないのでどうなんですかね?ゲストハウスに泊まる上で不安な事心配事視聴者の皆さんから寄せて頂きました。
まず兵庫県の男性おこりんぼさん。
これね〜。
まあね…。
そういう時は2段ベッドであったらカーテンが閉めれたらカーテンを閉めてしまえば自分の空間で大体閉じこもりたいというか雰囲気で皆さん声をかけてこない時とかもあるので…。
話しかけないでオーラというかね。
シャ〜ッとね。
そんな時もありますよ。
防いでしまうっていうのを…。
相部屋で「みんなでごはん行こうよ〜」って言っていてでもちょっと自分は疲れているから1人で休みたい。
それも大丈夫…?全然大丈夫です。
あの〜それぞれの選択があって当たり前というのが割とゲストハウスを利用されてる方の意識の中にあるので絶対行かないといけないとか行かないからノリ悪いなんていうのは絶対ないんですよ。
それからこんな質問。
40代番組ディレクターからです。
いい大人がもう…。
修学旅行でおならしてました?おならはまあちょっと離れた所でとか何か配慮ができるかもしれないんですけど例えばいびきをかいてしまうとか寝てる時のものってどうしようもないですよね。
いや僕ねあったんです。
ドイツ人のバックパッカーの方が2人泊まってて僕と3人だったの。
で何となくトークで和やかになっててそのまま寝ていくと。
で30分後ぐらいかな。
1人が歯ぎしりしだしてもう一人も共鳴するかのように歯ぎしりして歯ぎしりのハーモニーが部屋中6畳一間に響き渡ってその時ばかりはさすがにね…。
個室から始めるのもありかもしれない。
個室?平均単価より少しは高いんですが普通のホテルをとるよりは抑えたお値段でという所も多いので…やっぱりそういう事…いろんな理解を持っていわば割り切りも持って行かないといけないって事ですよね。
一緒の空間をシェアしに行く。
私とあなたで分けて秩序を守って暮らすように今日を過ごしましょうという感覚でいくのが一番だと思います。
さあ続いてこちらのグラフご覧下さい。
これは1年間にある自治体で外国人が宿泊した数を示しています。
2006年には100人に満たなかったんですが見て下さい。
ものすごいですよこの伸び率。
そう!
(蟹江)ズバッと伸びましたね。
驚異的ですよ2013年。
この外国人急増の立て役者が実はゲストハウスなんです。
何ですか?この比率は?「サキどり」が向かったのは長野県の北部に位置する須坂市。
農業が中心の静かな地域に最近急に外国人観光客が増えているんです。
その起爆剤になっているのがこちらのゲストハウス。
う〜ん趣ありますね〜。
東京からふるさと須坂にUターン。
この民家を借り3年前ゲストハウスを開きました。
でも全国にゲストハウスが増える中でなぜここが外国人に人気なのでしょうか?この日やって来たのはアメリカ人のピースさんとオーストラリア人の親子。
日本の観光地や名所を回り尽くしたというピースさん。
今度は地方の田園風景を見たいと須坂に来ました。
翌朝山上さんが案内したのは近所の商店街。
どうやら気に入ったようです。
絵を描き始めました。
すると通りかかった人が…。
グッバイ。
更に…さっきの草笛おじさんからリンゴの差し入れです。
町の何気ない風景と地元の人との触れ合い。
これこそが日本に来る外国人が求めているものだと山上さんは言います。
実際須坂の人たちによるおもてなしは外国人に大好評。
ネットを通じて「Suzaka」の名が世界中に広がっています。
それにしても須坂の人たちはなぜゲストハウスに来る外国人たちをここまで手厚く迎えているのでしょうか?4年前山上さんが須坂市に提出したゲストハウス設立の計画書。
これが全ての始まりでした。
蔵の町の景観を観光に生かしたいと考えていた須坂市が蔵をゲストハウスに活用するアイデアに飛びついたのです。
この話に住民も注目。
青年団の小林義則さんは町が活気を取り戻すきっかけになると考えました。
更に元自治会長の平井敏嗣さんはゲストハウスの応援団を結成。
山上さんが民家を借りて改装工事を始めると地元の人など延べ100人が手伝ってくれました。
観光客をもてなすために町全体が変わり始めました。
こちらのおそば屋さんでは…外国人にはありがたい英語のメニュー。
地元名物おやき屋さんでは…。
みそ…。
OKgood!これまでなかなか出会う事のなかった異文化に触れて須坂もグローバル化の波に乗りました。
ゲストハウスを地域の人をつなぐ場所にしたいと願う山上さん。
この日は町のお祭りの準備に使ってもらいました。
怖い怖い〜。
怖い?うん。
作っているのはお化け屋敷の出し物。
もちろん宿泊者の皆さんも参加します。
イベント当日。
ゲストハウスの一行を出迎えてくれたのは…。
応援団のおじ様たち。
いよいよメインイベントのお化け屋敷です。
皆さん楽しんで頂いたようです。
いや楽しんでますね。
でも地元のお祭りに参加できるっていうとやっぱり外国のお客様相当盛り上がりますよねこれ。
でしょうね。
やっぱりゲストハウスの近い距離感ならでは。
地域と密着できるって事でしょうね。
この町ってこういう人たちがいてこういう文化があってってその人たちだけが知っているお話それを聞けたりするというのはとてもあの〜本でパラパラ見る感覚とは全然違って楽しくて…しかもお酒飲みながらとかで聞くともう楽しくて盛り上がったまんま「じゃあラーメン行きましょうか」みたいな…。
ウェルカムジャパニーズサケ〜!盛り上がってましたね。
ゲストハウスがある事で年間数千人来る人が来てそれでその人たちに対応すると迎える事で町の人たちが自分たちのよさを再確認するっていう時間がどんどん出来ていくんですね。
自分が見過ごしていた当たり前になってた魅力っていうのを改めて発見できる装置がゲストハウス。
それが町の拠点になっていろんな人をつないでいるというところが今あると思います。
よく田舎の方とか言いますけどうちの町には何もないとかって言い方されるけどもしかしたら何もない事の方が豊かかもしれないって事ですよね。
でもそれは利用したいという皆さんはどこをどういうふうに探せば分かってくるんですか?そういう情報。
もちろん今だととても簡単なのでゲストハウススペース地域の行きたい場所の県名で検索して頂くと大体ゲストハウスが出てきてそれが一番早いかもしれないんですけれどもそこから見つけて毎回検索するのではなくっていい所見つけたら出会った人に聞くっていうのが一番お勧めですね。
「あなたの一番好きなゲストハウスは?」って聞くのが一番いい出会いがある。
本当にさまざまな可能性を秘めているゲストハウスなんですけどもこれ泊まるだけではないんです。
ゲストハウスをつくりたいという方も増えているんです。
なるほど。
こちら都内で開かれたゲストハウスの開業を目指す人に向けたイベント。
続々。
会場には…盛況ですね。
ゲストハウスを開業する上での一番のポイントがコンセプト。
売りって事?うん。
宿泊するとどんな体験ができるのかが人気を大きく左右するからなんです。
こちらは来月のゲストハウス開業に向けて準備を進めている比企智浩さんです。
目指すコンセプトは…そう家が専業農家の比企さん。
本格的な農業が体験できるゲストハウスをつくろうと考えているんです。
ありですね。
建物は使っていなかった実家の離れを友人たちに手伝ってもらいながら改装。
仲いいな〜。
手作りの温かみのあるゲストハウスを目指しています。
へえ〜!すごいですね。
すごい事になってますね。
あのイベントセミナー若い方々が多い事。
ちょっとびっくりですね。
つくりたいという方増えてるんですね。
若い方である程度社会人経験を少し数年積んでから自分の新しい選択としてゲストハウスっていうのを選ばれたりっていうのはありますね。
ただこれゲストハウスつくろうといってもそんな簡単なんですか?難しい気がしますけれどもね。
大前提に苦労も多いのでそう簡単なものではありません。
ただあの〜例えば真っ白な何もない土地に新しく工事をしてビルを建ててってするよりは土地を買ってそのビルを買ってというよりは空き家の古民家があって家の持ち手とつくりたい人たちのマッチングができるとまた新しい発想で費用をちょっと抑えながらっていうのはできますね。
でもこれ当然法律がある訳ですよね。
あります。
クリアしなければならないハードルも…。
旅館業法となってくるので建築基準法であったり消防法であったり大きな3つの柱の法律をしっかりととってから旅館業を取得して進んでいくというところが全てゲストハウスになってるんですけれどもなかなかクリアするのに苦労も多い。
それでもその苦労の中に更に愛情が増していってつらい思いをしながらもああだこうだ言いながらやっとオープンの日を迎える。
だからこそ人が来てくれるところに愛情を持って続ける事ができるっていう事はあるかと思います。
…と言いつつなんですけれども前田さん。
客単価3,000円から4,000円ぐらい。
初期投資しました。
回収持続的な経営結構難しい…。
(蟹江)いやちょっとそんな夢のない話やめましょうよ〜。
現実的すぎますよ。
いやだって現実を見ないと…。
(蟹江)ビジネス的な観点で…?ビジネスですもんね。
宿ってチェックインの時間あるじゃないですか。
みんなそろって同じ時間に来る訳ではないんですねやっぱり。
その時にパソコン一つで何か作業ができてデザインの仕事とかライターの仕事とかっていうのが…。
(蟹江)副業?そうです。
できるとその部分でうまく両方で両立したりとか宿業をメインにしながらそれを副業としてされてる方とかっていうのもいらっしゃったり。
なるほど。
どうですか?蟹江さん。
ゲストハウス泊まりたい?もしくはやってみたい?何か思い浮かびますか?僕はね先ほどもねギターでセッションしてるおじさまと外国人の方いましたけどあんな感じのもうちょっとね共用スペースにちょいとしたステージを作ってですねセッションゲストハウス。
(2人)お〜!いけると思いますそれは。
そんな何か音楽お宿を多分やりますね!おっ。
(前田)いいですね〜。
いやもうやらなきゃいけない空気になっちゃいましたね。
そうですね。
いや片山さん。
本当大学時代にバックパッカー海外からの方が泊まる本当に安い宿というイメージだったゲストハウス。
もうすごい事になってますね。
全然違いますね。
旅行好きですけど私ゲストハウス泊まった事なかったんですけどもったいない!こんなにね予期せぬ出会い体験が待ってるなんて…行かなきゃですね。
あまりにも地元密着。
でもならではですよね。
ゲストハウスならでは。
やっぱり一緒に泊まらないとみんなで。
一期一会がそこにある。
という事でエンディングナンバーはALGREEN「LET’SSTAYTOGETHER」。
2015/10/04(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「そうだ!ゲストハウスに泊まろう」[字]
相部屋で素泊まりが基本という宿「ゲストハウス」が人気だ。その魅力は宿泊者同士、そして地域との活発な交流。泊まるだけではない新たな宿のスタイルの可能性をサキどる。
詳細情報
番組内容
「ゲストハウス」という宿のスタイルが人気を広げている。基本的に相部屋で素泊まりという、その宿の魅力は、料金の手頃さ、そして宿泊者同士の活発な交流にある。なかには宿と住民が旅人をもてなす姿勢が評判になり、その地域を訪れる外国人観光客が激増したという“奇跡の宿”も。新たに開業を目指す人も多く、ノウハウを伝えるセミナーは若者を中心に大盛況。泊まるだけではない可能性を秘めたゲストハウスの可能性をサキどる。
出演者
【ゲスト】蟹江一平,ゲストハウス紹介サイト編集長…前田有佳利,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子
ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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