ちびまる子ちゃん【まる子、きのこ探しに行くの巻/まる子と絹とお蚕さんの巻】 2015.10.04


(まる子)そんなことがあってさ〜。
(たまえ)へぇ〜。
ん?
(小杉)う〜ん…。
ん?
(たまえ)まるちゃんどうかした?あっ…ううん。
ん?
(小杉)う〜ん…。
もうちょっとなんだけどなぁ。
はっ?何がさ?あんたさっきも見てたよね。
すぐここまで出かかってるのに…。
さくらってよ似てるんだよ。
似てる?何に?それが思い出せないんだな。
あ〜何だっけな〜!お前よう何かに似てるって言われねえか?えっ?ほら言われるだろ?あっ…。
言われるっていうかあたしがちょっと思ってるっていうか。
おう。
百恵ちゃん?は?いや〜自分ではもしかしたら何かちょ〜っと似てるんじゃないかって思ってたんだけどさ〜。
ひとさまから言われると照れるね〜!いや百恵ちゃんだなんて俺一言も…。
もう!小杉って鋭いな〜。
(小杉)ん?あっ!分かったぞ!ん?これだよ。
キノコだよキノコ!キノコ?キノコが何?
(小杉)さくらの後ろ姿キノコに似てるんだよ。
はっ?あ〜すっきりした。
よーしすっきりしたところでお代わりだ!キノコ…あたしの後ろ姿?《百恵ちゃんじゃなかったの…》あっ…。
(たまえ)《そう言われてみれば何となく…》たまちゃん。
えっ?あっ!似てるかな?ううん。
全然。
(野口)クックックッ…。
うっ…。
(さきこ)うわー!きのこ鍋おいしそう!
(すみれ)今日はキノコが安かったのよ。
いただきまーす!うんおいしい!
(すみれ)ん?どうしたの?あっ…何だか今日あんまりおなかがすかなくてさ。
またどうせおやつ食べ過ぎたんでしょ。
違うよ!《小杉にあんなこと言われたせいで…》
日曜日
アハハハハハ!あんたまた朝からぐうたらして!いいじゃんせっかくの日曜ぐらいぐうたらさせてよ。
日曜じゃなくてもぐうたらしているであろう
掃除機かけるから邪魔邪魔!宿題でもしたら?あのねお母さん。
日曜日ってさ夕方寂しいんだよね〜。
はっ?いつものテレビ見てるとまたあしたから学校か…ってだんだん寂しくなってくるんだ。
お母さんはそういうのない?分からなくはないけど…。
だからねそのとき寂しさを紛らわすために宿題やるんだよ。
そしたら宿題するつらさで寂しさが吹っ飛ぶよ。
ねっ?いい考えでしょ。
はあ?だからさ宿題は今やっちゃ駄目なんだよ。
夕方まで取っておくんだ。
おバカ!!ヒィ〜!チェッ…。
お母さんには通じなかったよ。
でもまあ怒られたおかげで宿題早く終われたから後は堂々と遊べるね。
ん?野口さんどこ行くの?さくらさんは?あたし?いや〜あたしはうちにいても暇だからさ。
ぶらぶらとね〜。
ふ〜ん。
ん?キノコ探し。
えっ?キノコ探し?どこに?裏山。
ふ〜ん。
もしかして採って食べるの?間違って毒キノコ採っちゃうかもしれないよ。
やめといた方が…。
食べないよ。
えっ?キノコって…イカすじゃん!えっ?形色見ていて飽きない。
あっ…。
《野口さんもキノコ…》暇ならさくらさんも行く?えっ私も?キノコの妖精いたりしてね。
(妖精たち)《まるちゃ〜ん!》《あっ…》
(妖精)《行こう》
(妖精)《まるちゃん行こう》《え…えっ?》《はい》《さあ行こう。
ついてきて》《わ…うわっ!》《フフッ》《わ〜!》そうか…。
キノコってメルヘンだね〜。

(小杉)キノコ!?ん?行く行く!俺も連れてってくれよ。
キノコ腹いっぱい食いたいぜ!ちょっと小杉食べるわけじゃないんだよ。
はあ!?キノコ探しに食う以外の目的なんかあるかよ。
俺をだまそうったってそうはいかねえぞ!だましてなんかないよ…。
来るも来ないもご自由に。
あっ…連れてってくれよ!行くよ行きますよー!クックックッ…。
(野口)「切り株や倒れた木など枯れ木落ち葉が重なった場所に見つけやすい」へぇ〜。
よし探すぞ!う〜んないね…。
(小杉)どこだよどこだ…。
あった!これ食えそうだぜ。
(野口)駄目!え〜見ろよ虫食いがあるじゃねえか。
毒がなくて食べられるってことだろ?「キノコの迷信」「一つ虫食いがあるものは食べられる」「二つ茎を縦に裂けられるものは食べられる」信じちゃ駄目!そうなのか?
(野口)キノコの毒はあたるとものすごーく大変らしいよ。
うう…。
小杉悪いことは言わないよ。
食べようなんてやめときなよ。
食べたいときはちゃんとキノコ採り名人と来ることだね。
分かったよ。
でも野口お前ホントに見るだけで楽しいのか?うん。
(野口)フッ…。
野口さんってやっぱりただ者じゃないね。
ああ。
ん?
(小杉)ん?
(男性)う〜ん。
あのおじさんもキノコ探しに来たのかな?ああ。
(小杉・まる子)あっ。
(3人)あっ!キノコ採った!
(小杉)おいあのおじさんキノコ採り名人じゃねえのか!?でもちょっと変な形のキノコだったよ。
名人だから俺たちから見て変でもちゃんと分かるんだろ。
そういえば何か書いてたね。
そうだちょっと聞いてみようぜ!あっちょっと小杉!小杉の食欲走りだしたら止まらない。
うまいんですか?
(男性)えっ?そのキノコ食べるんでしょ?うまいんですか!?食べません。
えっ?
(男性)じゃあ。
ん?これ…今のおじさんの?毒!
(小杉・まる子)えっ?
(小杉)何だよ。
食べられないキノコだったのか。
あの人…分かってる人だね。
食べられないのにキノコを採るなんて何にするんだろう。
キノコは食べられなくても面白い。
そういうもんなの?うん。
でもよう…。
えっ?うっかり食べちゃったりしねえだろうな…。
それはないでしょ。
さっき食べないって言ってたじゃん。
分かんねえぞ。
ほらあしたの朝とかよつい寝ぼけて間違っちゃうとか。
あるだろうそういうことってよ!え〜。
あ〜心配だなぁ。
食い物で嫌な目に遭うのが俺一番つらいんだよ。
おいおじさーん!あしたの朝うっかり味噌汁に入れるなよー!おじさん入れないでー!おじさん朝はパンとコーヒーだったりしてね。
(小杉・まる子)うっ…。
翌朝
大変だ大変だ!おい見たかけさの新聞!ギリギリに起きるあたしがそんな時間あるわけないじゃん。
昨日のおじさんが…。
あの人?ま…まさか…。
違う違う!そうじゃなくて。
ん?
(小杉)あのおじさんキノコ採り名人で芸術家なんだってよ!え〜!?さくらさん昨日の紙。
えっ?あああのメモ?昨日のズボンのポケットに入れたまんま。
う〜ん…。
あの絵…すごい価値が出るかも!
(小杉・まる子)えーっ!?
そのころ
紙はズボンと共に洗濯されていたのであった
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はメロン。
当たったかな?
(高丸)はいこれお裾分け。
わ〜!ありがとうございます。
あっ…このお人形カワイイ!
(高丸)それ繭玉でできてるのよ。
繭玉?蚕っていう虫が作る玉のことを繭玉っていうの。
えっ!?これ虫が作ったの!?いや〜。
あんなカワイイ玉っころを作る虫がいるなんてあたしゃびっくりしたよ。
(友蔵)確かに繭玉は奇麗じゃからのう。
世の中にはいろんな虫がいるんだね。
(蚕たち)《よいしょよいしょ》
(おばあちゃん)繭玉はお湯の中に入れてほぐすと絹の糸になるんだよ。
えっ!?繭玉って糸でできてるの?そうよ。
その絹糸で作った織物は高級品でそりゃあ手触りがいいんだから。
ふ〜ん。
見てみたいねぇ。
絹で作った織物とやらをさぁ。
あらうちにもあるわよ。
えっ!?何で貧乏なわが家にそんな高級品があるのさ。
貧乏で悪かったわね。
お母さんだって一つや二ついいもの持ってるの。
おお〜!すべすべして気持ちいい。
それにすっごく軽いよ。
でしょう?このスカーフ若いころにこつこつお金ためて買ったの。
あ〜懐かしいわ。

(ヒロシ)《すみれさん!》
(ヒロシ)《お待たせ》
(すみれ)《ううん今来たところ》《あっ…》《えっ?何?》《いや…奇麗だなって》《やだ〜ヒロシさんったら》フフフフ…。
ねえお母さん。
巻いてみて。
うん。
おやおやよく似合うこと。
すみれさん十は若く見えるぞ。
もうそんなにおだてないでください。
スチュワーデスさんみたいで奇麗!まる子まで何言ってんの。
こういうの「馬子にも衣装」って言うんだよね。
えっ…。
一言余計である
(おばあちゃん)まる子や。
ん?これも絹でできているよ。
お〜!ツヤツヤしてるね。
これは私のお母さんがお嫁入りのときに持ってきたものなんだよ。
えっ!?おばあちゃんのお母さんが!?だからこの帯揚げもかれこれ70〜80年はたってるかねぇ。
ならわしと同じ年かもしれんのう。
えらい違いだね。
おじいちゃんはこんなによぼよぼなのに。
えっ!?わしよぼよぼ…?
だから一言余計である
(すみれ)絹は虫に食われにくいからきちんと手入れすれば100年以上だって持つの。
この帯揚げもまだまだ大切に使っていくつもりだよ。
すごいな〜絹って。
やっぱりいいものは違うわ。
ホント。
いつまでも変わらないね。
私もお母さんから絹の手袋を見せてもらったことがあるよ。
ツヤツヤ光ってはめるとひんやりするの。
分かる!絹って気持ちいいんだよね。
とても虫が作ったとは思えないよ。
本当だね。
(花輪)ベイビーたちどうやらシルクがすっかりお気に入りのようだね。
えっ?「シルク」って何さ?絹のことを英語でシルクっていうのさ。
僕もシルクは色々持ってるよ。
(ヒデじい)こちらがお坊ちゃまのお召しになっているシルクでございます。
(まる子・たまえ)わ〜!やっぱりお金持ちは違うね。
こういうのを本当のぜいたくっていうんだろうね。
シルクは単なるぜいたく品ではないよ。
どういうこと?
(ヒデじい)シルクの服は夏に涼しく冬は暖かいのでその分クーラーや暖房に頼らなくて済みます。
それに大切にすれば何十年も使えるので決して高い買い物ではないのです。
(たまえ)ふ〜ん。
(花輪)大昔絹は金と交換されるほど価値があったんだ。
世界中の人が絹を欲しがり何千何万kmも運ばれたのさ。
その道にはシルクロードという名前が付いているんだ。
もし興味があるんなら蚕に会いに行くかい?会いに行くってあんた蚕にも知り合いがいるの?
日曜日
(3人)こんにちは。
今日はどうぞよろしくお願いいたします。
ようこそいらっしゃいました。
うれしいなぁ。
お蚕さんに興味を持ってもらえるなんて。
さあどうぞどうぞ。
これがうちのお蚕さんだよ。
エクセレント!素晴らしいね。
(男性)丸々太っててカワイイでしょ。
ことしもよく育ちましたね。
ええ。
わが子のように大切に大切に育てていますから。
《蚕ってこんな形なの?》《ちょっと怖いかも…》ん?どうしたんだい?いやあのう…ちょっと想像と違ったもんでね。
初めて見ると驚くわよね。
お蚕さんはねガの幼虫なのよ。
ガ…ガの幼虫!?
(タミー)《美しい絹を作るのがガの幼虫だったなんて…》
(タミー)《タミー現実が受け止めきれない!》
(たまえ・まる子)えっ!?
(男性)触ってごらん。
お蚕さんが好きになるから。
《ど…どうしよう》《断ったらおじさんやおばさんに失礼だよね》《でも…》《まるちゃんどうするの?》《ここで引き下がっちゃ清水っ子の名折れだよ!》《よーし!》《ん?おっ?》わっすごい!ねっ?お蚕さんってカワイイでしょ。
うん。
たまちゃんも触ってみなよ。
えっ!?う…うん。
ん?あれ?しっとりしてて気持ちいいよね。
うん。
ひんやりすべすべしてる。
蚕は絹を作り出す素晴らしい生き物なのさ。
(男性)こうやって蚕を桑の葉から落とすんだ。
(まる子・たまえ)へぇ〜。
お蚕さんは生まれたときは米粒よりもっと小さいの。
でも毎日毎日桑の葉を食べ続けて1万倍の大きさになるのよ。
1万倍!?すごい!あの桑畑丸ごと全部このお蚕さんたちが食べたんだよ。
(たまえ)えーっ!?あの畑の葉っぱ全部!?まるで小杉だね。
(女性)お蚕さんは口から絹糸を吐き出して繭玉を作るの。
繭玉の中でさなぎになるのよ。
そうだったんだ。
これはお蚕さんが糸を吐き出しやすいように作った場所なんだ。
どうかいい糸を吐いてくれますように。
繭玉を収穫するまでしばらくかかるからそのときにまた見においで。
(3人)はい。
数日後
(たまえ)わあいっぱい!ホントに繭玉になってる!感動的だね。
(男性)これから繭玉を外すよ。

(まる子・たまえ)すごい!奇麗。
うん。
あっ…。
ねえおじさん。
ん?蚕は繭玉の中でさなぎになるんだよね?そうだよ。
この中にさなぎがいるんだ。
じゃあさなぎはどこから出てくるの?繭玉を破って大人のガになるの?繭玉は工場で乾燥させるからガにはならないのよ。
さなぎのままで終わるの。
(たまえ・まる子)えっ!?終わるって…死んじゃうってこと?うん。
繭玉は1本の糸でできているんだ。
長いものだと1.5kmもあるんだよ。
繭玉三つ分の糸をつなぐと富士山と同じ高さになるくらい長いの。
すごいわよね。
(たまえ)うん。
でもさなぎがガになるとき繭玉を破ると糸がちぎれてしまう。
だから羽化させないよう乾燥して命を頂くんだ。
何か…かわいそう。
だから私たちは寝る間も惜しんで大切に大切にお蚕さんを育てるの。
「お蚕さん」って呼ぶのも心から感謝しているからなんだよ。
人はいろんな命を頂いて生きているんですね。
ありがたいことです。
そうだ。
見せたいものがあるの。
(たまえ・まる子)わあ〜!奇麗。
キラキラしてる。
お蚕さんはこうして絹糸になるの。
虫としての命は終わっても絹糸に生まれ変わってずっとずっと生き続けるんだと私は思ってるわ。
あっ。
みんなも絹糸になったお蚕さんの命を大切にしてあげてね。
(3人)うん。
(たまえ)カワイイね。
うん。
お姉ちゃんに自慢しよっと。
(ヒデじい)あっ!
(まる子・たまえ)ん?どうしたんだい?ヒデじい。
皆さん右手の空をご覧ください。
あれは絹の雲と書いて絹雲というんですよ。
絹の雲…。
大切にするよ。
約束。
絹糸を生み出す虫蚕
その命のぬくもりを手の中で感じるまる子であった
いや〜ここはまるで楽園だね。
漫画を読みながらおやつを食べて昼寝をしても誰にもバレないなんて。
ただ狭いのが難点だね。
飾りたいものがここには置けないんだもん。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。

(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/10/04(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【まる子、きのこ探しに行くの巻/まる子と絹とお蚕さんの巻】

『まる子、きのこ探しに行く』の巻 
『まる子と絹とお蚕さん』の巻

詳細情報
番組内容
 あの芋虫がこんなツヤツヤで綺麗な糸を出すなんて驚きだねえ。美味しそうだけど食べちゃダメなきのこなんてのもあるし、世の中見かけだけで判断しちゃいけないんだよ。
 今回のちびまる子ちゃんは『まる子、きのこ探しに行く』『まる子と絹とお蚕さん』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO 
おじいちゃん: 島田敏 
お父さん: 屋良有作 
お母さん: 一龍斎貞友 
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ 

【OP曲】
「おどるポンポコリン」 

【END曲】
「100万年の幸せ!!」 

【脚本】
池野みのり 
松島恵利子 

【絵コンテ・演出】
堂山卓見 

【作画監督】
山崎登志樹

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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