ラグビーワールドカップ。
1勝1敗で迎えた第3戦。
相手は、過去2回ベスト8に進出している強敵、サモアだ。
目標のベスト8進出へ、勝つことが求められる日本。
立ち上がり。
大きな体格を生かして突破を試みるサモア。
日本は低いタックルで、攻撃を封じる。
体格で劣る日本の活路は、ボールを動かし続ける作戦だった。
前半6分。
ウイング、山田の突破から、ゴール前に迫る。
抜けてくる!さあこのボールパス。
いいテンポできた。
素早い球出しから、チャンスを作る。
さあ、いいテンポで出る。
リーチ、早く出ればチャンスだ!数は上回っている。
いった!日本先制トライ!五郎丸。
しかし。
直前にボールを前に投げる反則があって、先制トライは認められない。
そして8分。
ペナルティーゴールを蹴るのは五郎丸。
先制したのは日本だった。
その後も試合は日本のペースで進む。
16分。
サモアはボールを持っていない選手へ危険なタックル。
このプレーで10分間の一時退場となる。
さらに3分後。
空中の選手への危険なタックル。
サモアは、フォワードの2人が立て続けに一時退場。
13人となる。
数的優位に立った日本は、トライを狙って攻め続ける。
相手ゴール前で得たペナルティー。
ここで選択したのは。
フォワード勝負のスクラムだった。
さあ、日本押していく。
日本にアドバンテージだ。
認定トライ!
サモアの反則がなかったら得点できたとして、日本は認定トライ。
守りでも、日本は力を入れてきた低いタックルを見せる。
いいタックルだ、あっ、松島。
ああ、いいタックル。
体を張ったプレーで突破を許さない。
そして前半終了間際。
繰り返し突破を図る日本。
日本まだボールキープです。
フォワードで前に行こうというところです。
狭いほうを選んだ。
松島。
うまく体をコントロールします。
堀江が入ってくる。
さあ、もう完全に、サモアはタックルの的が絞れていない状態。
連続攻撃は10回を超えた。
11回。
12回。
13回。
そして。
14回目の攻撃で、うーん、山田が飛び込んだ。
トライ!日本の山田、トライ。
難しい角度のゴールも五郎丸が決めて、日本は前半を20対0で折り返す。
後半。
日本は勝利に向けて、集中力を切らさなかった。
逆転を狙うサモアの猛攻。
しかし。
マイケルリーチのタックル。
すばらしい!五郎丸。
身をていした守りで、反撃の芽を摘んでいく。
そして19分。
少し首に手がかかっていますか、あぁ、ハイタックル。
相手の反則でペナルティーを得る。
4トライ以上で得られるボーナスポイントを目指し、トライを狙うのか。
選んだのはペナルティーゴールだった。
確実に決め、さらに勝利へと近づいた。
そして。
五郎丸がプレーを終わらせます。
ここでノーサイド。
南アフリカ戦に続く、歴史的な勝利をつかんだ日本。
初のベスト8進出に、望みをつないだ。
こんばんは。
サンデースポーツです。
スタジオには釜石シーウェイブスの伊藤剛臣さんにお越しいただきました。
日本、すばらしい、歴史塗り替えましたね。
また新しい歴史、作ってくれました。
本当ですよね。
後輩たちを誇りに思います。
いやぁ、改めて伊藤さんのことを、ご紹介したいと思いますが、伊藤さん、日本代表として62試合に出場。
そしてワールドカップにも2回出場されています。
この大舞台で、南アフリカに勝って、そして、サモア相手にも、圧勝に見えました。
この強さ、本物って言っても、いいんじゃないですか?
世界にアピールしてくれました。
本物です、日本の強さは。
そうですよね。
まさにそんな感じがする試合でしたが。
そしてきょうは、仙台に今月のマンスリーキャスターの斎藤隆さんがいらっしゃいます。
杉浦さんと斉藤さん。
私たちがいるのは、楽天の本拠地、コボスタジアム宮城です。
10月のマンスリーキャスターは、引退試合を終えたばかりの斎藤隆さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず今のお気持ちは?
なんか、一段落といいますか、大きな舞台を用意していただいて、ちょっとほっとしているところと、今、これから仕事を頑張らなきゃいけないという切り替えをしています。
一緒に頑張っていきましょう。
よろしくお願いします。
斎藤さんの引退試合と、斎藤さんについては後ほどたっぷりお伝えしていきますが、まずはラグビー、盛り上がっていますよね。
偶然、練習後に見られたんですけど、伊藤さん、ちょっとお聞きしたいんですけど、3トライ3ゴール、追いつけない23点目のキック、すばらしかったと思うんですけど、ラガーマンで、すごくあのへん、大変なんでしょうか?
そうですね、やはり、あそこで狙わざるをえなかったですね。
やはり勝利を優先したと思います、日本は。
後ほど杉浦さんと斎藤さんには、詳しく、また野球のところも伝えていただこうと思っています。
さあ、ここからは伊藤さんにサモア戦について、たっぷりと伺っていきたいと思いますが、まず伊藤さん、日本の勝因、どこにあるんでしょうか?
フォワード戦で優位に立ったことです。
フォワード戦。
ではそこをVTRで見てみましょう。
まず日本、体格で勝るサモアに対して、ここ、モールの部分でも押し負けてませんでしたね。
そうですね。
相手のプレッシャーを、ないところを、うまく攻めました。
このモールのプッシュも、日本のお家芸ですね、今は。
うまく、少しずつ、ずらしながら、相手の弱いところを探っていった感じですけれどもね。
そのとおりです。
そして、最初のトライに結びついたスクラム。
この場面でも、日本は押し込んでますよね。
そうですね、ここは、ペナルティーゴールを狙わないで、スクラムを選択しました。
それは、サモア代表がシンビンで、1人少ないんですね。
フォワードが。
8対7の数的優位な状況で、スクラムを組んだ、そしてトライを取りにいった。
この選択はすばらしい判断。
そしてそのままトライにつながりました。
冷静な判断っていうのはあったと思うんですが、このフォワード戦で優位に立つっていうのは、実際、選手たちにとってはどういう意味合いがあることなんですか?
スクラムで押すこと、そしてラインアウトのボールで押すこと、フォワードが1メートル前に出れば、相手ディフェンスに対しては、5メーター以上下がったような、心理的プレッシャーを与えることができるんですね。
そんなに違うものなんですか?
違います。
へぇ。
じゃあ、そういう意味ではサモアにとっては、嫌なプレーの連続だったということなんですね。
そうですね。
さあ、そして日本はフォワードのよさが出ました。
一方で、前半、サモアを無得点に抑えていたという、日本のディフェンス、どうだったでしょうか。
やはり日本伝統の低く突き刺さるタックルが、80分間、選手たち、プレーしてくれましたね。
低く突き刺さるタックル、ご覧いただきましょう。
日本の伝統ともいわれるこの低いタックルですね。
サモアの突進を、ことごとく食い止めましたね。
そうですね。
体格で劣る日本が、世界に誇る日本の武器です。
いや、本当に低く入っていって、サモアのあの大きな選手たちがみんな倒れましたもんね。
そうですね。
すばらしいです。
いやぁ、山田選手とか、そんなに、大柄というわけじゃない選手たちが、どんどんどんどん、まさに突き刺さっていった感じに見えました。
そうですね、命をかけて、タックルしてくれました。
ではそのタックルを、実際に、ちょっと、日本の低さがどのぐらいなのかというのを、見せていただきたいと思います。
伊藤さん、お願いします。
一般的には、外国チームは、上半身に入ってきます。
上半身に?
そして、ボールをコントロールできないタックルをするんですね。
これだと確かに、ボールつかまれちゃって、パスも何もできないですよね。
そうです。
日本の場合は、それだけではない?
日本の武器はですね、下半身に入るタックル。
下半身。
お願いします。
すみません。
お願いします。
こちらこそお願いします。
いいですか?これぐらい低く入ります。
低いですね、低い!
押して、そしてまたすぐ立つ。
これが日本のお家芸。
いや、確かにこれだけ低く来られたら、立ってられないですよ。
そうです、相手に恐怖心、そしてプレッシャーを与えましたね。
正直、僕もちょっと今、怖かったです。
いや、ありがとうございます。
今のようなタックルは、やっぱり外国人の、あれだけ大きな選手たちも、それは確かに効果的ですよね。
そうです。
さあ、実は、今回、先月のマンスリーキャスターの清宮克幸さんにも、この試合の印象というのを伺っているんですが、日本は淡々とやるべきことをやり続け、献身、規律、守備、すべてでサモアを上回っていた。
勝つべくして勝った勝利だとおっしゃるんですけれども、伊藤さん、どうでしょう、この清宮さんの発言。
まさにそのとおりです。
日本は献身的にプレーしました。
ラグビーは、フォア・ザ・チームです。
やっぱり、献身性というところなんですね。
そうです。
ではその献身性、象徴となるようなプレーが、実は、山田選手のすばらしいトライ、あそこに至る、連続攻撃にあったというところで、見てみましょう。
こちらがその連続攻撃の場面。
奥のサイドの山田選手に、渡って、見事なターンからトライを決めました。
この個人技も見事でしたよね。
そうですね。
ただこの場面を、2番のフッカー、堀江選手に、注目して見てみます。
この矢印が堀江選手。
みずからこうして突進していって、ボールを出します。
そして、すぐにやはり立ち上がって、味方のサポートにいくんですね。
ここでもまた味方がボールを持っていると、そのすぐ後ろにサポートに入る。
またボールが出ると、ここでもまた、堀江選手が近くに寄っていって、サポート。
もうずーっとボールある所、ボールある所に堀江選手、ついていくんですね。
そうですね。
ラグビーというのは、基本的に、ボールを持って、そしてトライするところに焦点が当たってしまうんですが、やはりボールを持っていないときの動きが大切なんですね。
やはりこのトライになった、一番の要因は、ボール持ってない選手が献身的なプレーをした、そこにあると思います。
今、堀江選手目線で見ましたけれども、これ、堀江選手だけじゃなくて、至るところで。
全員がですね。
やはりボールキャリアに対して、1人目、2人目の、サポートがすごく速かった。
それが日本の連続攻撃を生んだ、原因ですね、得意な連続攻撃を生んだ原因。
そのあたり、やっぱり日本がずっと厳しい練習をやってきて、スタミナがあるからこそ、こういうこともできるんでしょうね。
そうです、世界一の練習してきました。
さあ、中でも、ちょっと、1つだけね、これ僕、疑問に思ったところがあるんですけれども、きのう、後半、日本、何度かトライが奪えるんじゃないかな、あるいはトライを狙っていってもいいのかなっておもうような場面で、ペナルティーゴールを狙いにいった、選択肢にいったという場面があったと思うんですけど、4トライ以上でもらえるボーナスポイント、これを意識しなかったんでしょうかね?
いや、ボーナスポイント、意識したと思います。
そうですか?
しかしですね、やはり勝利しないことには、ボーナスポイントはもらえないんですね。
やはりあそこで勝利を選択したと思いますね。
勝つためには。
すばらしい判断だったと思いますよ。
勝つために、負けないために。
やっぱりサモアの、20点ぐらい差がついていても、サモアのそういう強さっていうのは、あったということなんですね。
そうです、サモアというのは、20分あれば5トライ、6トライできる力を持っています。
世界のベスト8にも2回入ってますし、非常に強力なチームですから。
さあ、ではここで、もう一つ気になる、日本が戦うグループBのもう1試合、南アフリカ対スコットランドの試合です。
初戦で日本に敗れ、1勝1敗の南アフリカ。
対するスコットランドは2連勝で、グループ首位に立っています。
前半、試合を優位に進めたのは南アフリカ。
2つのトライを奪い、前半を20対3と大きくリードします。
しかし後半。
スコットランドが反撃のトライ。
その後も得点を重ね、南アフリカに7点差まで迫ります。
追い上げられた南アフリカですが、試合終盤に地力を発揮しました。
この試合3つ目のトライで、再び突き放しました。
きょうごうどうしの対戦は、南アフリカが勝って、1次リーグ2勝目を挙げました。
ということで、日本はご覧のように今、3位。
上位3チームに、決勝トーナメント進出の可能性があります。
このあと、南アフリカとスコットランドが勝ってしまうと、日本の決勝トーナメント進出の可能性がなくなりますので、日本はまず勝つこと、それからスコットランドか南アフリカが負けてくれるといいんですが、どうでしょうか。
サモア代表は、スコットランドに勝つ可能性、十分ありますよ。
まず日本は、アメリカ戦に勝利してほしい、それを願ってます。
ここまで伊藤さんと共にお伝えしました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
さあ、ここからはお待たせしました。
プロ野球にいきましょう。
仙台の杉浦さん、そして斎藤隆さん。
10月のマンスリーキャスター、斎藤隆さんとお伝えしていきます。
両リーグともに、プロ野球は優勝が決まりましたけれども、クライマックスシリーズ進出をかけた3位争いは、しれつなんですよね。
そうですね、なんかうわさによると、広島…。
そのへんはもうちょっと、これ見てからにしようか。
まずはセ・リーグ3位阪神と4位広島の直接対決です。
阪神は最終戦に勝てば、3位が確定。
広島はクライマックスシリーズ進出に、負けられない直接対決です。
14勝の阪神、藤浪、投手陣の柱に成長した3年目が、大一番での登板。
チームにとって大事な試合と、150キロを超える速球で、広島打線をねじ伏せます。
広島のベテラン、黒田は、阪神に3勝負けなし。
序盤、ランナーを背負いますが、バックがもり立てます。
キレのある変化球は健在。
両投手が持ち味を発揮し、得点を与えません。
試合が動いたのは4回。
広島の3番松山。
今シーズン、藤浪は打率5割以上と得意の相手です。
鋭くスイングすることを心がけたと、7号2ラン。
広島が先制します。
さらに2アウト1塁から、阿部の当たりをマートン。
2塁3塁にピンチを広げてしまいます。
ここで広島は石原。
高めの速球を2点タイムリー。
広島は相手のミスにつけ込み、一挙4点を挙げて、阪神を突き放します。
追う阪神は5回。
1アウト2塁1塁のチャンス。
和田監督は、ピッチャー、藤浪に代えて西岡を代打に起用。
勝負をかけます。
しかし、好守備に阻まれ、ダブルプレー。
阪神は今シーズンを象徴するような、もどかしい展開が続きました。
直接対決に快勝した広島は、阪神とゲーム差なし。
今月7日の最終戦に勝てば、クライマックスシリーズ進出が決まります。
最終戦に敗れ、自力でクライマックスシリーズ進出を決められなかった阪神の和田監督は、進出の可能性がゼロになったわけではない。
やるべきことをやって、広島の結果を待ちたいと話していました。
阪神は、きょう勝っていればという試合。
藤浪投手で落としてしまったのが、ちょっと痛いですね。
そうですね。
なんかやっぱり、決めたかったんでしょうけど、たださすがに、黒田投手も、ずっとこう、厳しい状況を乗り越えてきたんで、まあ、ワンデーではないですけど、プレーオフかけて戦ってきたような感じでやったんだと思うんで。
次、楽しみといえば、楽しみですね。
さあ、パ・リーグにまいりましょう。
3位のロッテは、残り3試合。
きょう勝てば、クライマックスシリーズ進出が決まります。
クライマックスシリーズをかけた大事な一戦。
ロッテは、2年目の石川に先発を託しました。
2回、1点を先制され、なおもピンチで、日本ハムは陽。
ボールが高めに浮きました。
大事な試合でこんな結果になって悔しいと石川。
3回途中3失点と、役割を果たせません。
窮地を救ったのはベテランでした。
3回、福浦。
ロッテ一筋22年です。
しぶとく打ってタイムリー。
1点差に迫ります。
さらに、プロ21年目のサブロー。
そろそろ仕事をしないと、忘れられてしまうと、7月以来のタイムリーヒット。
2人がかえって逆転します。
さらに6回、14年目の今江。
ピッチャー強襲の当たりはタイムリーとなり、リードを2点に広げます。
その後は投手リレーで逃げきりを図りました。
ロッテは2年ぶりの、クライマックスシリーズ進出です。
ロッテの伊東監督、きょうはベテランがいい仕事をしてくれた。
クライマックスシリーズ進出を達成できて、ほっとしていると安どした様子でした。
ロッテはしっかり決めてきました。
この勢い、短期決戦に必要そうですね。
なんか僕は個人的にロッテのこの勝利は、不気味な。
以前にもロッテはなんかこんな形で、彼らの優勝で、ルールが変わるぐらいのことをやっているので、すごい勢いはあるかもしれないですね。
楽しみですね。
さあそしてセ・リーグ2位の巨人はきょうが最終戦です。
今シーズン、不調に苦しんだベテランが、クライマックスシリーズを前に、本来の力を見せました。
巨人、12年目の内海。
今シーズンは僅か1勝。
後がない気持ちで臨みました。
きょうはコントロールが安定していました。
ヤクルト打線を5回、2安打無失点に抑え、実力をアピール。
クライマックスシリーズを前に、頼もしいベテランが戻ってきました。
2勝目を挙げた巨人の内海は、崖っぷちの立場だったので、安どの気持ちが大きいです。
折れそうな気持ちを、ファンの声援で奮い立たせてもらいましたと、感謝していました。
さあ、お待たせしました。
次は楽天の斎藤隆投手の引退試合です。
日本のプロ野球、そして大リーグで24年間立ち続けたプロのマウンド。
きょう、最後の時を迎えました。
おはようございます。
おはようございます。
目、真っ赤でしょ。
やばい。
24年間の現役生活、最後の登板。
一球ごと、込み上げてくるものがありました。
最後は打者1人を三球三振。
現役生活を締めくくりました。
いやあ、改めて最後のマウンド、いかがでしたか?
まさかあんなことになるとは思ってなかったですし、自分で。
普通になんか、ストライク入るかな、なんて不安だけはあったんですけど。
細川選手が、見逃して、2回目の2ストライクの空振りのときは、もうなんか、気配りというか、やられてしまいました。
いっぱい涙浮かべてました。
そうですね。
自分では、わりと、涙我慢したほうなんですけど。
結構、はい…、泣いちゃうほうなんですけど。
今ご自身でご覧になっても、恥ずかしいって。
恥ずかしいです。
この年になってこんなふうに、恥ずかしいです。
きょう一日の中で、一番ぐっと高まった瞬間っていうのは、どこだったんでしょうか?
いっぱいあるんですけど、みんななんですけど、星野さんが来ていただいたところは、なぜかぐっときましたね。
日本一に導いていただいたので。
ふだん星野さんのことばを遮ることなんかないんですけど、隆がいてくれたからなんて言ってくれたことが、ずっとなんか残ってしまって。
このときはどんなことばを、星野さんからかけられたんですか?
なんか、僕覚えてないんですよね、正直。
ただなんか、これからだぞ、頑張れっていうようなことを言っていただいたんで、よろしくお願いしますって言った記憶があるんですけど、間違えてたらすみません。
では改めて、このプロ野球人生、24年間の歩み、ちょっと私たちのほうでまとめてみました。
ここ、仙台で生まれて、東北高校、東北福祉大学と進みます。
91年に、ドラフト1位で、当時の大洋に、入団されます。
そこでは球団38年ぶりの日本一を成し遂げ、そして2006年、なんといってもここだと思います。
36歳で大リーグに挑戦。
在籍の7年間のうち5球団を渡り歩き、地区優勝2回を経験されています。
そして、2013年、ふるさとのチーム、楽天に帰ってきて、球団初の日本一、これはもう、皆さん覚えていることだと思います。
日本通算112勝139セーブ挙げています。
横浜での活躍ももちろん印象的なんですけれど、なんといっても、36歳で挑んだ大リーグ。
あのとき、挑む迷いみたいなものは、なかったんでしょうか?
誰に相談しても反対されるの、分かってたぐらい、周りは無理だ、無理だ、やめろ、やめろと言ってたので、もう相談するのやめたんですよ。
それでも行こうと思ったのは、なんだったんでしょうか?
自分の野球を最後終える所を考えたときに、なんかあのまま日本じゃなくて、世界の最高峰を目指して、目指したという事実があれば、また次の人生、頑張って歩めるんじゃないかと、なんか、そんな思いだけでアメリカに渡ったんですけどね。
たとえ保障されていなくても、それでもその思いだけが。
そうですね。
一度だけでもいいんでっていう、なんかもう、本当に何も知らなかったので、一度だけでもいいから、あのマウンドに上がってみたいっていう思いですかね。
それで、ドジャースに入団して、クローザーとして活躍しますが、大リーグに行ってから、さらにスピードが上がったのはなんだったんだ、159キロも出していますが。
そうですね。
まあ、横浜のときからトレーニングコーチといいますか、私と一緒に十数年歩んできていただいた方がいるんですけど、その方と共に、トレーニングを変えてたのは事実ですね。
たぶんそこのタイミングが、ぐっと、その2006年ぐらいから、タイミングが合って、進化していったんじゃないかなと、僕は思っているんですけど。
なかなかこれ一つ、これでっていうのは、難しい、すべてが。
あのシンカーには、とにかく日本中のみんなが驚いたなと思うんですけど、あの大リーグ7年間を振り返って、今一番、大リーグから学んだことっていうのはなんですか?
いっぱいありますけれど、本当に引退のときも、少し言わせてもらったんですけど、なんか奇跡ってあるのかなっていう、今まではなんか、ネガティブな野球の捉え方を、少ししてたと思うんですけど。
野球がいろんな意味で僕をあれから、2006年以降、救ってくれたような、きょうもそうですけど、そんな思いになれた10年ぐらいですかね、7年ぐらいですかね、でしたね。
奇跡という意味では、自分の36歳というと、体の面でも、相当もう、酷使してきた中でだったと思うんですが、まだ体がいけるっていう、そういう奇跡みたいなものを感じてた?
もう本当に、それも感じましたし、なんか、やめる理由が見つからないぐらい、それでいて、40過ぎても、なぜかこう、熱い気持ちだけが、ぐっとマウンドで出るので、この年になって、こんなに熱く野球やれるんだなって、自分でもずっとふしぎな時間を過ごしてたような気がします。
その熱い気持ちを持って、2年前に、ここ、ふるさとの仙台に帰ってきて、楽天に入るんですが、仙台と言えば東北地方全体でですけれど、大震災があって、斎藤さん自身は、大リーグから戻ってくることを悩んだ時期もあったと聞いているんですが、どうしてふるさとに戻ってこようと思ったんでしょう?
うーん、まあ、すべてが変わり過ぎて、僕が何かをできることがないかって考えたところで、何も変わるような、そんな状況ではなかったんですけど、まあやはり、自問自答しながら野球しかないなと、ぼろぼろの、こんな体でも、もしかしたら、1人でも2人でも、その思いで勇気づけられて、また前に進んでくださる方がいるなら、投げてみようか、やってみようかという思いでしたね。
アメリカで現役生活を終えようという気持ちはなかったですか?
ずっとありました。
なんか、すごい幸せな時間を過ごして、メジャーリーガーとして終われたら、どんだけ幸せかななんていうのは、ずっと思ってましたね。
あの2011年の出来事がなければ、たぶん、僕はそのままメジャーリーガーとして終わってたと思います。
それでも、気持ちが変わったというのは、何かこう、ふるさとのためにという?
今もやっぱり苦しんでおられる方々がたくさんいるので、なんかこう、簡単にはことばにできないところも、繊細な、すごく繊細な問題なので、難しいんですけど。
ただ本当にきょうのようになると、帰ってきてよかったな、むしろ皆さんから頂いた3年間、温かいなんか贈り物みたいな3年間だったなと思います。
当時ですね、背中を押してくれたのが、東北高校の同級生の野球部のチームメートたちだったというおはなしをきいているんですがきょう、その同級生の皆さんが、…。
震災で、家に帰れないやつもいますし、それから家を流されて、ユニホームとかもうなくしてしまったんですよね。
準決勝で、気仙沼高校と試合をしたんですけど、彼らにユニホームを作って、プレゼントしたんです。
そしたらなんか、きょう、着てくれたみたいです、応援してくれてたみたいです。
高校の同級生にもありがとうって、セレモニーのときには、斎藤さん自身から言ってましたけど、そのときは、おーっと大きな歓声が上がりました。
おーって言ってくれた彼らです。
皆さん、すごく誇らしく、ユニホームを着てました。
そうですかね、そうだとうれしいです。
とにかく、仙台に帰ってきて、何か自分ができることがあればと思う、その思い、ご自身では果たせたなって思いました?
いや、果たせたというよりは、先ほども言いましたけど、むしろ本当、皆さんから頂いたようなね、すてきな時間だったなって、今振り返れば振り返るほど、思うんですけど。
これからもやっぱり、先ほども言ったように、完全に復興したわけではないですし、すごく難しい問題をたくさん抱えてるので、僕も微力ですけど、ちょっとずつ力になれるなら頑張りたいなと思ってます。
皆さんからもらった、すてきな、幸せな時間。
特に、以前、私がお話を伺ったときには、パレードをよく思い出すと言っていたんですが、あのときはどんな気分で、皆さんのことばを聞いてたんですか?
そうですね、優勝して、勝って、あれほどおめでとうじゃなくて、ありがとうって言われたのは、たぶん本当にこの映像のように、ありがとう、ありがとうって言われたのは、このときだけじゃないかなと思いますね。
振り返ってみると、大リーグ、そしてプロ野球と振り返ってみて、24年間の中で、斎藤隆さんにとって、野球ってなんですか?
もうなんか切り離されると、どこに行っていいか分からないぐらい、もう本当、約40年間、野球に向き合ってきたので、もうすべてってなっちゃうかもしれないですね。
野球はどんなことを?
いやもう、いろんなことを教えてもらいましたね。
きょうだけではなかなか語り尽くせないぐらいの、いろんな思いがあります。
これで第2の人生に一歩踏み出たと思うんですが、今月は私たちと一緒にマンスリーキャスターをやっていただく。
もう、きょうはすみません、なんか、ワイシャツのサイズ間違えて、古いの持ってきたり、ばたばたで、皆さん本当申し訳ありません。
きょうだけは許してください。
でもみんな期待してると思うんですが。
そうですか。
どんなことを今後、やっていきたいと思っていますか?
もちろん野球を切り離されると、僕じゃなくなるし、それから、もっといろんなスポーツという、もっと広い分野で、可能性といいますか、勉強してみたいななんて少し思うところもあるので、これからゆっくり考えたいと思ってます。
本当に24年間、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございます。
ここまで、プロ野球をお伝えしました。
次はゴルフです。
女子ゴルファー日本一を決める日本女子オープン。
最終日は混戦となりました。
19歳の柏原明日架。
2位から初優勝を目指しました。
首位で迎えた17番。
あー、池。
これが痛恨の一打となり、トリプルボギー。
4位に終わりました。
一方、メジャー初制覇を狙う菊地絵里香。
首位で迎えた最終ホール。
沈めれば優勝のパーパット。
決められません。
菊地はスコアを落とし、韓国のチョン・インジと、イ・ミヒャンとのプレーオフに入ります。
3ホール目でイが脱落。
菊地とチョンで迎えた4ホール目。
チョンのティーショット。
確実にフェアウエーに運びます。
対する菊地。
大きく右に曲げるミスショット。
このあとバンカーにつかまり、これが4打目。
ピンに寄せて粘ります。
3打目でグリーンに乗せたチョンは、優勝がかかるパーパット。
チョンはボギー。
菊地はこれを決めれば、再びプレーオフです。
僅かに外れました。
21歳のチョンは、大会初優勝。
国内メジャー2勝目です。
私はうれしいです。
男子ツアーは、韓国のキム・ヒョンソン選手が、片山晋呉選手とのプレーオフを制して、今シーズン初優勝を果たしました。
続いてはサッカーJ1。
きょうはフロンターレ対ガンバの1試合です。
得点ランキングトップで並ぶ、この2人のストライカーに注目です。
ガンバの宇佐美と、フロンターレの大久保。
ライバルどうしの直接対決です。
先手を取ったのは、フロンターレの大久保。
いいパスが来たので押し込むだけだったと、試合開始2分で先制し、チームを勢いづけます。
後半、3対1と引き離されたガンバは、20分のチャンスに、最後は宇佐美。
決めることができません。
その後、3対3の同点になりましたが、フロンターレは、ペナルティーキックのチャンスに再び大久保。
冷静に決めて勝ち越します。
宇佐美も、チームの流れを支えるすばらしい2得点と認めました。
大久保の活躍でフロンターレは4連勝。
得点ランキングも、大久保が単独トップに躍り出ました。
第2ステージの順位です。
きょう勝ったフロンターレが、順位を3つ挙げました。
J1は残り4試合。
最下位のエスパルスは、次の試合にも、J2降格が決まる可能性があります。
J2の結果です。
3位のセレッソ対4位のアビスパは、アビスパが勝ち、セレッソと入れ代わって、3位に浮上しました。
続いてはトゥデーズスポーツ。
プレミアリーグ・レスターの岡崎は、4試合連続で先発出場。
前半、積極的に狙いますが、ゴールはなりません。
後半2分、相手の攻撃に岡崎。
岡崎の守備からカウンターに持ち込みました。
これが決勝点となり、レスターは3試合ぶりの勝利も、岡崎は反省のことばを口にしました。
1年間の休養を経て、きのう復帰戦を終えた浅田真央選手。
来月行われるグランプリシリーズの一つ、NHK杯に向け、意気込みを語りました。
テニスの男子ツアー、ジャパンオープンの初戦をあすに控えた錦織圭選手。
きょうは世界4位の選手と、実戦形式で練習しました。
錦織選手は、サーブがよく決まり、ストロークでは、得意のバックハンドで、キレのあるショットを見せました。
大会連覇へ、好調をアピールです。
男子プロバスケットボールのbjリーグは、昨シーズン優勝の浜松・東三河が今シーズンの初勝利を挙げ、1勝1敗としました。
では最後にもう一度仙台の2人、呼んでみます。
杉浦さん、斎藤さん。
斉藤さん、改めてきょうはどんな一日になりましたか?
忘れられない、本当になんか、すばらしい一日にしていただきました。
来週からは、東京のスタジオに来ていただいて、キャスターとしてデビューしていただきます。
本当に、きょうはばたばたな感じだったんですけど、来週からは落ち着いて、精いっぱい頑張らせていただきます。
よろしくお願いします。
シャツもぴったりサイズを。
はい、ちゃんと頑張って、スーツ着ていきます。
来週からよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
斎藤さん、本当にお疲れさまでした。
次回からはこちらのスタジオでお待ちしてます。
ではここでお知らせです。
今月18日放送のサンデースポーツでは、プロ野球ドラフト会議特集をお届けします。
そこで番組では、あなたが選ぶドラフト1位を募集しますので、どうぞお寄せください。
そして次回のサタデースポーツです。
クライマックスシリーズファーストステージの初戦をたっぷりとお伝えします。
トゥモローソングは、サッカーJ1・FC東京の太田宏介選手です。
サンデースポーツは、斎藤隆さんがクライマックスシリーズについてたっぷりと解説していただけます。
さらに特集はサッカーです。
トルコのリーグで活躍する瀬戸貴幸選手。
異色の経歴で、日本代表入りを目指す、フットボーラーについてたっぷりとお伝えします。
次回もサンデースポーツ、サンデースポーツでは斎藤隆さんがマンスリーキャスターとしてたっぷりとお話、改めていただきますので、どうぞお楽しみに。
それではまた次回お会いしましょう。
失礼します。
今週も始まりました。
「NHKワールドTV」のステキな番組を2015/10/04(日) 21:50〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]
▽サモアに圧勝!ラグビー20分間大特集▽大一番!阪神×広島▽ロッテもCSに王手!▽10月のマンスリーキャスターは楽天・斎藤隆!引退試合直後にキャスターデビュー
詳細情報
番組内容
▽阪神×広島直接対決!ロッテもCSに王手! ▽サモア戦たっぷり! ▽斎藤隆が引退直後にマンスリーキャスター 【ゲスト】斎藤隆,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】斎藤隆,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合
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音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
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