今夜7時前。
笑顔で電話に応える一人の男性が。
その10分ほど前に発表された、ノーベル物理学賞。
受賞者に選ばれたのは、電話を受けていた、東京大学宇宙線研究所の所長、梶田隆章さんです。
本日、電話を受けまして、ノーベル物理学賞に決まったということで聞きました。
本当に光栄に思います。
どうもありがとうございます。
ちょっと頭の中が真っ白なので、特にそれ以上のことはないんですけども、申し訳ありません。
以上です。
梶田さんは、物質のもとになる最も基本的な粒子の一つ、ニュートリノに質量、つまり重さがあることを世界で初めて観測によって証明。
それまでの素粒子物理学の定説を覆しました。
ことし、日本人がノーベル賞に選ばれるのは、きのうの医学・生理学賞の大村智さんに続き、2日連続です。
号外です。
ノーベル賞の号外です。
梶田さんの両親は。
連日の快挙に、日本中が沸いています。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
きのうに続いて、きょうもまたうれしいニュースです。
東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、きのう、医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて24人目です。
その性質の解明が進めば、宇宙誕生の謎に迫ることができるとも考えられている、素粒子、ニュートリノ。
ニュートリノに質量があることを、世界で初めて、観測によって証明したのが。
ことしのノーベル物理学賞の受賞者に選ばれた、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さん。
先ほど、東京大学で記者会見しました。
すみません、本日、電話を受けまして、ノーベル賞受賞が決まったということの知らせを受けました。
非常に光栄なことで、もう本当に、今まだ頭が真っ白な状態で、妻に連絡したかですね?でしたっけ?連絡いたしました。
なんと?
なんか知らないけど、向こうでフラッシュをいっぱい浴びていると言っていました。
私が研究ばっかり基本的にやっていたんですけども、それをまあ、我慢して、許してくれていたので、まあそれが一番の支えだったというふうに思います。
ニュートリノに関しては。
梶田さんは、埼玉県東松山市の出身で、56歳。
東京大学大学院で、後にノーベル賞を受賞した小柴昌俊さんの教えを受け、物質のもとになる最も基本的な粒子である素粒子の一つ、ニュートリノの研究を続けました。
そして、岐阜県飛騨市神岡町の地下深くに設けられた観測施設、スーパーカミオカンデで、大気中から飛来したニュートリノの様子を詳しく観測することに成功。
ニュートリノに質量、つまり重さがあることを世界で初めて突き止めました。
ニュートリノには、質量がないと考えられてきたそれまでの素粒子物理学の定説を覆し、世界の研究者を驚かせました。
今回、梶田さんと共に、物理学賞の受賞者に選ばれたカナダのクイーンズ大学の名誉教授、アーサー・マクドナルド氏は、受賞者の発表会場と電話で結んだインタビューで、こう答えました。
私、ニュートリノの研究をしてきて、それが認められたわけなんですけども、この研究というのは、何かすぐに役立つような、そういうものではなくて、本当に、いいことばで言えば、人類のこの知の地平線を拡大するような、そういう研究を本当に研究者個人の好奇心に従ってやっているような、そういう分野かと思います。
そういうような、純粋科学にスポットを当てていただいたことに関して、非常にうれしく思います。
このニュートリノ研究というのは、一人でできるようなものではなくて、スーパーカミオカンデですと、100人を超えるチームが、一つの目標に向かって、共同で研究をして、しっかりした成果を出していくという、そういうプロジェクトで。
そのような研究の結果として、ノーベル賞を頂くということですので、これは私の名前を出してはいただきましたけれども、スーパーカミオカンデの研究グループに、それからおそらく、スーパーカミオカンデが始まる前に、カミオカンデの時代に、今回の、このニュートリノ振動の種になるような研究を始められていたということで、カミオカンデの研究グループのメンバーも、やはり、レコグナイズドされたというか、そういうふうに考えたいというふうに思います。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、きのう、医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて24人目で、物理学賞の受賞は、去年の赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて、11人目となります。
さあ、今夜は物理学のさまざまな研究分野にお詳しい科学技術振興機構の、嶋田義皓さんにスタジオにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
嶋田さん、今回の梶田さんの、ノーベル賞受賞、物理学での受賞、どう受け止めました?
まずは率直に非常に大変喜ばしいことだと感じています。
また、こういった先ほどの記者会見にもありましたとおり、すぐには役に立たない、この基礎研究のところに、世界的な場で、日本の基礎研究が認められたということが非常に印象に残っております。
その基礎研究が認められたというのは、日本の物理学、基礎研究のレベルの高さを示しているということなんでしょうか?
そうですね、この分野では、日本が多大な貢献を、歴史的にも、してきました。
それが、こちらの象徴的なニュートリノの質量の確認ということで、世界からの評価をいただいたということで、戸塚先生、ないしは梶田先生だけの貢献ではなくて、この裾野まで含めて、日本のこういったニュートリノ研究が受賞したということと理解してよろしいんではないかと思います。
なるほど。
そのノーベル物理学賞に選ばれた梶田さんの研究、どういったものかなんですが、この研究は、ニュートリノという素粒子に、重さがないという定説を覆したものなんです。
ニュートリノは、私たちの身の回りにもあるありふれた素粒子で、地球上の1センチ四方の狭い範囲には、太陽から1秒間に660億個が降り注いでいます。
しかし、その性質には分からない部分が多く、かつては、質量、つまり重さもないと考えられていました。
謎の多いニュートリノの性質を詳しく調べるため、梶田さんや鈴木さんら、東京大学の研究グループが使った施設が、岐阜県飛騨市の地下1000メートルに設けられた、スーパーカミオカンデや、その前身のカミオカンデでした。
この装置を水で満たし、壁一面に取り付けられた高感度のセンサーで、ニュートリノが水と反応したときに出る僅かな光を捉えることで、ニュートリノの飛んできた方向や時刻などを正確に把握することができます。
観測の結果、太陽から放出されたニュートリノの数が、予想される数の半分程度しか、地球に届かないことが明らかになり、ニュートリノが地球まで飛んでくる間に、別の種類のニュートリノに変化している可能性を示唆するものでした。
この現象はニュートリノ振動と呼ばれ、ニュートリノに質量があるときにだけ起きる現象でした。
その後、ミューニュートリノという種類のニュートリノが、別の種類に姿を変えていることの観測に成功し、ニュートリノ振動が実際に起きていることを世界で初めて証明しました。
これによって、ニュートリノには質量があることが裏付けられ、梶田さんらの業績は、世界的に高い評価を受けることになったのです。
なかなか、一般人が聞いていて、すべて理解するのは難しいと思うのですが、つまり梶田さんは、ニュートリノという素粒子に、質量、重さがあるということを証明したということなんですね。
そうですね、ニュートリノという素粒子自体は、小柴さんらの研究によって、あるんだということが確認されていたわけですけれども、それに質量があるというのを、実験的に、きちっと検証したというのが、こちらの、梶田先生らの成果ということです。
そうした研究の成果というのは、どういう意味につながっていくんでしょうか?特に、私たちの生活に関わるところですとか、そういった関わりというのはどうなんでしょうか?
そうですね。
直接私たちの身の回りに関係するということはないんですけれども、私たちの身の回りにも、ニュートリノというのは実はあふれているんですね。
もう、ここにあふれている?
あふれている、ただ、見えないですし、観測するのも極めて難しい。
そして、そのニュートリノの性質もあまり、よく分かっていなかったと。
特に、今、素粒子物理学が標準模型とよばれている理論的な枠組みの中では、ニュートリノの質量は、厳密にゼロだというふうに、これまで、ずーっと考えてきたんですね。
これまでの理論の中では、ニュートリノは、重さがないというふうに考えてきて、それで一つの理論になっていたわけですね。
はい、ニュートリノの質量がゼロだとして、ほかのいろいろな現象を説明できるので、この標準理論と呼ばれている理論は、問題なかろうと言われていたんですが、このたび、これで、実は、ニュートリノに質量がありましたということが、分かりますと、こういった、非常に、素粒子物理学者たちが、土台としていた標準模型と呼ばれている理論に、少し修正が必要になってくるということになります。
なるほど、でも、その新しく分かったことで、質量があるということが分かったことで、説明できるものも増えてくるわけですか?
そうですね。
ですので、こういった場合には、このあと、今度は質量が例えば、なんでこんなに軽いのかとか、先ほども、ノーベル賞のプレス発表で、物理学のエキサイティングな今度、新しい方向が広がったんだという会見がありましたけれども、そういった形で質量があることが分かると、さらに次に別の仮説が出来て、それをまた実験で検証していくと、そういったふうにして、一歩ずつこういった基礎物理というのが、これから、また進んでいくという、その一歩目がまた出たということだと思います。
その方向性、最終的にというのもあれですけれども、どういうことが実際に分かってくるんでしょうか?今回の成果で。
そうですね、やはりこの宇宙がどうやって成り立って、そして今、どういう状態にあって、どうして、この状態になったかというのが、非常にこの素粒子物理学、ないしは宇宙物理学の抱えている、非常に大きなテーマなんですね。
それは非常に大きなテーマですので、すぐに答えが出るものではありませんけれども、こういったニュートリノの質量を分かってということが、着実に一歩一歩進むことで、こういった非常に大きくて、世界的に注目されている問題に対しても、少しずつ進んでいけるということだと思います。
その大きなきっかけになっているということですね。
さあ、ではここで、富山市内にあります、梶田さんのご自宅と中継がつながったようです。
NHK富山放送局の小西アナウンサーがお邪魔しています。
富山市の梶田隆章さんのご自宅にお邪魔しています。
奥さんの美智子さんです。
このたびの受賞、本当におめでとうございます。
ありがとうございます。
受賞を聞かれて2時間余りですけれども、お気持ち、今、いかがですか?
ああ、なんか、すごくこう、最初、びっくりして、これ、本当のことなのかなって、ちょっと思ったんですけど、なんか、ああ、本当のことなんだなぁと、なんかしみじみ思います。
隆章さんは奥さんから見て、美智子さんから見て、どんな研究者ですか。
うーん、私は主人が研究している姿って、全然見たことないんですけれども。
そうですか。
やっぱりきっと、誠実に、真面目にこつこつとやっていたんだろうなって思います。
ご自宅では、どんなご主人ですか?
今は所長っていう責任のある役職頂いてるんで、家ではパソコンに向かって、結構忙しそうなんですけれども、今まで、それまでは家に帰ってきたら、なんもしない、のんびりとした、人です。
あまり研究のことをお話にならないということですが、その隆章さんは、奥さんとしてはどのようにサポートしてこられたんでしょうか。
私はほとんど、サポートっていうサポートはしてないと思います。
そんな中で、何かありますか?
そうですね、結婚した当初、私がなんか仕事がたまって、なんか落ち込んでたときに、そういう落ち込んでる姿は、見たくないと、仕事がたまっててもいいから、にこにこしていてほしいって言われたことがあって、私は、そのとき、すごいはっとして、ずっとそれは心がけてます。
その今の笑顔が、支えてこられたんですね。
いえいえ。
本当におめでとうございました。
ありがとうございます。
奥様に伺いました。
美智子さんもとても自然体な方でね、笑顔が梶田さんを支えていたということなんですね。
さあ、そして反応が続々と入ってきています。
梶田さんを知る人や同僚などから、喜びの声が上がっています。
電話が鳴って、出たら、息子で、頂きましたって、うれしそうでした。
普通のお子さんだったら、アトムに憧れると思うんです。
だけど、うちの息子は、それを作った、研究した博士に憧れてました。
実際にノーベル賞を頂けるなんていうことは、本当夢にも思えないような出来事で、本当におめでとう。
梶田さんと共にスーパーカミオカンデで、研究を行ってきた小林隆さんは。
梶田さんが卒業した、埼玉大学の山口ひろき学長は。
ノーベル賞受賞者で、梶田さんを指導した小柴昌俊さんは。
昭和48年にノーベル物理学賞を受賞した、江崎玲於奈さんは。
梶田さんに直接祝意を伝えました。
先ほどもお伺いしたんですけれども、ニュートリノに重さがあるということが分かることで、宇宙の成り立ちまで分かってくるんじゃないかと、そのきっかけになるんじゃないかというお話でしたけれども。
そうですね、やはり、すぐに役に立つものではありませんけれども、やはり根源的に私たちがどこから来てという私たちの体というのは物質で出来ていますけれども、この物質というのは、宇宙が誕生したときに出来たんですね。
ですので、私たちがどこからきたのかみたいな、そこを理解しようとする、この情熱といいますか、非常に、好奇心というものが、やはりこういった形で、ニュートリノの質量という、非常に素朴なところではあるんですけれども、これが分かることで、やはり、この宇宙がどういった経緯で、こうなってきたのか、またニュートリノに質量があると、今度は次のどういうことが予想されていて、それはどういった方法で検証したらいいのかということが、どんどん膨らんでいくわけですね。
そういった意味で、このニュートリノの質量というのは、ちっぽけな問題に見えますけれども、物理学上の、それから私たちにとっても、非常に根源的な質問であるということが言えると思います。
そして、今後の研究に、今回の受賞が与える影響というのは、かなり大きいんでしょうか?
そうですね、やはりこういった基礎研究の分野にまず光が当たるということが、非常に私は、重要だと考えています。
というのもやはり、昨今ですね、実用化であったりとか、役に立つのは、これはなんの役に立つんだ?ということを、非常に厳しく問われるんですね。
しかし、こういったやはりノーベル賞のように、世界的な貢献が、世界的な場で、日本の貢献が認められるということがありますと、例えば、今後、日本に今、加速器を作ろうという新しい計画を検討しているんですけれども、そういった方面へも非常に大きい影響であったりとか、次の物理学者、これは今の若手ですけれども、こういった若手の人たち、大学生、大学院生の人たちを、こういった分野に引き込むというような、非常に大きい影響があるんじゃないかと思います。
そういう意味では、物理学賞、2年連続ということで、若い人たちも励みになるというところは、あるんでしょうかね?
そうですね、やはりこの物理ということに対して、ちょっと、毛嫌いといいますか、毛嫌いと言いますか、むずかしいといういんしょうをいだいているかたが多いと思いますけれども、こういった、非常に素朴な質問でさえ、まだ物理学では、解かれていないと、非常に最先端な質問が、いくつも転がっていると、そういったことで、どんどん若い人たち、新しい人たちが、この物理の世界に入ってくると、そういった励みになるんじゃないかなと思います。
今夜は科学技術振興機構の嶋田義皓さんに伺いました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
お伝えしていますように、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが選ばれました。
梶田さんは、物質のもとになる最も基本的な粒子の一つ、ニュートリノに質量があることを世界で初めて観測によって証明しました。
そして、こちらはきのう、ノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれた、大村智さんです。
研究者としては異色ともいえる経歴。
そして、その人柄に改めて注目が集まっています。
きのう、ノーベル賞の受賞が決まった大村智さん。
一夜明けて。
ここに像があります。
病気で目が不自由になった大人を、子どもが誘導している様子を表しています。
大学によりますと、銅像は、アフリカなどで失明を引き起こす病気の治療法を開発した業績をたたえて、WHO・世界保健機関から贈られました。
その大学に到着した大村さん。
学生から盛大な祝福を受けました。
母校の山梨県立韮崎高校でも。
大村さんは、昭和10年、韮崎市の農家に長男として生まれました。
姉の山田淳子さんは、子どものころの様子を、こう話しています。
高校、大学時代はスキー部に所属。
国体にも出場しました。
当時、指導を受けていた後輩は。
自分で練習方法を研究していたという大村さん。
このときの経験が、人の真似をしないという研究姿勢につながったと振り返っています。
山梨大学を卒業した大村さんが就いた仕事は、定時制の工業高校の教師。
ここに、研究者を目指す原点がありました。
昼は大学で勉強し、夜は学校で教える生活。
その生活を支えたのが、妻の文子さんでした。
対外的な人たちとかをお招きして、仲よかった。
けさ、家を出るときにも持っていたのが、文子さんの写真。
16年前に亡くなってからも、心の支えだったといいます。
これはお守りだ、ねっ。
29歳で北里研究所に入り、研究者として本格的に歩み始めた大村さん。
毎朝6時には出勤して、研究に没頭していたといいます。
大村さんの業績を著書に記した科学ジャーナリストは、その仕事ぶりをこう話しています。
朝6時出勤して、みんな、一般職員が9時に出てくるころは、一仕事終えて、段取りを全部終わっていると。
それから一緒にまた仕事をする。
これはね、当然、上の人は認めますよ。
よくそんなこと続きましたねって言うと、いや、農作業をやってると、それが普通だから、別に苦痛でもなんでもないと。
大村さんは、地道な研究活動の原動力は、幼いころの教えだったと振り返っています。
祖母が、私の面倒を見てて、いつも繰り返し言ったのは、とにかく智、人のためになることを考えなさいと、これだけを繰り返し、聞かされました。
どちらが世の中のためになるかなとか、人のためになるかなって、そういう基準の、なんていうかな、分かれ道に来たときには、そういうことを基本にしてたと思います。
人のためにと研究を続けた大村さん。
大発見は意外な所からでした。
静岡県伊東市のゴルフ場です。
コース近くから、ノーベル賞につながる土が採取されました。
この土の中にいた細菌が出していたのが、抗生物質のエバーメクチンでした。
50年近く大村さんと共に研究を続けている、高橋洋子さんです。
大村さんが関わったエバーメクチン、それをもとに薬を作った製薬会社です。
今では世界中で多くの人を救っています。
世界的な製薬会社、米国メルクの日本法人、清水俊亨さんです。
この会社では、大村さんが発見した抗生物質、エバーメクチンをもとに、熱帯の寄生虫の病気に効く特効薬を開発。
アフリカなどの発展途上国の患者に、無償で提供する活動を28年前から行ってきました。
失明や視覚障害を引き起こす、オンコセルカ症。
そして、リンパ系が障害を起こし、皮膚の肥大化などが起こるリンパ系フィラリア症。
これまで無償で薬を届けてきた患者は、世界中で延べ10億人以上に上るということです。
大村さんの人の役に立ちたいという思いは、自分たちの活動の原点でもあるといいます。
アフリカでは、今も大村さんの研究から開発された薬が大きな効果を上げています。
大村さんの発見から開発された、こちらの薬。
ガーナ各地に配られる分が、こちらに備蓄されています。
西アフリカのガーナでは、この薬を使うようになってから、病気にかかる人の割合が減少。
新たに失明した患者は報告されていないということです。
本当に多くの人を救った薬ですけれど、その異色の経歴といわれてきた中でも、人のためにという思いが一貫していたんですね。
そのようですね。
あともう一つ、人のまねをしないっていうね、ここはなんか、信念に持たれてたようですね。
大村さん、今後の目標については、人に尊敬される、徳を持った生活をしたり、仕事をしたりできるような人、そういう本当の人間を育てたいというふうに語っているということです。
さて、昨夜もお伝えしましたように、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉が大筋合意し、世界最大規模の自由貿易圏が実現する見通しになりました。
TPP協定の発効によって、日本の産業、そして私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか。
TPPで身近な食品の値段はどう変わっていくのか。
NHKの食堂のきょうのメニューで見ていきます。
きょう、食堂のお勧めメニューになっていた、このビーフシチュー。
牛肉にかかっている関税が引き下げられることになりました。
現在、38.5%の関税は、協定発効時に27.5%に、16年目以降は9%になります。
単純な計算では、アメリカから仕入れた輸入単価が、1キロ当たり1600円のロース肉の場合、16年目以降の関税は、今より472円安くなります。
日本とアメリカの間で、最大の焦点となっていたコメについては。
新たな輸入枠が設けられます。
協定の発効時は年間5万トンで、13年目以降を7万トンまで増やします。
政府は、国が備蓄用として、国産のコメを買い入れる制度を活用することで、国産のコメの価格への影響を抑える対策を取ることをきょう、明らかにしました。
お待たせしました。
マグロの漬け丼になります。
ありがとうございます。
このマグロをはじめとした魚介類の関税、一部撤廃となります。
マグロは、発効から税率が段階的に引き下げられ、現在、3.5%の関税が、11年目以降は撤廃されます。
スーパーや飲食店で提供されるマグロの価格が、安くなる可能性もあります。
参加12か国によって、6日間にわたって続けられてきた、TPP閣僚会合。
交渉開始から5年半で、大筋合意に達しました。
安倍総理大臣はきょう。
今回の大筋合意に、国内のコメ農家は。
一方、コメの輸出に積極的に取り組んでいる農家からは、前向きな意見も。
そして、バターの品不足が問題になった乳製品。
国内における供給量の37%が、輸入によって賄われています。
輸入を制限して、国内農家を保護する仕組みは維持する一方、バターと脱脂粉乳については、TPP参加国を対象に、新たな輸入枠を設けることになりました。
酪農家からは、経営努力だけでは、外国からの安い製品に対抗できないと、不安の声が上がっています。
影響は意外なものにも及ぶ可能性が。
国産ワインとして、消費拡大を目指す大阪ワイン。
関税撤廃で厳しい競争が強いられそうです。
100年の歴史がある大阪・柏原市のワイナリーです。
現在、ワインには、1リットル当たり125円、または15%のいずれか低いほうの関税が適用されていますが、協定の発効後、8年目以降は、撤廃されることが決まり、競争の激化が予想されています。
消費者は。
交渉が難航していた自動車、その業界からは。
歓迎の声は、関連メーカーからも。
1000分の1ミリ単位の精巧な技術が売りの金属加工メーカーです。
売り上げの97%は、自動車部品メーカー向け。
アメリカとの交渉で、自動車部品の8割を超える品目で、協定発効後、即時、関税撤廃となることが決まりました。
政府は、国内農業への影響にどう対応するのか。
このTPP交渉ですが、今の段階は大筋合意という琴なんですよね?
そういう段階ですね。
ですから、大筋合意のあと、実は、さまざまな手続きが残っていまして、こちらパターンを準備しましたけれども。
今、参加12か国が、まず協定案の内容について、これ、法的に矛盾していないか、これ、詳細にまず、チェックをしていくと。
で、その結果として、まず協定をまとめます。
この協定について、その後、各国の政府がこの協定に署名をし、各国の議会が批准をするということになると、発効という手続きになるんですけれども、これ、経済規模が大きい日本やアメリカが、批准しないと、これ、発効できないという仕組みにもなっているんですね。
そのうちのアメリカなんですけれども、議会の与野党双方から合意内容を慎重に審議する必要があるという、これ、厳しい意見とか、批判も出てるんですね。
ですから、このアメリカの議会の承認を得られるかどうか、これが実は課題となっています。
その意味で、アメリカ議会の動向が、TPPの行方を左右することになりそうです。
こんばんは、気象情報です。
けさは各地で今シーズン最も気温が下がりました。
手袋をしたり、吐く息も白くなっていますね。
こちらは、けさ6時前。
盛岡市の郊外です。
霧が立ちこめていますね。
けさの最低気温は、0度5分。
10月下旬並みの気温となり、霧が出ました。
きょう北海道の帯広では、今シーズン、全国で初めて、初霜を観測しました。
あすも霜が降りるくらい、冷える所が出てきそうです。
では、きょうとあすの午前6時の気温を比較してみましょう。
あすのほうが白い表示、10度を下回る範囲が、きょうよりも広がりそうです。
あすも北日本、そして東日本の内陸では、霜の降りる所がありそうです。
農作物の管理には、お気をつけください。
では、あすにかけての天気図を見ていきましょう。
あすも気圧配置、きょうとあまり変わりはありません。
帯状の高気圧に覆われる見込みです。
あすも冷たい空気が残ります。
海上では、等圧線の感覚が狭く、きょうよりも広い範囲で、波が高くなりそうです。
また、沿岸では、風も強まりますので、注意が必要です。
では台風23号の情報を見ていきましょう。
大型となっています。
このあと、暴風域を伴って、日本の東海上を進んでいく見通しです。
木曜日から金曜日は、北海道にかなり接近をしまして、暴風、高波に警戒が必要です。
あす予想される最大瞬間風速は、小笠原諸島、伊豆諸島、関東、東北、北海道で30メートルです。
そして波の高い状態も続きます。
小笠原諸島に加えまして、伊豆諸島や関東の沿岸でも夜には、6メートルと大しけとなりそうです。
北日本の太平洋側でも5メートルと高いでしょう。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
アメリカ戦、みんなのハートを打ち抜きます!ちょっと待ってください。
撃ち抜かれましたね。
佐々木さんです。
こんばんは。
お伝えします。
プロ野球・巨人の福田聡志投手がプロ野球の試合などで野球賭博を行っていた問題。
球団は選手全員から賭博行為をしたり、誘われたりしたことがなかったかなど、聞き取り調査を始めました。
きょうの東京ドーム。
巨人の白石興二郎オーナーが、原監督や選手たちを緊急に集めました。
白石オーナーは、今回の不祥事は、不面目で極めて残念だ。
巨人軍は、グラウンドの外でも紳士でなければならない重い責任を背負っていると、綱紀粛正を求めました。
今月10日から始まるクライマックスシリーズに向けて、練習を行った選手たち。
心痛な思いで今回の問題を受け止めていました。
原監督は事の大きさをしっかりと受け止めて、気を引き締めて取り組んでいく。
未来永ごう、このようなことが起きないようにしていかないといけないと、厳しい表情でした。
巨人OBのこの人は。
球団では、チームを予定どおりクライマックスシリーズに出場させるとしたうえで、福田投手と同じように賭博行為をしたり、誘われたりしたことがなかったかなど、詳しく調べるため、選手全員から聞き取り調査を始めました。
調査はシリーズの開幕までに終えるとしています。
先ほどは田中選手の笑顔もありました。
ラグビーワールドカップ日本代表。
5日後に行われるアメリカとの1次リーグ最終戦に向けて、練習を再開しました。
日本は3日に行われた第3戦のサモア戦に快勝。
グループ3位で、目標のベスト8進出へ望みをつなぎました。
その試合から3日たち、チーム練習を再開。
冒頭の15分が公開されました。
次に進むためには、アメリカ戦の勝利が条件。
選手たちは、ディフェンスの際のポジション取りなどを確認していました。
大柄な選手がそろうアメリカは、ここまで2連敗。
しかし、日本が敗れたスコットランドに後半2分までリードするなど、その力は侮れません。
プロ野球、9月の月間MVP。
打者部門は、両リーグ共に、打率3割、ホームラン30本、30盗塁のトリプルスリーを達成した、この2人が選ばれました。
ヤクルトの山田哲人選手は、3か月連続での受賞です。
9月は打率と盗塁でリーグトップの成績を残し、チームの14年ぶりの優勝に貢献しました。
トリプルスリーも達成しました。
ソフトバンクの柳田悠岐選手は、9月の打率が両リーグトップ。
ホームランも7本打ちました。
さらに、盗塁も6個決めて、こちらもトリプルスリー達成です。
投手部門は、ヤクルトの石川雅規投手。
9月負けなし、両リーグトップの5勝を挙げました。
ロッテの石川歩投手は、プロ2年目で初めての受賞です。
パ・リーグは、レギュラーシーズン最終戦です。
ロッテは最多勝のタイトルを目指して、涌井投手が先発しました。
涌井はここまで14勝、あと1勝で、リーグトップの日本ハム、大谷に並びます。
6回、ピンチで4番ウィーラー。
高めの速球を狙われました。
この回、2点を奪われ、リードされます。
涌井に勝ちをつけたい打線は7回、1点を返し、なおチャンスで荻野。
ピッチャーが悪送球。
同点に追いつきます。
9回、ロッテは2アウト3塁として、再び荻野。
勝ち越すことはできず、試合は延長戦に入りました。
試合は現在11回表、ロッテが勝ち越しました。
4対3でリードしています。
涌井は現在も投げ続けています。
さあ、パ・リーグは、この試合が最終戦なんですけれども、あすはセ・リーグも最終戦で、広島対中日の試合です。
広島は、勝てば、クライマックスシリーズ進出が決まります。
一方の中日は、プロ野球現役最年長の50歳、今シーズンかぎりで引退する、山本昌投手が予告先発と。
そうですか。
そうです、登板すれば自身の持つ記録更新となります。
最後まで注目の試合ですね。
さあ、お伝えしていますように、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが選ばれました。
梶田さんは、物質のもとになる最も基本的な粒子の一つ、ニュートリノに質量があることを、世界で初めて、観測によって証明しました。
ではここで、梶田さんたちがニュートリノの研究拠点にしている岐阜県飛騨市神岡町の観測施設、スーパーカミオカンデから中継です。
岐阜県の飛騨市にあります、神岡町の東京大学宇宙素粒子研究施設です。
こちらの部屋は、スーパーカミオカンデが正常に動いているかどうかを制御する部屋です。
受賞の知らせを聞いて、学生の皆さんも集まってきました。
こんばんは。
こんばんは!
学生さんたちが持っているパネル、こちらは、梶田さんが研究をしているスーパーカミオカンデの内部の写真です。
それでは30年以上一緒に梶田さんと研究をしてこられました、宇宙素粒子施設長の中畑雅行さんとお話を伺います、こんばんは。
こんばんは。
ノーベル物理学賞を取られましたけれども、率直なお気持ち、いかがですか?
大変うれしく思います。
梶田さん、長年研究されてきて、やっとこういうノーベル賞という成果が出て、大変うれしく思います。
梶田さんはどんな研究者なんでしょうか?
とにかくデータをまっすぐ、とことんまで見つめる、そういう研究者です。
そして今回のノーベル物理学賞ですけれども、ニュートリノに質量があるすなわち重さがあるということが、高く評価されたということなんですけれども、これは今後、どういったことに役立っていきそうなんでしょうか?
そうですね。
小柴先生がニュートリノを捕まえるという方法を確立されて、梶田先生はそれを使ってニュートリノが振動するということを見つけられました。
これからはですね、ニュートリノ振動という方法を使って、ある意味で方法になるんですけれども、なぜ宇宙には物質があって、反物質がないかとかですね、それからニュートリノを使って、宇宙を見る、その超新星とか、いろんな言ってない物理があるんです。
そういったものを今後、見ていきたいと。
そういったものにつながると思います。
ありがとうございました。
岐阜県飛騨市神岡町から中継でお伝えしました。
ノーベル物理学賞の受賞者に選ばれた梶田さん。
梶田さんの同級生は。
そして、梶田さんは、子どもたちにこんなメッセージを送りました。
お伝えしていますように、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、きのう、医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて、24人目です。
(日村)連れ去られたのは生後1週間の赤ん坊だ。
2015/10/06(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽連日受賞・ノーベル物理学賞はニュートリノ研究の梶田さん[二][字]
ノーベル物理学賞はニュートリノ研究の梶田隆章さん連日の受賞に日本歓喜▽きのう受賞の大村智さんは定時制高校教師から世界的研究者に異色の経歴に迫る▽TPPで暮らしは
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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日本語
英語
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