京都地検の女3 #7 2015.10.07


(北村鉄男)アイムプロミスよ!ホント〜?
(堀川正太)北さ〜ん!見た事もない未知の世界に俺が連れてってやる!
(堀川)北さん!北さん!北さん北さん!ダメですって!うるさい人の恋路を邪魔するな!ヘイタクシー!その女ねぇ…!はい天国への扉が開きました〜!北さん…北さん!何だお前は!?痛…ちょっと北さん…。
お待たせしました。
北さん…北…。
あ〜あ…知らねぇ。
よ〜しゴートゥーヘブン!ねぇねぇねぇねぇ。
部屋片付けたらすぐに呼びに来るからここで待ってて。
んふふ〜待ってる!ん〜ホント?ウフフ。
早く帰ってきてね!
(女)は〜い!うわあ痛!
(運転手)彼女戻ってきますかね。
当たり前だろ。
聞いてたろ?部屋片付けたらすぐ呼びに来るから待っててね〜!車でニセのマンションに送らせて裏口からドロンってよくあるんすよねぇ…。
ハハ!そんな間抜けと一緒に…。
(運転手)あ〜お客さん!お金お金!お金!あっ!!お金もやられました?カードきく?はい。
クソクソクソ…!あの…!大丈夫ですか!?どうしたんですか?
(富田純子)ちょっとそこで転んじゃって…。
靴は?脱げちゃった…。
もしかして酔っ払ってる?立てるかな…?ヨイショ!ヨイショっと…よし。
あ〜!ちょちょちょ…!しょうがねぇな…。
(鶴丸あや)はい…。
痛くないですか?…これでよし。
もう大丈夫ですから帰りますね。
あ〜ちょっと待った!その前に軽く事情だけ訊かせてもらおうかな。
あの…お水一杯いただけますか?ごめんなさい気がつかなくて。
で何があったんですか?さはいどうぞ。
ちょっと失礼。
悪ぃなこんな遅くに。
いやそれは全然いいんだけど何なの?なんか転んだって言ってんだよね。
靴片っぽは?なくしたんだって。
えぇ!?どういう事よ?酔っ払ってんだろ。
全然お酒くさくなかったわよ。
えぇ!?あ…んたすごいお酒くさい!あら!?お!?自分の醜態に居たたまれなくなって帰っちゃったのかね?片方裸足よ!?あそうか。
じゃあ靴捜しに行ったのかな?どうして転んですぐ捜さないのよ!?それにさ見つからなかったとしたって夜片っぽ裸足で歩く!?何か重大な犯罪に巻き込まれたのかも…!いい加減にしろよ。
なんだってそうやって話デカくすんのかね。
あんたが連れてきたんでしょ!あんたとは何だ?偉そうに。
あんたとは…!あんたはあんたで十分!何言ってんだ!お酒くさい!
(鶴丸りん)やめなよ2人とも!こんな時間にご近所迷惑でしょ!
(藤沢尚哉)すいません…刑事さんに会いたいんすけど。
(池内弘二)ひったくり?お前がか?昨日の夜お巡りさんに職務質問受けたんすけど怖くなって逃げて…。
でも自首した方がいいかなって思って。
当然だよ。
で何盗った?この財布をひったくったんだな?はい。
どこで?誰から?白川あたりの道で相手はオバサンです。
もう少し詳しく訊かせてもらおうか。
名前は?藤沢尚哉。
(携帯をいじる音)
(扉の開閉音)
(携帯をいじる音)
(富田有里)ママ!?学校は?今日日曜日じゃない。
バイトもお休み。
だから昨日大阪のクミんち泊まるって言ったでしょ?それよりお店行かなくていいの?もう少し寝てるね。
ママどうしたの?ママがそんな格好で昼間まで寝てるなんて…。
変なの…。
ママ尚哉から連絡なかった?約束してたのに連絡取れないんだけど…。
ママ…?夜…電話するね…ラブ…チュ…と。
ウフフ…。
(藤沢)こっちっぽいんですよ。
(池内)どっちなんだよ!?昨日の事だろう!
(池内)どっちだ?
(藤沢)いや…こっちかな!多分。
(池内)多分じゃダメなんだ藤沢〜。
ご苦労様です!ちょっとちょっと…。
近付かないで!あ〜いやいやいい。
検事どうしたんですかそんな格好で?え?あたしの家このすぐ近所なのよ。
今日はねただの通行人だけど。
何?大事件?いえいえショボイひったくりなんすけどね。
あいつの供述が曖昧でしてね。
へ〜現場ここなの?いつ?昨日の夜中の12時前後ですが被害届は出てません。
どーもおかしくてねぇ…。
それってもしかして…。
早く言えよ早く!お前のおかげでなぁ財布の中身全部抜き取られちゃったじゃねぇか。
タクシーでさっさと行っちゃったの北さんでしょ!?あの女の顔どっかの手配写真で見覚えあったんですよ!詐欺の常習!…わわわ!今夜はお前のオゴリだぞ。
え!?オジサン鰻の蒲焼〜!
(あや・池内)いた!酒が不味くなるヤツが来たよ…しかもダブルで。
ねぇ北村さん協力して欲しいの。
嫌だ。
まだ何も言ってないでしょ!?昨日検事の家に連れてった女覚えてるでしょ?え?北さんあの女検事のとこに連れて…!?バカ!違う女だよ。
ちょっと昨夜の12時頃ねうちの近所でひったくり事件起こした男が中京署に自首してきたのよ。
でも供述が曖昧で不自然なの!もしかしたら昨日のあの女性と関係あるんじゃないかしら?ねぇあの女性捜し出すの手伝ってよ!おたく直接会ってるんだよ。
何か特徴とか手がかりないかな?知らねぇよ!大体なぁ俺がひったくりごときで動けるかよ。
おたくのヤマなんだからおたくでなんとかしろよ。
は〜頼んだこっちがバカだった。
そういうふうに出るだろうとは思ってましたよ!所詮女1人捜し出せない無能な人よね。
さ行きましょ。
行きましょう行きましょう。
ちょっと待った!今何か聞き捨てならない事おっしゃいませんでした?は?俺が女1人捜せないだ?だっていいのよムリしなくたって。
池内さんにお願いするから。
池内さんなら確実に明日中に彼女捜し出してくれるから。
俺はなぁ明日お天道様のあるうちに捜してやるよ!いえいえいいですいいです。
私がやりますから!そうよムリしなくて。
池内さんにお願いするからもういいって。
ちょっと待て!こんなヘナチョコに何ができんだ俺が見つけてやるよ絶対手出しすんなよ!ごちそうさん!
(笑い)検事の言ったとおりだ…!あの単細胞の操縦法は熟知してるわ。
見直したわぁ〜!昨日大層な啖呵きってたけど絶対見つけられないって思ってた!俺を侮るな!あの女テニスバッグを持って手には汗止めのリストバンドしてたんだぜ?それにさ片足裸足で帰ったって事はだおたくからそう遠くない距離に住んでるとこう睨んでこの辺のテニスクラブを片っ端から当たったとまぁこういうわけだね。
富田純子45歳。
新門前でちっぽけな画廊を経営してるよ。
45って…もっとずっと若く見えたわよね!俺もそう思った。
女ってのは侮れないねぇ。
なんでもなここに通ってる主婦たちの間じゃえらい人気でさぁみんな彼女とお友達になりたがるらしいぜ?へぇ…。
で来てるの?いや。
ただし!住所はゲットしといたよ。
ほれ!わぁ…!はいご苦労さん!…オイ!人呼びつけといて待たせるよなあの鬼婆は…。
池内さん!あ検事。
お待ちどお様!一応これ持って来ましたがねちゃんと時間とってこっちで当たっときますから。
今別件でね非常に忙しいんですよ。
ちょっと…ひったくりなんて適当に捜査しときますよって顔してる〜。
でもね池内さん。
これが単なるひったくりじゃなかったとしたら?いやどうしても引っかかるのよ。
片方裸足だった事…それにあの時の彼女の様子…。
またいつものヤツですか?そう!主婦の勘!いかがですか?冬の大山…なかなかのタッチだ。
ごめんください。
いらっしゃいませ。
富田純子さんですか?…すいません。
こういう者なんですが…。
おとといの夜中の12時頃にあなたが白川の辺りで怪我をなさったって小耳に挟みまして。
もしやひったくりにあったんじゃないかと思いましてね。
あ…そんなところには行ってません。
おとといの夜はずっと家に…。
あれから靴見つかりました?
(池内)じゃああなたはあくまでもひったくり事件は知らないとおっしゃるんですね?
(純子)知りません。
どうぞ…。
どうぞ。
あの時転んでこちらのおたくで傷の手当てをしていただいたのは認めますが…。
これに…心当たりありませんか?
(池内)あなたの財布ですよね?それでもひったくりにはあっていないと?
(ため息)素敵な画廊ですねぇ。
こちらはずっと?死んだ父から譲り受けまして。
あぁ…。
大学生になるお嬢さんがいらっしゃるとか。
失礼ですけどご主人は?子どもが生まれてすぐ別れました。
それから娘とずっと2人で。
まぁじゃあ子育ては大変だったでしょう。
いやあたしもね同じぐらいの年頃の娘がいるもんですからよくわかります。
いえ…あたしの実家の母のところに預けていたのでそれほどでも。
お嬢さんと仲良くテニスクラブに通ってらっしゃるんですってね。
ママがあんまり若々しいんで親子というより姉妹のようだって。
娘は関係ありません!純子さんあなたがひったくりにあってないと言うならそれでもいいんです。
でもあなたあの時何か他の事に出会ったんじゃないですか?
(ため息)引き上げましょう。
外堀を埋めてからまた出直しますよ。
お時間取らせました。
失礼します。
待ってくださいあの…!外堀を埋めるって…?まぁあなたをよく知ってる人たちから話を聞くとか。
例えばお嬢さんとか…。
やめてください…!言います…あたしひったくりにあいました。
(純子)間違いありません。
(純子)有里ちゃん。
(有里)ママ!?変な人来なかった?…え?何かいろいろ尋ねてくるかもしれないけど知らないって言っとけばいいから。
…ママ何の話?わかったわね有里ちゃん!ママ…?
(街のざわめき)
(高原純之介)あやちゃんに任せるほどの事件とは思えんが。
単なるひったくりだろ?えぇ…でも被害者が被害を認めるまでのプロセスに疑問があります。
なんか偶然被害者の傷の手当てをしたそうだね?誰からそれを…?府警本部の北村君から。
いや私の行きつけのバーで偶然会ってね。
まぁ…!副部長もずいぶん怪しげな場所に出没なさるんですね。
い…いや…!誤解してもらっちゃ困る!そこは上品な紳士の社交場だ!あ〜もう世の中の男性がみ〜んな副部長みたいな紳士ばっかりだったらいいのに!ん…まぁそうね。
しかし女性は淑女ばかりじゃつまらん。
は!?え〜では君に任せよう!はいっ!アパートの大家さんに家賃を督促された…それがひったくりの動機ですか?
(藤沢)はい。
ひったくりの後1人で歩いているところを警邏中の警官に職務質問を受けたので逃げたとありますが。
突然声かけられたので思わず…。
でもちゃんと自首して罪を償おうと思い直しました。
もう一つ。
普通ひったくるとお金だけ抜いて財布は捨てるんですがあなた財布を持ってた。
いい財布だったから。
自分で使うつもり?赤い財布を。
(ノック)
(扉の開く音)
(倉木民子)富田純子さんをお連れしました。
どうぞ。
おかけください。
いきなり暗闇から飛び出してきた男に腹部を殴られバッグを奪われた…。
財布がなくなっているのに気が付いたのはいつですか?少しの間気を失っていて…気が付いてバッグを見たら財布がありませんでした。
あなた…片足裸足でしたが警察の実況検分でも靴は見つからなかった…。
どこで脱げたんでしょうね?富田さん?わかりません。
そうですか…。
(太田勇一)あ〜朝の肩ならしにはちょうどいい事件でしたね検事。
まさに朝飯前?朝飯食べたけど。
(鍵崎ナナ)太田さん…。
う〜ん…わかんない事ばっかり!え〜…。
…またかよ。
あら有里ちゃんママは?なんか用事あるみたいで…。
いや珍しいねぇ。
(3人)うん。
けど純子さんいないとな〜んか寂しいなぁ!ホンマやなぁ。
あ!そうや。
明日純子さん誘ってケーキバイキング行かへん?純子さん喜ぶわ〜!
(主婦達のおしゃべり)
(主婦)有里ちゃん!さっき聞いたんやけどこないだの夜純子さんあんたの彼氏の車に乗ってはったって!え?もう親公認の仲なんやね!も〜うらやましいわぁ!ほなまたね。
さよなら〜。
(主婦達のおしゃべり)《ママが尚哉と…?》
(有里)ただいま。
あれ…写真どしたの?ママ…?ちょ…なにやってんの?捨てるの。
どうして?ちょっと待ってママ!ねぇ…ちょっと待ってママ!最近ずっと変だよ!何かあったの!?ねぇ話して!尚哉と何かあった!?ママと尚哉が一緒にいるの見たって人がいるの。
それどういう事…?ねぇどういう事!?ママ…!?いい加減藤沢尚哉ひったくり事件の起訴状に署名してください!出来ないわ。
あたしの中の主婦の勘がまだ何かある〜何かあるってこう囁いて…。
でも事件はまだ山ほど残ってるんですよ!こんなんじゃ今度の週末も潰れちゃいますよ!今の検事には何を言ってもダメだってまだわからないんですかねぇあの2人…。
(出口恒雄)ホントエネルギーの無駄遣い。
お腹空くだけなのに。
(携帯電話)ん…?あぁ北村。
(2人の笑い声)まぁ!副部長まで…!何盛り上がってるんですか?あやちゃんもし俺たちが兄弟だとしたらさどっちが兄貴に見える?そりゃ当然こっちに決まってるよな?はぁ…!?いやこの間飲みに行ってさ店の女の子にね実は僕たち兄弟なんだよっつったらさ「あらこちらがお兄さんですか?」だって…!ハハハ!2人で昼間っから何バカな事言ってんですか!?兄弟なんて見えるわけないでしょ!…どう?見えない?見えませんって!一体用って何よ!?こんなくだらない話するためにあたしを呼び出したの?さぁ私は行こうかな。
じゃあな。
グッバイマイブラザー!シーユーアゲインマイブラザー!もう付き合ってらんない!あ〜ちょっと待て待て!オイこれ見ろこれ!これ…藤沢尚哉じゃない。
そう。
でこっちが富田純子の娘の有里ちゃん。
へ〜!ちょっとお母さんと全然雰囲気違うねぇ!驚くなよ?なんとだこの富田純子の娘と藤沢は…。
まさか恋人同士!?ピンポンそのまさかだよ。
一体どうなってんだよ!?藤沢が偶然てめぇの恋人のママの財布をひったくったなんてありえねぇだろ!?やっぱり主婦の勘が当たったわ…。
ちょっとこれ借りるね!オイちょっと待てよ!何が当たったんだよ!?オイ!富田有里さんですね?私…こういう者です。
…検事さん?あなたのお母さんがひったくりにあった日の話を伺いたいんです。
もちろんその事はご存知ですよね?犯人はあなたの恋人の藤沢尚哉…。
あんな人恋人でもなんでもありません!…関係ありません。
尚哉…いえ…藤沢さんとはバイト先で知り合って…調子のいい人だってわかってましたけどあたし男の人と付き合った事がなかったので…つい…。
お母さんは2人の関係を…?一度紹介しました。
でも…ホントはママと会わせたくなかった。
会った人は誰でもママと友達になりたがる。
彼もそうでした。
でも…ママは一目見て彼を嫌った。
なんだかムシが好かない…だからあたしにも会うなって。
でも…あの夜あたしが尚哉に呼び出されてママはあたしを捜した。
それであたしたちを見つけてあいつをあたしから引き離そうとして殴られた。
おまけに財布まで取られて…。
だからあいつは訴えられるのが怖くてひったくりなんてウソついて自首したんです!ちょ…ちょっと待って有里さん。
純子さんがあなたを藤沢から引き離した…?あたし…藤沢尚哉にレイプされたんです。
えぇ…!?イヤー!
(純子)ちょっと何してんのよ!?
(藤沢)離せ!
(フェンスにぶつかる音)
(有里)イヤ…やめてー!藤沢尚哉は事件当夜有里さんと無理矢理関係を持ったと認めました。
そして止めに入ったあなたから財布を奪った事も…。
違います!あたしはひったくられたんです!有里は関係ありません。
…そんな話知りません!しかし有里さんも勇気を持って話してくれましたし藤沢もそれを認め…。
ウソです…!デタラメですそんな話!ひったくられたんです!あたし財布をひったくられただけで…!落ち着いてください富田さん。

(太田)鍵崎・出口!
(ナナ・出口)はい。
お前らはホントに幸せものだよ?修習担当検事が鶴丸検事だなんてこれ以上の幸運はないね!見ただろ?今の取り調べ!どこにでも転がってるようなひったくり事件が検事の綿密な調査と鋭い洞察力で強姦事件である事が明らかになったよ!はいあたしも今回ばかりは鶴丸検事の手腕に心より感服いたしました!あ〜!僕も同じく!僕は最初っから尊敬してました!はいっ!でもまだ考えておられますよ?おそらく被害者が依然ひったくりだと主張している点が…。
あれは娘を庇う母親の親心ってヤツだろ!わかってないねキミは!検事!さっそく公訴事実を変更して書類作り直しますね!ちょっと待って!鍵崎デブチ。
(ナナ・出口)はい。
調べて欲しい事があるの。
事件当夜の富田有里の行動を調べて。
(ナナ)彼女はその時藤沢に…。
彼女の供述のウラを取るのよ。
誰かがウソをついてる…いえ…3人が3人ともウソをついてるのかも…。
検事?藤沢尚哉の事件はすでに一件落着かと…。
富田純子変わったわ…。
事件当夜から何度か会ってるけど会うたびに印象が暗くなってる。
地味に地味になってる。
髪型も化粧も…服装も。
(太田)ですから?その理由を知りたいんでしょ!?
(柿野たまこ)はいあやさん九条ネギとトマトのジュース。
は〜うっ…くさっ!うぅ〜!一日1回そのジュース飲むと驚くほど痩せちゃいますよ。
ホント!?へ〜!はぁ〜!ねぇたまこさん女ってさどういう時に変身願望持つと思う?
(麗子)いい男が現れた時よ!
(香織)美容院行って勝負服バリバリに決めて!
(さやか)娘の服借りて…。
(香織・さやか)大変身ー!ウエストきつくてホック全部飛んじゃった!
(3人の笑い声)ねぇねぇじゃあ反対は?反対って?地味〜に変身したいって時。
そりゃ反対に男を遠ざける時や。
男を遠ざける時…。
はい…準備OKと。
さぁ章ちゃん今夜はゆっくり肉声で愛を語り合いましょ。
ウフフ。
お母さん!あたしのシャンプー使ったでしょ!?あたしのお小遣いで買ったんだからね!勝手に使わないでよ!いいじゃないシャンプーぐらいさぁそんな減るもんじゃないんだし。
減ります!つーか減ってるし!それに今着てるのあたしのじゃない!?いいじゃん親子なんだしさそんな堅い事言わなくたって…。
いくら親子でも勝手に使っていいわけないでしょ!?やめてくれない?ムリして若作りするの!ちょっ…!若作りなんかしてないわよ!お母さんは若く見えるの!若いの!オホホ…!そう思ってるのは自分だけ。
大体お母さんがあたしと同じシャンプーのにおいさせてるなんてキモイ!キモイ…!?親に向かってなんて事を…!とにかく!そのシャツ洗って元のとこに戻しといてよね!ホンットにもう信じらんない!まぁ憎たらしい…!もう誰に似たのかしら!?あたしじゃないわよ!…あ!もしかして章ちゃん!?「
(純子と有里の楽しそうな声)」「雨降ってきましたー!」「
(純子と有里の楽しそうな声)」
(ナナ)事件当夜富田有里は高校時代の女性の友人と大阪で食事をしていました。
えぇ…!?じゃあ京都には何時に戻ったの?
(出口)いえその日はそのまま大阪の友人宅に1泊してます。
あ…。
じゃあやっぱり犯行時間に富田有里は京都にいなかった…。
(ナナ・出口)検事!検事!今日はどういったご用件でしょうか?有里さんと直接会ってお話しがしたいんです。
有里は今日バイトに…。
いえバイトは休まれてます。
有里さんは今どこに…?さぁ…。
有里さんは事件のあった夜大阪の友達の家に泊まっていた事がわかりました。
つまり京都にはいなかった。
京都にいたのは純子さん…あなたと藤沢だけなんです。
あなたにもお訊きしたいんです。
あなたはどんどん印象が暗くなってきてる。
地味になってきてる…。
お化粧も髪型も服装もまるで…自分の中の女を包み隠すように…。
それは今回の事件と深く関係してるんじゃないですか?ホントの事を話してもらえませんか?あたしがいけなかったんです…。
あたしが有里と同じようにテニスをしたりみんなからチヤホヤされていい気になってたりしてたから…。
…どういう事ですか?有里じゃないんです。
あたしです。
あたしが…藤沢に無理矢理…。
あの夜…テニススクールの帰り藤沢があたしの目の前に現れたんです。
以前からあの男の事はよく思っていなかったので有里の事どう思ってるのか確かめたくて誘いに乗って付いて行ったのが間違いだったんです…。
有里さんは今…?昨日から…行方がわからないんです…!
(藤沢)理由なんかねぇよ。
有里より純子さんの方がいい女だから。
まぁまぁまぁ…言ってくれるじゃねぇかよこのイケメン君が!あ?有里さんの行方がわからないの。
どこへ行ったか心当たりはない?あったら教えなさい。
知らねぇよ!何でもいいから思い出せ!
(藤沢)んだこの野郎…!池内さん…。
(藤沢)痛ぇなこの野郎!母親が被害者…!?は〜そんな厄介なヤマだったのに所轄の敏腕刑事に任せてたら単なる窃盗事件になっちゃったって事か。
イヤミ言ってる暇はないわ!池内さんはねぇ有里さんの行きそうなところを訊き出そうと今必死で尋問してる!ねぇ一刻も早く有里さんの居所を掴みたいの!手伝って!富田純子は娘の気持ちをこれ以上波立たせたくないので藤沢尚哉を訴えないと言ってます。
あたしとしてはあんな男許しておけないんですが…!でも今回は被害者である彼女の気持ちを第一に考え藤沢尚哉は起訴猶予で不起訴処分という事で。
了解した。
思わぬ展開になったがいつもどおりあやちゃんの粘り強い仕事のおかげで真実にたどり着けた。
ご苦労さん。
…副部長!今回私の仕事はこれで終わったんですが何だか…まだ終わってないような気が…。
残された被害者の親子の事を心配してるのか?あ…北村さんたちに頼んで捜してもらってますが娘の行方もまだわかりませんし…。
しかしもう我々の出る幕じゃないこの後は当人たちに任せるしか。
いやしかし…!鶴丸検事。
君には山のような仕事が待ち構えている!
(ため息)こうすれば…また王手じゃないですか!?アラ!アハ!明日は焼肉弁当だ〜!ちょっと待て…!何やってんの?行かない仕事だって言ったのに無理矢理誘われたんですよ!北村さん訴えますよ。
オイ…オイ…ちょっと…!セーフ!まったく…。
ねぇどう?有里さん見つかった?…ギブアップだ。
大学・バイト先・テニススクール全部当たったけど手掛かりなしだ。
というわけで悪いけど俺は手を引くぞ。
ダメよ!ちょっと…!ギブアップなんかさせないわよ!藤沢は不起訴になるんでしょ?もうこれ以上は…。
ねぇまったく手掛かりないの!?藤沢から何も!?何だっていいのよ!?ねぇ!そういやちょっとあれが引っかかったな…。
何?何?何?携帯で撮った動画を有里からよく見せられたって言ってた。
で何が映ってたの?雨のキャンプ場で車ん中で有里と母親がはしゃいでる姿だって。
雨のキャンプ場…。
(携帯電話)はい鶴丸です。
あ検事さん?有里の行きそうな場所思い出したんです。
え…?純子さん!純子さん?純子さん!有里さんは?あ…そう…。
…ここは?私の母の実家です。
幼い頃の有里を預けてた…。
あぁ…。
おばあちゃんが死んでからも有里何度もここへよく来てたんです。
だから今回もきっとここかなと思って…。
寂しい思いさせてたんでしょうねぇ…。
あたしあの子の事なんにもわかってなかった。
うちもあなたと同じように年頃の娘と2人暮らしなんです。
あたしもよく娘に言われます。
「お母さんあたしの事なんにもわかってない!」って。
それで…少しでも娘の気持ちをわかろうと思って娘の好みに合わせたり娘の物を使ったりするとプリプリ怒り出して…「若作りして気持ち悪い!」なんてね。
フフ。
母親は娘にとって女としてのライバルでもあるんですねぇ。
娘は母親の中に女を見つけるととっても嫌がる。
純子さんも若い頃お母さんにそんな気持ち持ちませんでした?でもそれと同時に娘は母親が無条件に自分を愛してくれてるって事はちゃーんとわかってる。
あたし有里さんがどうして襲われたのは自分だなんてウソをついたのかずーっと考えてました…。
私…有里を守りたかったんです。
有里がホントの事知ったらどれだけ傷つくか…。
だからあんなウソを…。
有里さんも同じように思ってたんじゃないですか?有里さんは今こう思ってるんじゃないでしょうか?こんな事になる前のママと自分に戻りたい。
ママと自分に…。
あ…!あたし思い当たるところ一つあります!行きましょう!じゃあここなんですね!?えぇ確か2年ぐらい前に有里と来たんです。
ホントはあたしの友達大勢と来る予定だったんですけれども当日大雨になって…でも有里がどうしても2人で行きたいって言って…。
その時に携帯で撮影を?えぇ…でもホントにあの子ここにいるかどうか…。
やっぱり来たか…。
北村さん!?どうしてここが?俺を侮るなって言ってるだろ。
え…?有里さんの大阪の友達にここ聞き出したんだ。
あぁ…。
検事さん…!うちの車です!え…?
(ノック)有里!?合鍵借りてくるわ!有里!ひょっとして近くにいるかもしれませんよ!捜してみましょう!有里!ママ…?来ないで…来ないでよ!有里さん!ママちゃーんと覚えてたわよ!2年前…大雨の中でもあなたが2人っきりでここへ来たがった事…。
ママちゃーんと覚えてた。
わかってるんでしょ?お互いかけがえのない存在だって事。
親子なんだから。
さあ。
ごめんね…。
寂しい思いさせてごめんね。
…ママ。
ママ…!あたしママが好き。
(有里)何があっても…どんな事があっても…ママが好き。
こんな地味にしちゃって…。
今までみたいに…。
今までよりももっともっとキレイにしていつまでもお姉ちゃんみたいなママでいて。
有里さん!…持ってる?あ…!ママ。
ママキレイ。
有里…撮ろう!携帯で撮ろう!…うん!ホラ!ホラ撮影班!ホラホラ…!俺かよ…!?そうよホラ!は〜いこっちこっち。
はいいいですか?いきますよ。
はい。
はい動いてー。
写真じゃないからね。
動画だからね。
抱き合おう!ね。
はい抱き合って!抱き合え!よし!あ〜いい感じいい感じ!あ〜いいねいいね。
いい感じいい感じ。
そうそう…。
じゃあ今度は可愛く足をピョンと上げてさ…。
そうじゃないよ!センスねぇ親子だなぁ…。
じゃあ今度萌え〜っていう顔。
(2人の笑い声)ネコのにゃんっていうのやってみ。
ここで肉球作りながら…。
やってやって。
それそれ…!いいねぇ!
(純子と有里の楽しそうな声)まいっか楽しそうだから。
はい笑って!あ〜いいね!…はい!若々しくて美しいママも考えもんって事だな。
うん。
まその点おたくのりんりんは安心だね。
ちょっとそれどういう意味よ!?も〜ホントに!痛って〜…本気でやるなよ!
(携帯電話)あ章ちゃんからかな〜。
あら?りんからだ…。
え〜?「この間はごめんなさい。
相談したい事があるからカレー作って待ってるね」…またケンカしたのかよ。
あんたに関係ない!あっそう。
しかし今回の一件でもう北村さんと池内さんがいかに粘りがないかっていうのがよ〜くわかったわ。
もう最初から全部自分で動けば良かった。
おかげで地検の仕事が大停滞なんだろ?いいのか?こんなとこで油売ってて。
それを言うならお互い様でしょ。
「あやちゃんはねなんでもすぐに深入りしすぎるんだよ!」って副部長がいつも怒ってんぞ?ちょっと〜最近おかしいんじゃない?ブラザーとかなんとか2人でさ。
ねぇ2人でさあたしのどんな悪口言ってるわけ!?いやいや…。
とても本人には言えません。
え!?何よそんな事言われると気になるわ!何て言ってるの?何て言ってるの!?言えないっつってんの!2人ともな墓場まで持ってくぞって誓いあってるんだから!嫌だ嫌だ!教えてよ!それ聞かないと眠れないから!ざまぁみろ!苦しめ苦しめ!いつも人を苦しめてるバツだ!ちょっと言えって言ってんだろ!言えって!ホントに墓場行っちゃうよ!
車も人通りも少ない場所
そこにポツンと建つ1軒のお店
2015/10/07(水) 14:55〜15:51
ABCテレビ1
京都地検の女3 #7[再][字]

名取裕子主演人気シリーズ第3弾!
事件解決のカギは“主婦の勘”。京都地検・鶴丸あや検事が、事件の盲点を主婦ならではの視点で鮮やかに解き明かす!

詳細情報
◇番組内容
夜道を歩いていた北村警部(船越)は、ふらつきながら歩く女性(石野)を目にとめる。なぜか片方の足は裸足だった。気になった北村が声をかけると、女性は、近くで転んでしまったという。北村はあや(名取)の家に連れて行くが、女性はふたりが目を離した隙にいなくなってしまう。女性には思わぬ事情が隠されていた!
◇出演者
京都地検検事・鶴丸あや ・・ 名取裕子
京都府警刑事・北村鉄男 ・・ 船越英一郎
中京署刑事 ・池内弘二 ・・ 益岡徹 
京都地検事務官・太田勇一・・ 渡辺いっけい
京都地検副部長・高原純之介・・蟹江敬三
<ゲスト>石野真子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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