今回はハワイオアフ島にあるサーフィンの聖地を訪ねる旅。
オアフ島ノースショア。
ここは奇跡の7マイルと呼ばれビッグウエーブが現れるスポットが密集する世界一の波の街です。
ここには11月から2月にかけて世界中の波乗りたちが集まってきます。
競技会も毎週のように行われています。
世界チャンピオンを決める大会が行われるのもここノースショアです。
試合のもようは各国に中継され世界中の人々を魅了し続けています。
プロサーファーにとっては名を残すチャンスが生まれる場所です。
小さな僕もビッグウエーブに挑むのかな?ノースショアでは子どもたちも波と共に育ちその美しさも怖さも体で覚えていくんだそう。
子どもも若者もそして年配の人も皆が波を愛し楽しんでいます。
(田中)この荒波の中にいるのがすごい。
そんな波の聖地にやって来たのは…。
あっ乗った乗った乗った!すごっ!速っ!何か波から落ちるスピードが思ったよりめっちゃ速い。
急降下してますよね。
プロスノーボーダーの田中幸さんです。
すごく山を怖く感じる日もすごくあって何かそういうコンディションって多分波乗りサーフィンしてる方にもあるとは思うんですけど。
海でのフィールドの人たちがどうやって自分の命を守りながらどういう気持ちでその波に挑んでるのかっていう…。
一番聞きたい事です。
まずはかつて15メートルもの波を乗りこなしたというサーファーに会いに行きます。
これに乗るっていうのはどういう感じなんですか?大波のすさまじいエネルギーの源は冬の日本で発生する低気圧です。
そのエネルギーを蓄えた波が6,000キロもの距離を何にも遮られる事なく到達します。
ノースショアに現れる波の中でもひときわ美しくサーファーたちをとりこにする波があります。
それがパイプラインと呼ばれる筒のような波です。
パイプラインはいくつもの自然条件が整わないと現れません。
沖からのうねりの強さや方角そして風向き更に海底に積もった砂の量にも左右されます。
パイプラインの美しさに魅せられ40年近く写真を撮り続けているブライアン・ビールマンさんです。
ブライアンさんが撮影したパイプラインの姿です。
円柱の形をした水の塊が空気と光を包み込みさまざまな造形を見せます。
世界一美しい波といわれるゆえんです。
きれい。
ガラス細工みたい。
何か上から光が来て。
水にもすごい形があるのが分かる。
すごくきれい…。
やっぱ全部アートにしてるんですね泡とか…。
光の筋がきれいだったり海底にあるもの全てがすごくきれいにアートになってる。
ブライアンさんの真骨頂は泳ぎながらの撮影。
パイプラインが輝く一瞬を逃さずに切り取っていきます。
しかし波の力は数千トン。
撮影は常に危険と隣り合わせです。
そんなリスクを冒しても向き合うだけの魅力があるとブライアンさんは言います。
自然の美しさと恐ろしさを兼ね備えた巨大な波。
そこに挑むつわものたちがいます。
めっちゃにぎわってる。
見て下さい。
何かもうハリウッドのレッドカーペットみたいな。
夜ノースショアでは2014年に世界で活躍したサーファーの人気ランキングが発表されていました。
ケリー・スレーター。
(拍手と歓声)トップサーファーの選手たちは皆ノースショアでの活躍をきっかけに成功しています。
(拍手と歓声)世界1位に輝いたのは22歳のジョン・ジョン・フローレンスさん。
地元ノースショアで生まれ育ったいわばパイプラインの申し子です。
この日まだ日が昇る前の海岸にサーファーたちが集まってきました。
パイプラインが出現しました。
地鳴りのような轟音とともに高さ6メートルを超える水の壁が押し寄せます。
巨大な波の筒をくぐり抜ける。
サーファーたちが待ちわびていた時がやって来ました。
こっちほとんど人いないんですけどこの150メートルぐらいの場所にだけ人がめっちゃいっぱいいて…。
波でかいです。
パイプラインは簡単には人を寄せつけません。
すご〜い!もう恐ろしい。
ちゃんと呼吸できてるんかな?サーファーが波を捉えました。
…が潰されます。
波は一つ一つ形が違うためいかによい波を選ぶかが成否を分けます。
最も恐ろしいのは崩れ落ちる波の先端です。
一つの波には数千トンもの力があります。
波の直撃を受け首の骨を折ってしまう事も珍しくありません。
更に僅か2メートル下には硬い岩が並んでいます。
波に巻かれれば命の危険にさらされます。
あれジョン・ジョンじゃねえ?世界が注目するパイプラインの申し子ジョン・ジョンが姿を見せました。
波を捉え…くぐり抜けました!簡単にやっているように見えますが波の状況を瞬時に判断しながら速度を合わせています。
まずお尻を波にぶつけ抵抗で速度を落とします。
更に手を波に突っ込んでスピードを調節しているのです。
波に乗り始めるタイミングも絶妙です。
何を頼りにしているのでしょうか?アイムサチ。
彼ならではのコツがありました。
ボイルは海底の地形と水の動きによって水面に生まれる輪っかです。
ジョン・ジョンは瞬時にそれを見つけ目印にしていたのです。
波のトンネルをくぐる気分を聞いてみました。
応援してます!ありがとうございます。
サンキュー。
サンキュー。
波と共に育ち毎日6時間の練習を続けてきたジョン・ジョン。
今では世界の注目を集めるスター選手となりました。
オーラがすごい。
当たり前にそこに波があってそれを楽しんで楽しみ続けてるからこそ何か自分のステップアップしていく事を…いろんな波に出会う事とかがすごく興奮するんやろうね。
それが結構伝わった。
ノースショアでは常に夢への扉が開かれています。
すごい。
もう何か家の上からもみんな見てる。
「誰が今いいの乗った」とか。
ビーチにはサーフィン関係者の家が立ち並んでいます。
プロのスカウトや選手との契約をねらうスポンサーが目を光らせています。
成功を夢みてパイプラインに挑み続ける人々。
しかし巨大な波は時に容赦なく牙をむきます。
ビーチの一角にパイプラインで命を落とした人たちの名前が刻まれていました。
ノースショアではこれまでおよそ30人がサーフィン中に命を落としています。
自然とどう向き合い安全を作り出せるか。
ノースショアではその精神を受け継いできました。
合言葉は「自分たちを守るのは自分たち」。
開かれていたのはサーファー自身による勉強会です。
サーファーたちは自分の経験を基に地形や波の特徴を伝え合い起こりうる事故への対策を練っていきます。
さっき私こっちの方で話聞いてたんですけど積極的。
自分から後ろの方にいる若い子も話してきたりとか「俺もそう思う」って言ったりとか。
結構プラスでしっかり意見をどんどんみんなで。
本当にみんなで守ろうとしてますよね。
このポイントに入って事故が起きないようにみんなで助け合うっていうのをすごく感じましたね。
波を楽しむ事は自然を知る事から始まる。
サーフィンの聖地ノースショアでは最高の波を楽しむための努力が続けられています。
大会の合間にはプロサーファーによるチャリティーレッスンも行われています。
この日は病気の子どもたちを波乗りに連れ出しました。
最初は怖がっていた子も…。
最後には笑顔に。
波が主役でそこに人がいてだからいろんな人の物語が始まるようなそんな雰囲気を感じるようなすてきな街でした。
世界一の波の街ノースショア。
自然の美しさと怖さを知る人たちが集まる場所でした。
2015/10/07(水) 14:30〜14:50
NHK総合1・神戸
地球イチバン ミニ「世界一の波の街 ハワイ・ノースショア」[字]
自然が生む神々しい芸術のような造形美。奇跡の大波を求め世界中のサーファーたちが集結する聖地。自然と対じする人々の物語。あなたの知らないもう一つのハワイがここに!
詳細情報
番組内容
観光客でにぎわうビーチとは反対側のオアフ島北岸。ここに波乗りたちの聖地と呼ばれる場所がある。奇跡の7マイルと呼ばれる地形によって、はるか日本近海からやってくる波のうねりは、ここでトラック一台が優に入る世界屈指の巨大な水のトンネルを生み出す。その造形美は、自然が生んだ神々しい芸術作品のようでもある。そして波と向き合う人々は、自然と対じする技を生み出してきた。あなたの知らないもう一つのハワイがここに!
出演者
【リポーター】田中幸,【語り】眞下貴
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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