7人の女弁護士 2015.10.07


(日舞の音楽)
(藤堂真紀)おはようございます。
(麻生恵理)ねえ始まりますよ。
(木下五月)おお!ボリュームアップボリュームアップ!なんか事件ですか?片山流のお家騒動よ。
好きですねこういうの。
だって面白いじゃない。
(田代千春)日舞の流派が分裂したって話でしょ?そうそう…。
(リポーター)「今回のお家騒動に関して寿美代さんご自身はどのようにお考えですか?」
(片山寿美代)「お家騒動なんてとんでもございません」私どもは今までどおり片山流の伝統を守っていくだけでございます。
(寿美代)幸い息子・清隆にもよき伴侶が決まりましてこの秋には結婚の報告が出来ると思います。
私も今度日舞習おうかな。
(飯島妙子)この前はフラメンコって言ってませんでした?結構筋いいと思うのよね。
こんな感じでしょ?
(南條宏美)どう見ても盆踊りよね。
(五月)盆踊りは…。
(杉本美佐子)踊れる弁護士もいいけど今日の裁判の資料出来てんですか?…あ!すいません…。
まだこの時はこの片山流のお家騒動に私が巻き込まれる事になるとは思ってもいなかった
(藤倉あやめ)何するの!?やめて!
(あやめの呻き声)
きっかけはこの殺人事件だった
被害者は日本舞踊家・藤倉あやめ26歳
鋭利な刃物で心臓をひと突きされていた
ほどなくして犯人が着ていたと思われる赤いジャケットが発見された
更に同じ場所から凶器と思われるナイフも発見された
(ノック)
(刑事)片山隆二さんですね?藤倉あやめさん殺害の容疑で逮捕令状が出ています。
逮捕されたのは片山隆二24歳。
職業無職
(隆二)やってねーよ!
(刑事)おとなしくしろ!
しかし世間の注目は容疑者ではなく容疑者の母親に集まった
今お家騒動で日本中の注目を集めている片山流家元・片山寿美代
片山流といえば日舞を代表する流派として全国に数万人の弟子を抱えている
その家元の次男が対立する流派の舞踊家を殺してしまったのだ
(寿美代)この場をお借りしまして息子・隆二の不祥事心からお詫び申し上げます。
まことに申し訳ありませんでした。
(片山啓吾)ただただ悔しくて悔しくて藤倉あやめの無念さを思うと言葉もございません。
せめて残された私どもが正統片山流を守っていく事が藤倉の無念を…すいません。
私がですか?息子の弁護よろしくお願いいたします。
でもなんで私なんでしょうか?藤堂はまだ新人ですからこの件は少し荷が重いかと思いますが。
そんな事ございません。
裁判において常に真実を追い求めてる真っ直ぐな藤堂さんの姿勢素晴らしいと思いました。
どうか是非引き受けてください。
そう言っていただけるのは嬉しいんですけど…。
まあ…そういう事でしたらせっかくのご依頼ですから引き受けさせていただいたら?はい!あんな新人の弁護士でいいのか?きっと隆二の事助けてくれると思うわ。
(宏美)被害者の藤倉あやめさんと2年ぐらい前までお付き合いしていたそうですね。
今回藤倉さんに借金しようとしてトラブルになったという事ですけれども。
書いてあんなら訊くなよ。
現場近くで見付かったジャケットも凶器となったナイフもあなたのものに間違いないんですね?しかし逮捕直後は両方とも部屋から盗まれたとあなたおっしゃってましたよね。
容疑も一貫して否認していた。
もういいよそんな事は!どうせ俺が何言っても信じてくれないんだよ。
そんな事ありませんよ。
言いたい事があるならはっきり言ってください。
私たちは真実を知りたいんです。
真実?そうです。
そんなもんがなんの役に立つ?どうしてそんなに投げやりなんですか?何か訳でもあるんですか?俺があやめを殺したんだよ。
それが真実さ。
(検察官)殺意を持って胸部を刺し胸部刺創傷の傷害を与え同人を同所において失血死にて死亡させたものである。
(検察官)罪名および罰状殺人。
刑法第199条。
(裁判長)被告人はきちんとした態度で裁判に臨みなさい。
あなたの裁判なんですよ。
(裁判長)今検察官が読み上げた公訴事実の中で何か違っている事はありましたか?ないよ。
(裁判長)弁護人の意見はいかがですか?起訴事実につきましてはおおむね認めますが殺意に関しては否認します。
殺人暴力性犯罪
犯罪はいつあなたの身に降りかかるかもしれない
このドラマは図らずも事件の当事者となってしまった女性を司法の場で救うべく日夜闘い続ける7人の女弁護士たちの活躍を描くものである
(妙子)情状酌量は難しいですね。
あの態度じゃね。
あんな息子持ったら母親大変だ。
主任弁護人これからどうします?え?私ですか?困りましたね…。
ご苦労さまです。
はじめまして白鳥奈々子といいます。
ああご長男の婚約者の方ですね。
はい。
隆二さんの事でちょっとよろしいでしょうか?なんでしょう?隆二さん本当に自分がやったって言ってるんですか?どうしてあなたがそんな事を訊くんですか?奈々子。
今日はありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
行こう。
なんであんな名門の家に生まれたのにどうしてあんなふうになっちゃうのかしら?
(北村一平)俺はなんとなくその弟の気持ちわかるな。
どんなふうに?息が詰まっちゃったんじゃないのかな?きっと子供の頃から家だの流派だのって言われてさ出来のいい兄貴とも比べられたりして。
そんな事されたら誰だって反発したくなるだろ。
居場所だってなくなるよ。
うーん…二十歳の時に暴力事件起こして一度警察沙汰になってるの。
その時に勘当同然になったらしいわ。
でも妙に悪ぶってるところがなんか気になるのよね。
そんな悪い奴には見えないって事?なんかね…。
(携帯電話)あ…ちょっとごめん。
はい藤堂です。
お世話になっております片山です。
折入ってご相談したい事がございまして。

(日舞の音楽)奈々子。
そんな気の抜いた踊りで片山流を背負っていけると思ってるの?申し訳ありません。
しばらく休憩にしましょう。
お二人とも素敵ですね。
2人とも心が乱れてます。
とくに奈々子は踊り以前です。
どうぞこちらへ。
陰謀?ええ。
息子さんは無実で誰かに罪を着せられてるっておっしゃるんですか?隆二は逮捕されてしばらくは自分はやってないって言ってたそうですよね。
はい。
決定的な物証となったご本人のジャケットもナイフも最初は盗まれていたと供述していました。
あんなどうしようもない子ですけど私は隆二の言葉を信じてやりたいんです。
そういえば…。
〔どうせ俺が何言っても信じてくれないんだよ〕あれは私達に対するメッセージだったのかもしれない。
でも陰謀ってどういう事ですか?片山流が分裂した事はご存知でしょうか?あはい…。
去年夫が亡くなり私が家元を継いだわけですがそれを不服とする人間がおりまして。
確か亡くなったご主人の弟さんでしたよね?向こうは「正統片山流」を名乗っているとか。
片山啓吾と申します。
今回の隆二の事件は仕組まれたような気がしてならないんです。
その片山啓吾さんの陰謀だと?
(奈々子)申し訳ありません。
(清隆)ちょっと待ってください。
何なさってるんです!?おやめください。
奈々子を連れて帰る。
こんな人殺しの流派に奈々子を置いておけない。
奈々子は大事な清隆の嫁です。
勝手な事されては困ります。
勝手なのはどっちだ。
奈々子を奪っていったくせして。
奈々子はわしの大事な弟子だぞ。
そちらの方が勝手に出ていかれたんじゃありませんか。
ふざけるな!わしが正統な片山流家元だ。
あんたこそ今度の総会で家元を返上しろ。
(啓吾)奈々子を奪っていっただけじゃ飽き足らず…あんたは隆二を使ってあやめを殺させたんじゃないのか?お言葉が過ぎます!ろくに踊れもしない奴が何を言う!お前なんかに奈々子はもったいない。
(啓吾)分をわきまえろ。
師匠申し訳ありません。
ただいまお客様と打ち合わせ中ですので。
こんなところにいる限りお前に舞踊家としての将来はない。
あの人は?片山啓吾です。
(千春)えー真紀ちゃんお家騒動に巻き込まれちゃったって事?みたいです。
みたいですって…大丈夫なの?ねえそのお家騒動っていうの詳しく説明してくれないかな。
はいはい。
それ私が。
そもそもこのお家騒動の発端は先代の家元つまり片山寿美代の夫の急死にあります。
(五月)とりあえずは片山寿美代が家元を継いだわけなんですけれどもここでこの先代の家元の弟つまり片山啓吾が自分こそが家元継承者だって言い出してそれで分裂騒動が起きたって事なんです。
ほーそれで「片山流」に対して「正統片山流」って名乗ってるわけですね。
(五月)そのとおり。
でこの片山啓吾の下には一番弟子の白鳥奈々子と二番弟子の藤倉あやめがおりました。
その白鳥奈々子の踊りの才能は抜きん出てるみたいね。
(五月)そこをこの片山寿美代が見込んだって事なのよ。
ま噂によるとね寿美代は奈々子を拝み倒してそれでもう強引に長男の清隆と婚約させたって噂だけど。
(恵理)えー?それじゃ政略結婚じゃないですか。
(五月)片山流を守るためには奈々子の才能がどうしても欲しかったんでしょ。
息子の清隆さんの踊りではダメだって事?家元としてはねちょっと…。
でもそんな勝手な事されたら片山啓吾が怒るんは無理ないかな。
うーん。
その上今度は次男の片山隆二が二番弟子の藤倉あやめ殺しちゃったんだからね。
片山啓吾にしてみたら踏んだり蹴ったりやん。
でも片山寿美代は隆二は無実で片山啓吾の陰謀によって藤倉あやめを殺した犯人に仕立てられたって言ってるんでしょ?そうなんです。
ま母親としたらそう思いたい気持ちもわかんなくないけどね。
元気そうでよかったわ。
わざわざこんなところまで文句言いに来たのか。
文句?また片山流の名を汚しやがってって言いたいんだろ。
遠慮しないで言えよ。
そんな事言いに来るわけないじゃないですか。
あんたは黙ってろよ。
お母さんはあなたを信じてます。
あなたがあやめさんを殺したりするはずありません。
俺の事信じてる?初めてあんたの口から「信じてる」なんて言葉聞いたよ。
先生があなたが無実だという事必ず証明してくださいます。
出来るわけないだろ。
俺があやめを殺したんだから。
本当はあんただってそう思ってるんじゃないのか?もう二度と来るな。
気を落とさないでください。
気になる事を1つずつ調べてみますから。
そうですかありがとうございました。
(加川初代)あビックリした!すいません。
あのちょっとお訊きしたい事があるんですけど。
片山さんの事でしょ?え?よくわかりましたね。
あんたの声おっきいもの。
すいません1つお持ちします。
あら悪いわね。
あの…事件が起こる前の話なんですけど不審な人物が片山さんの部屋から出てきたような事はありませんでしたか?あったわよ。
あった!?それはいつですか?あの事件が起こる前の晩よ。
どんな人でした?男の人よ。
(初代の声)歳格好は私と同じぐらいかしらね。
(初代の声)和服を着た割と品がある感じの人だったわ。
その人何か持ってませんでしたか?持ってたわ。
多分ジャケットだったと思うけど赤い派手なやつ。
赤いジャケット…。
それ間違いありませんか?ええ。
その事を警察には?いえ…。
こんな事訊かれたの初めてだもの。
なんか事件と関係あるの?大ありです!これで冤罪を救えます。

(千春)つまりこういう事?家元争いをしている片山啓吾が被告のジャケットを盗み出したって言いたいわけ?加川初代の目撃証言が正しければ年齢も風貌も片山啓吾にピッタリなんです。
(恵理)片山啓吾が藤倉あやめを殺害したって事?その可能性もあります。
(千春)でも片山啓吾にとったら大事なお弟子さんやったわけでしょ?なんで殺すの?それは…。
いやちょっと調べたんだけどね片山啓吾と藤倉あやめは師弟を超えた関係にあったって噂もあるの。
だからその線でなんらかのトラブルになって殺害した。
それを片山隆二に擦り付けたら片山流に対するバッシングにもなるもんね。
実際このところ片山流を辞めて正統片山流に移るお弟子さんも増えてるそうです。
本当に片山啓吾の陰謀だとしたらしてやったりじゃない。
(五月)逆に被告にしてみたらたまったもんじゃないけどね。
公判に加川初代を弁護側の証人として呼ぼうと思います。
きっとその証言でこの裁判ひっくり返りますよ。
ちょっと…都合よすぎない?え?どうしてですか?情報がうまく揃いすぎてる気がするの。
なんだかそれが気持ち悪い。
大丈夫ですよ。
所長はどう思われます?ん?ああ…。
あなたが主任弁護人なんだからあなたが決めなさい。
はい。
そっか…。
事件の前の晩あなたがアパートの外階段で目撃した人の事を話してください。
またですか?お願いします。
片山さんの部屋から出てきた男の人を見たんですよ。
その人何か持ってませんでしたか?赤い派手なジャケットを持ってました。
今の証言に間違いありませんね?もう何回同じ事訊くのよ。
あなたがその人物を見たのは外階段のところですね?そうですけど。
蛍光灯が切れていたあんな暗い階段で本当にそこまではっきり見えたんでしょうかね?あの日は…蛍光灯切れてなかったもの…。
あなたが目撃されたその当日もあの蛍光灯は切れていたそうです。
確認しました。
その頃って丁度満月だったんじゃないかしら?そそうでした。
満月でしたよ。
満月の晩って思いのほかはっきり見えるものなんですよね。
そうなんですよね。
ありがとうございました。
どうしてですか?どうして加川初代を証人として呼んではいけないんですか?あの証人は信用出来ないからです。
その根拠を教えてください。
自分で考えてごらんなさい。
それからこの裁判私もつく事にしましたから。
え?所長…。
何を根拠に証言が嘘だって言ってるかまったくわからないでしょ?どうしたの?これ何色に見える?え?青。
嘘!?そのおばさんが本当に月明かりの下でジャケットを見ていたとしたら今の真紀と同じように赤じゃなくて青に見えてたはずなんだ。
所長さんはそれを見抜いてたんだよ。
片山さんが片山流家元としての誇りを大切にしていらっしゃるように我々も弁護士としての誇りを大事にしております。
それはたとえ新人でも変わりはありません。
我々弁護士はどんな場合でも何があろうと真実をねじ曲げる事は出来ません。
それはどうぞご承知おきください。
では失礼いたします。
先生にとって…。
真実とはなんでしょうか?たとえ神でも動かす事の出来ない絶対の事実。
それが真実です。
法廷でくだされる判決それが真実じゃないんですか?我々もそう願っています。
私は隆二に無罪判決が出る事を信じております。
今後とも隆二の事よろしくお願いします。
ご苦労さま。

(ノック)はい。
失礼します。
所長私の代わりに証言の裏を取ってくださっていたんですね。
申し訳ありませんでした。
歳取るとね疑り深くなるのよ。
私あの人にうまく乗せられて結局利用されていたんですね。
依頼人がいつも味方とは限らないのよ。
はい。
逃げ出したくなった?いいえますます燃えてきました。
そっか。
片山啓吾の陰謀じゃなくて片山寿美代の陰謀だったってわけね。
驚いたわね。
(千春)いくら流派の面子守りたいからって普通そんな事するかな。
よっぽど息子の事を無罪にしたかったんじゃないですかね?そこまで息子思いかしらねあの母親。
私にはそんなふうに見えなかったけど。
じゃあなんのためにあんな事したんですか?自分がやってたとしたら?自分がって片山寿美代が真犯人やって事?ああ…自分の罪を息子に着せちゃったから必死になって無罪にしようとしてるって事か。
(五月)うんありうるわよね。
(妙子)そうじゃなかったら兄の清隆かその婚約者の奈々子をかばってるって事も考えられませんか?2人とも片山流にとったら大事な人間やもんね。
事件の夜の3人のアリバイ。
知りたいですね。
依頼人にアリバイ聞くってのもね。
依頼人怒らせたら商売あがったりや。
私聞いてきます。
事件の起こった夜でしたら部屋にいました。
1人でですか?清隆さんと一緒に。
家元はどちらにいたかわかりますか?さあ…わかりません。
そうですか。
あの隆二さんに私が接見に行ってもいいか聞いてもらえませんか?接見でしたら別に被告に聞かなくても。
起訴される前に一度接見してるんです。
その時…。
もう二度と来るな!2人の間に何かあったんですか?私が怒らせちゃったみたいで。
着替えを届けたいんです。
奈々子さん被告の部屋の合鍵を持ってるんですか?この前たまたま見かけて。
着替えを取りに行ったんです。
事件の前にも被告とはよく会ってるんですか?よくではないですけど…隆二さんになんとか片山流に戻ってほしくて。
被告も日舞をやっていたんですか?やっていたどころか十代の頃は50年に1人の逸材だと言われていた人です。
(奈々子の声)その才能は片山流の誰もが認めるところでした。
暴力事件を起こして家元から勘当されたそうですね。
あれは…隆二さんわざとやったんだと思います。
わざと?自分が片山流にいたら清隆さんがやりにくいだろうって自分から身を引いたんです。
そういう人なんです隆二さんって。
本当はすごくお母さん思いの優しい人でいつも周りの人の事ばっかり考えてるんです。
でもそれを素直に言葉や態度に出せなくてそれで色々誤解されて…。
このままじゃあんまりだと思ってだから私何度も隆二さんのアパートに行って…。
ひょっとして奈々子さん隆二さんの事を…。
失礼します。
危ない!奈々子さん!大丈夫ですか奈々子さん!?…ええ。
片山啓吾の仕業としか考えられません。
他に誰がいるっていうんですか?奈々子さんの事を大事な弟子だと言っていた人が果たして殺そうとするでしょうか?今回の事件おかしな事が多すぎます。
あなたの行動にしてもです。
藤倉あやめさんが殺害された時刻どちらにいらっしゃいましたか?私の事疑ってるんですか?私はただこの事件の裏に隠された真実を知りたいだけなんです。
事件のあった夜はここで1人で稽古をしておりました。
それを証明出来る方は?ですから1人で稽古をしておりました。
(清隆)奈々子大丈夫なのか?
(奈々子)大した事ない。
よかった…。
清隆さん事件が起こった夜どちらにいらっしゃいましたか?奈々子の部屋にいましたけど。
一緒にテレビで映画を観ていました。
映画?『愛の結末』ですね?よくご存知ですね。
私も観たくてビデオに録ったんです。
素晴らしい結末でしたよね。
録ったきりまだ観てないんです。
(携帯電話)あすいません。
はい藤堂です。
これからちょっと付き合ってくれない?え?
(妙子)丁度犯行時刻ね。
実際に私が動いてみるわけですね?そう。
犯人の気持ちになって動いてみて。
わかりました。
犯人はここで藤倉あやめを刺した。
そして…血で汚れたジャケットを脱いでナイフと一緒に隠した。
そして…。
(妙子)ストップ。
何か感じなかった?何か?犯人はどうしてこんな近くに隠したんだろう。
どうせ隠すんだったらもっと死体から離れたところに隠したくなりますよね。
あなたもそう思った?飯島さんも?おそらく犯人はジャケットとナイフをすぐに見付けてほしかったのよ。
すぐに?
(千春)まあ確かにジャケットとナイフの隠し場所は気になるよね。
犯人はすぐにジャケットを発見させたかったとしか思えないんです。
やっぱり被告のジャケットは本当に盗まれていたんじゃないでしょうか?つまり被告は殺してないって事?ジャケットを盗んだ犯人が真犯人。
もしそうだとしたらあの被告だったら「自分は無実だ」って言い続けたはずよ。
え?どうしてそう思うの?いや…被告と何回か接見したんですけれども今回の被告だったら仮に警察の取り調べが厳しかったとしてもそう簡単にやってもいない罪を認めるようには思えないんです。
私もそう思います。
そっか…とすると何か自供を覆すようなきっかけみたいなものがあったのかもしれないわね。
きっかけ…?うん。
(五月)さあみなさんちょっとブレークしましょう。
はいやまんば饅頭。
(宏美)え?どこのお菓子?あ!
(千春)ビックリしたー。
すいません私ちょっと行ってきます。
やまんば饅頭取っといてくださいね。
1234…。
6個しかないのよ。
最初全面否認していた片山隆二さんが突然罪を認めたのはあなたと接見した後なんです。
あなたが接見した事と関係があるんじゃないですか?被告と接見してどんな話をしたんですか?おそらく被告は無実です。
なんとかしてあの人を救いたいんです。
奈々子さん…。
見たんです。
見た?見たの雄二さんのジャケットを持って出て来た人を。
本当か?誰だよ。
事件が起こる前に被告の部屋からジャケットを持ち出した人を見たんですね?誰なんですか?それだけは言えません。
被告をこのままにしておいていいんですか?それで奈々子さん平気なんですか?おそらくこの前あなたを車ではねようとした人もその人なんですよ。
そんな人をかばうんですか?勘弁してください!奈々子さん…。
こんばんはー。
(藤堂雅人)いらっしゃーい。
お何観てんだ?
(雅人)『愛の結末』。
(北村)ああ前に観たいって言ってたやつか。
(雅人)もうすぐ終わりますよ。
(北村)今日はな焼きそばと野菜炒め。
(雅人)野菜炒め俺作ります。
え!?何これ?嘘!もう信じられない!せっかくいいとこだったのに。
どうした?…なんで知ってたの?あ!わかった!
(裁判長)弁護人質問をどうぞ。
はい。
証人は今回の事件を起こしたこの被告人に対して今どのような思いでいらっしゃいますか?隆二は無実です。
それはあなたがそう信じるという事ですね?それが真実だからです。
どうしてそのように断言出来るんですか?藤倉あやめさんを殺したのは…。
藤倉あやめさんを殺したのは…この私だからです。
(傍聴人たちのざわめき)今おっしゃった事に間違いはありませんか?間違いありません。
そうですか…。
それでは…なぜあなたは…被害者を殺害したのですか?あの日あやめさんが私のところへ訪ねてきました。
あやめさんと清隆は密かに付き合っておりました。
(あやめ)私のお腹には清隆さんの子供もおります。
だからなんです?奈々子との結婚を取りやめ私と清隆さんの結婚を認めてください。
片山流家元の嫁になりたいんですか?あなたはその器ではございません。
清隆の嫁は奈々子さん以外には考えられません。
でしたら子供の養育費として1億円ご用意ください。
本当に清隆の子でしたら1億でも2億でも…差し上げますわ。
(あやめ)マスコミにすべてぶちまけてよろしいんですか?
(寿美代の声)その時この女を生かしておいたら片山家に災いを招くと思ったのです。
殺してしまわなければ清隆も片山流も守れないと。
だからあなたは被害者を殺害しその罪をここにいる被告人になすり付けたという事ですか?そうです。
隆二が昔あやめさんと付き合ってる事を思い出して丁度いいと思ったんです。
しかしそう簡単に母親が自分の犯した殺人の罪を実の息子に着せたりするものでしょうか?少なくとも私は長い弁護士生活の間そのような母親に会った事はありません。
ここにおります。
でしたらなぜこの被告人を無実にしようとしてニセの証人まででっちあげたんですか?多少なりとも良心の呵責があったのかもしれません。
片山さん…。
もういい加減に茶番はやめにしませんか?私は正直に答えております。
あなたが誰を庇っているのかは知りませんが庇う事が本当の愛情でしょうか?庇う事が本当にその人のためになると思っていらっしゃるんですか?私は誰も庇っておりません!質問を終わります。
あなたは事件があった時刻どこで何をしていましたか?白鳥奈々子さんの部屋で一緒にテレビを観ていました。
観ていた番組は?映画『愛の結末』です。
あなたが『愛の結末』を観たのはその時が初めてですか?そうです。
それ以前かそれ以降にビデオやDVDでご覧になった事はございませんか?ありません。
ではその『愛の結末』のまさに結末部分を今ここで教えていただけませんか?それは何か裁判に関係あるんですか?関係あります。
最後10年後に話は飛ぶんです。
2人は偶然再会してもう一度やり直す事になります。
確かにそういう結末でしたね。
私もこの前DVDを借りてきて観直しました。
ではここで事件当夜テレビで放送された『愛の結末』の終盤部分を観ていただきたいと思います。
お願いします。
(由美子)「確かこの辺だったよね初めて会ったのも」「すまない」「由美子!」「番組の途中ですがニュースをお伝えします」「午後10時半頃福島県内倉市の医薬品メーカー…」この日はこのまま結局ニュースとなり『愛の結末』は最後まで放送される事はありませんでした。
ご覧のように10年後のエピソードはまったく放送されなかったんです。
なのにどうしてあなたは映画の結末を知っていたんですか?あなたも私と同じようにDVDか何かで観ていたとしか思えません。
つまりあなたは白鳥奈々子さんの部屋でテレビなど観ていなかった。
なぜならあなたはその時刻藤倉あやめさんを殺害していたからです。
(清隆)違う…違う!何が違うんですか!逃げる場所はありませんよ。
白鳥さんはあなたがジャケットを盗み出すところを偶然見てしまったんです。
(ドアの音)しかもあなたは事件の時刻自分と一緒にいた事にしてくれと白鳥さんに頼みましたね?でもその事が怖くなったあなたは口封じのために白鳥さんまで殺そうとした。
危ない!奈々子さん!大丈夫ですか?白鳥さんは悩んだ末に被告人と接見しあなたを目撃した事を話しました。
見たの。
隆二さんのジャケットを持って出てきた人を。
それまで無罪を主張していた被告人がなぜ供述を翻したかあなたにわかりますか?被告人は大切な人を傷付けたくない一心で身に覚えのない罪を被ろうと心に決めたんです。
被告人の大切な人とはもちろんお母さんです。
あなたが犯した罪をお母さんが知ったらどれほど傷付くかと被告人は恐れたんです。
ずっといい子を演じ続けてきたあなたの事も被告人は守ろうとしたんですよ。
実際はお母さんも気付いていましたけどね。
あやめが…バカな夢さえ見なければ…。
昨日おふくろに会っただろ?妊娠したなんて嘘までつきやがって…。
俺は奈々子と結婚する。
そんな事言っていいの?俺は奈々子と結婚するんだよ!奈々子が本当に好きなのは隆二なのよ?踊りだって隆二の足元にも及ばないくせに。
わかってるよそんな事は!それでも奈々子と結婚したいわけ?自分がみじめなだけじゃない。
黙れ!それ以上言うな…。
何するの!?やめて!
(あやめの呻き声)隆二…みんなお前のせいだ…。
お前さえいなかったらこんな事にならなかったんだ。
チキショーッ!やめなさい!一緒に…償いましょう。
(清隆の嗚咽)
片山隆二には無罪判決が下された
一方片山清隆は懲役13年の実刑を受け刑が確定した
その同じ日片山寿美代は日舞の世界から去る事を発表した
今回は色々とご迷惑をおかけしました。
あっ…いつもですよねぇ。
そうやって人間は成長していくんじゃないかな。
はい。
(千春)そりゃリョウ君が悪いわ。
お母さんが作った大根のお味噌汁飲まへんなんてなぁ。
嫌いなものも食べてほしいっていうまあ親心ですもんね。
でも最近は学校の給食も嫌いなものは食べなくていいっていう指導をしてるんですよ。
(五月)シッ!いいのよ母親ですもの大丈夫。
きっとね今日帰ったらいつもと同じようにリョウ君「ママお腹空いたー!ご飯なぁに?」っていって飛びついてくるわよ。
…ですかね。
それが親子ってもんじゃない。
…はい。
大体ねえ親が子供に遠慮なんかしてたらダメなんですよ。
あの私も皆さんの母親のつもりですからこれからも遠慮しないでビシビシいきますからそのつもりで。
(五月)さっ仕事仕事!よろしくお願いしますねお母さん。
何言ってんの!頑張ってね。
(宏美)ありがとうございます。
うわ〜!
おしゃべりあるき目です
今日はあのウナギを愛しすぎてしまった2015/10/07(水) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
7人の女弁護士[再][字]

7人の個性あふれる豪華女優陣が、絶妙なチームワークで、いっぱいの愛情と熱き正義感を持って、女性たちの事件を魅力的かつパワフルに解決、救っていくミステリー。

詳細情報
◇番組内容
舞踏家・あやめ(西丸優子)が殺された。あやめがいた流派との分裂騒動が起きていた日本舞踏・片山流の次男・隆二(安居剣一郎)が殺人容疑で逮捕される。真紀(釈由美子)は隆二の母・寿美代(古手川祐子)から依頼を受けて、隆二の無実の証拠を掴もうと動くと・・・?!
◇出演者
釈由美子 原沙知絵 井上和香 柴田理恵 南野陽子 川島なお美 野際陽子
永井大 武田航平 古手川裕子 河相我聞 安居剣一郎 小田茜 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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