今夜、スウェーデンのストックホルムから、ビッグニュースが飛び込んできました。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて23人目です。
電話で受賞決定の知らせを受けた大村さんは、そのときの様子について。
大村さんの出身地、山梨県からは、早速、喜びの声が。
大村さんが特別栄誉教授を務める大学の学生たちからも。
日本人が2年連続で選ばれたノーベル賞の栄誉。
喜びが広がっています。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
うれしいニュースが飛び込んできました。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれました。
このニュースは、後ほどたっぷりとお伝えします。
その前にもう一つ、大きなニュースです。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉は、参加12か国による閣僚会合で、大筋合意に達しました。
安倍総理大臣は、先ほど、総理大臣公邸で記者団に対し、次のように述べました。
先ほど現地の甘利大臣から、TPP交渉が大筋合意したと、合意に達したとの報告を受けました。
TPPはですね、価値観を共有する国々が、自由で公正な経済圏を作っていく、国家百年の計であります。
政権発足後、最初の日米首脳会談において、交渉参加の決断をいたしました。
以来、2年半にわたって粘り強い交渉を続けてきた結果、妥結に至ったことは、日本のみならず、アジア太平洋の未来にとって、大きな成果であったと思います。
政権発足以来の大きな課題に結果を出すことができたと思います。
また、交渉の結果ですね、農業分野におきまして、コメ、牛肉、豚肉、乳製品といった品目を中心に、関税撤廃の例外をしっかりと確保することができました。
農業は国のもといであり、美しい田園風景を守っていくことは、政治の責任であります。
生産者が安心して再生産に取り組むことができるように、若い皆さんにとって、夢のある分野にしていくために、われわれも全力を尽くしていきたい、農林水産業をしっかりとそうした分野にしていきたいと思っております。
安倍総理大臣のコメントをお聞きいただきました。
お伝えしていますように、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉は、参加12か国による閣僚会合で、大筋合意に達しました。
このニュース、後ほどまた詳しくお伝えします。
さあ、それでは、ノーベル賞のニュース、お伝えします。
日本人の医学・生理学賞の受賞は、3年前の山中伸弥さんに続いて3人目です。
受賞理由となったのは、熱帯の寄生虫が原因で起こる深刻な病気の治療法の開発でした。
大村さんは先ほど記者会見で、喜びを語りました。
私の仕事は、微生物の力を借りているだけの、私自身が偉いものを考えたり、難しいことをやったりしたわけではなくて、すべて微生物をやっている仕事を勉強させていただいたりしながら、今日まで来ております。
そういう意味で、このような賞を頂いていいのかなっていうのは思います。
大村さんは、山梨県韮崎市出身の80歳。
山梨大学を卒業後、北里大学薬学部の教授や、北里研究所の所長などを務め、現在は、北里大学特別栄誉教授を務めています。
大村さんはこれまで、微生物由来の有機化合物を多数発見し、薬学研究の分野で優れた業績を上げました。
そして、寄生虫によって引き起こされる、オンコセルカ症やリンパ性フィラリアなどの発生を劇的に抑えることができる、イベルメクチンのもととなるエバーメクチンなど、数々の抗生物質を発見しました。
こうした業績が高く評価され、2012年には文化功労者に選ばれ、2014年には、ガードナー国際賞を受賞しています。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目で、医学・生理学賞の受賞は、3年前の山中伸弥さんに続いて3人目となります。
また、ことしのノーベル医学・生理学賞には、大村さんと共に、アイルランド出身でアメリカ・ドゥルー大学の名誉リサーチフェローを務めるウイリアム・キャンベル氏、それにマラリアに効果のある、アルテミシニンという化合物を発見した、中国の研究機関に所属する、屠ユウユウ氏も選ばれました。
日本というのは、微生物をうまく使いこなして、今日まで来ている歴史がありますね。
そういうのをわれわれは大事にしております。
食料にしても、それから人の例えば農業生産にしましても、われわれの先輩たちは、本当によく微生物の性質をよく知って、そして人のために、世の中のためにという姿勢できて、そういう伝統があると思うんですね。
そういう中の一環、ほんの一件として私が存在するというふうに思っているんです。
そういう環境に生まれたということは、よかったと思いますし、今回の受賞につながることができたのは、そういう先輩たちがですね、築いてくれたのはなんていうのかな、学問分野の中で仕事ができたというふうに思います。
少しでもなんか役に立てないか、なんか役に立てないか、微生物の力を借りてなんかできないか、それを絶えず考えております。
そういったことが、今回のこの受賞につながったと思っております。
大村さんは、山梨県韮崎市の出身です。
その韮崎市にある大村さんゆかりの場所に、児林リポーターが行っています。
山梨県韮崎市、韮崎大村美術館です。
大村という名前が付いているところからも察しがつくかもしれませんが、ノーベル賞を受賞した大村さん自身が館長を務める美術館なんです。
大村さんが私費を投じて、作りました。
8年前にオープンした美術館です。
作品、少し見ていきますと、まずこちらのブロンズ像です。
女性芸術家が作製しました。
この作品だけではなくて、展示されている多くが、女性芸術家の作品だということです。
さあ、展示室の中、入っていきます。
こちらには、多くの絵画が展示されているんですが、まず、この絵を見ていきましょう。
青ですとか、緑を基調にした油絵ですね。
そして、そのお隣見ていきますと、今度は少し趣向の違う明るい印象です。
赤や黄色を主にした静物画。
こうした作品を含めまして、およそ2000点がこちらに展示されています。
では、こちらの副館長の堀内さんにお話を聞きます。
よろしくお願いします。
まず、ノーベル賞を受賞しました。
率直に喜び、いかがですか。
ありがとうございます。
なんか本当にもう、こんなに喜んでいいのかっていうくらい、うれしいです。
どうでしょう、喜びの具合としては、2これまでに感じたことのあるものとは?
誰にも負けないです。
そうですか。
先ほども、興奮するなんていうこともおっしゃってましたけれども、そのノーベル賞受賞なんですけれども、まず、どうしてこういう美術館を作られたということになるんですかね。
やはり、館長のおばあ様が、大事なことは、人のためになることだということを常々、言っていたそうです。
それで、やはりこの地元があったから、あっ、僕は今があると。
で、何かやはり、人を喜んでもらえるものをということで、この美術館は、女性作家を集めた日本でも一挙に見ることのできない女性だけの作品を集めて、で、この美術館を皆さんに喜んでもらおうと、それがスタートになっております。
地元のためだけというわけではなくて、研究開発にもプラスになった部分、あったんでしょうか。
はい。
それはやはり自然の中で育って、そして皆さんに助けられてここまで来たと。
自然と芸術は、人間をまともなものにする。
そういうことをよくいわれてるので、やはり、この作品を見ることで、やはり心が癒やされたり、また、何か新しいものを見つけ出すという、なんかとてもそのきっかけになるということはよく言っております。
大村さんなんですが、どんな方なんですか?
本当にね、私たちがこんなにいつもそばにいてもいいんでしょうか、気軽に話をしてもいいんでしょうかっていうくらいね、私たちに目線を合わせて、対応してくださいますので、本当に美術館の中でも、ごく自然に、この絵いいだろうとか、僕、これ好きなんだよとかね、これはね、ちょっとね、やっぱり色、暗いよねとか、本当に自然に私たちに分かりやすく、私たちも話しやすく、そんな対応をいつもしてくださいます。
とても気さくな方なんですね。
はい、そうです。
ありがとうございました。
韮崎大村美術館でした。
大村さんと美術の意外な関係、ご覧いただきましたが、さあ、ここからはですね、医学・生理学分野の最新の研究にお詳しい、JST科学技術振興機構の川口哲さんにお話を伺っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
川口さん、今回の大村さんの受賞を聞いて、率直にまず、どんな感想を持たれましたか?
まず驚いたというのがひと言なんですが、私はもし、ノーベル賞を取るのであれば、平和賞をとるのではないかと。
ノーベル平和賞のほうですか、それはなんでですか?
大村先生のこれまでの貢献というのは、もちろん医薬医療分野、大きいんですが、アフリカを中心とした難民の感染症の撲滅ですとか、またはそういった発展途上国の家畜に対する医薬品の開発に非常に貢献してましたので、どちらかというと平和賞のほうが近いのではないかと考えておりました。
多くの人、生物の命を救ってきた研究ということだと思うんですが、具体的に大村さんの研究というのは、どのようなものなんでしょうか?
こちらのフリップ使いまして、ご説明させていただきたいんですが、大村さんの研究といいますのは、植物や微生物から有用な化合物を抽出して、医薬品等に役立てるというような研究です。
これ、大村さんが今回、受賞対象になっているオンコセルカ症の治療薬、静岡県のゴルフ場の土壌から抽出した微生物なんですね。
土壌の中には。
これは静岡県のゴルフ場?
そうですね。
ここにゴルフボールあるんですが。
この土から?
これ富士山だと思います。
なるほどね。
ゴルフ場の土から。
はい。
土壌の中には数千から数万という微生物がいますので、その中から、オンコセルカ病に効く化合物を生産している微生物というのを、抽出して絞り込んでいくわけですね。
その中の、このホームページですと、50に絞り込んだうちの、このストロ…、ある菌種が生産していたということで、ここからは、今回の受賞対象となった医薬品につながったというふうに考えております。
これはノーベル財団からのホームページなんですが、それが評価をされたということですか。
はい。
川口さんにはまた後ほどお話を伺っていきます。
さて、大村さんを知る人や同級生、教え子などからは喜びの声が上がっています。
大村さんが名誉会長を務める山梨科学アカデミーの功刀よしふみ常任理事は、大村さんの中学校から大学までの同級生です。
大村さんが北里研究所に所属していた当時、およそ6年にわたって指導を受けたという、立命館大学薬学部の今村信孝学部長は。
大村さんについての著作がある、科学ジャーナリストの馬場錬成さんは、大村さんの受賞は日本人に夢を与えるものだと述べています。
安倍総理大臣は、先ほど電話で、大村さんに祝意を伝えました。
再び川口さんに聞きます。
川口さん、今、VTRでも大学の学生とか、地元の方のお祝いのことばありましたけど、大村さんは研究者としてはどんな方なんでしょう。
この分野では大変異色な経歴の持ち主だと。
異色ですか?どういう意味でですか?
大村先生、まず大学を卒業なされて、高校の教師をされていたと。
で、そのあとに、やはりご自身がですね、もう少し化学、化け学を学びたいということで、もう一度大学に入り直してるんですね。
そういう意味では、異色の経歴の持ち主なんじゃないかなというのが、まず第一の印象です。
そこから自分自身で道を切り開いていかれたということなんですね。
そうですね。
大学でしっかり化学を学んだあとに、微生物の研究にとりつかれて、その微生物の研究から、新しい化合物を見いだして世の中の役に立ちたいということで、先生は、アメリカでのご研究も踏まえて、大変情熱的に研究を進められたというふうに伺っております。
そして今回、大村さんが受賞を決めたことで、日本の科学界にとっても、いろいろな影響を、いい影響がこう、出てくるのではないかなというふうにも思うのですが、そのへんはどうですか?
特に、大村先生の研究といいますのは、植物や微生物を使って、人に役立つ化合物を開発するという研究なんですね。
こういった研究というのは、古くは、フレミングのペニシリンから始まる非常に古い学問なんですけれども、最近は、どうしてもこういう分野に対して、あまり脚光が当たってこなかったんですね。
そういう意味で、今回の受賞を機に、こういった天然物化学の分野というのが、今後も、脚光を浴びてくるのではないかなというふうに考えております。
ここまでJST・科学技術振興機構の川口哲さんにお話を伺いました。
川口さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
お伝えしていますように、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られる、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と、中国の研究者とともに、選ばれました。
大村さんは先ほど、記者会見で喜びを語りました。
大村さんは、山梨県韮崎市出身の80歳。
山梨大学を卒業後、北里大学薬学部の教授や、北里研究所の所長などを務め、現在は北里大学特別栄誉教授を務めています。
大村さんはこれまで、微生物由来の有機化合物を多数発見し、薬学研究の分野で、優れた業績を上げました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて23人目で、医学・生理学賞の受賞は、3年前の山中伸弥さんに続いて3人目となります。
また、ことしのノーベル医学・生理学賞には、大村さんと共に、アイルランド出身でアメリカ・ドゥルー大学の名誉リサーチフェローを務めるウイリアム・キャンベル氏、それにマラリアに効果のあるアルテミシニンという化合物を発見した、中国の研究機関に所属する、屠ユウユウ氏も選ばれました。
そして、このあと間に合えば、番組の中で、大村さんに直接話を伺います。
そして、もう1つの大きなニュース、世界のGDPのおよそ36%を占める、世界最大規模の自由貿易圏が実現する見通しとなりました。
延期に延期を重ねていた、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉。
難航していた分野で各国が折り合い、先ほど、大筋合意に達しました。
今夜9時過ぎ、記者団の取材に応じた安倍総理大臣。
先ほど、現地の甘利大臣からTPP交渉が大筋合意に達したとの報告を受けました。
粘り強い交渉を続けてきた結果、妥結に至ったことは日本のみならず、アジア太平洋の未来にとって、大きな成果であったと思います。
政権発足以来の大きな課題に結果を出すことができたと。
農業分野におきまして、コメ、牛肉、豚肉、乳製品といった主要品目を中心に、関税撤廃の例外をしっかりと確保することができました。
交渉開始から5年半に及んだTPP交渉。
アメリカ南部、アトランタで行われてきた今回の閣僚会合。
バイオ医薬品の開発データの保護期間、乳製品の関税の取り扱い、それに自動車分野の原産地規則を巡って、協議は難航。
日程が繰り返し延長され、6日間にわたり、交渉が続けられました。
日本政府関係者によりますと、最大の焦点となっていたバイオ医薬品を巡って、アメリカとオーストラリアとの間の協議が合意に達し、チリやペルーなどほかの関係国との調整も整うなど、難航分野で各国が折り合い、TPP交渉は大筋合意に達したということです。
交渉参加12か国の閣僚らは、まもなく現地で記者会見し、交渉が大筋合意に達したことを発表することにしています。
TPP交渉は、交渉が始まってから5年半、日本が交渉に参加してから2年余りを経て、ほぼ終結する見通しとなりました。
TPPに参加する12か国の経済規模は、世界全体の4割を占めていて、日本政府は、TPPはアジア太平洋地域の新たな貿易・経済活動のルールの礎になるものとして、早期の大筋合意の実現を目指してきました。
では、閣僚会合が行われた、アメリカのアトランタには、経済部の伊賀記者がいます。
伊賀さん、大筋合意に達したということなんですが、現地は今、どんな状況でしょうか?
先ほど、甘利経済再生担当大臣は、閣僚会合の終了後、記者団の呼びかけに応じる形で、閣僚会合で大筋合意したことを明らかにしました。
当初、日本時間のけさ5時に始まるとされた共同記者会見は、延期に延期を重ね、われわれ取材陣だけではなく、交渉に当たる日本の政府関係者からも、どうなっているんだという声が出たほどです。
このあと午後10時から共同会見は始まる予定です。
ここまで交渉がもつれたのは、最大の難航分野だった、バイオ医薬品のデータ保護を巡って、アメリカが、オーストラリアだけではなく、ペルーなど新興国との交渉に時間がかかったことが大きかったようです。
また、ある交渉関係者は、最後に残された乳製品を巡るアメリカとニュージーランドとの交渉が、大筋合意目前になって、難航したことを明らかにしました。
日本も農産物や工業製品など、9000に上る品目の関税を一つ一つ各国と決めていく膨大な作業に追われました。
参加国のぎりぎりまで調整が続く、いわば生みの苦しみの結果、なんとか合意にたどりつき、交渉会場は、安ど感に包まれています。
スタジオには経済部の豊永記者と、政治部の成澤記者に来てもらっています。
まずは豊永さん、記者会見はまだなんですけれども、今回、大筋合意した内容、分かる範囲、分かってる範囲でどういう内容になりそうでしょうか?
ちょっと図にして説明いたします。
先ほどもありましたとおり、この3分野ですね、自動車、バイオ医薬品のデータ保護、乳製品、この3つの分野で、激しい対立があったわけなんですね。
一つ、この自動車の分野、では日本と、メキシコ、カナダとの間で激しい対立があったんですが、こちらは日本側が譲歩案を示すことで、この対立が解消して、合意したということなんですね。
一方、一番難関だったこのバイオ医薬品のデータ保護というのは、アメリカとオーストラリア、マレーシアなどの国との間で対立が激しかったんです。
特にアメリカとオーストラリアとの間では、集中的に協議をやっていたんですね。
これはアメリカが製薬メーカーがありますので、なるべくデータを長く保護したいと、それに対してオーストラリアは、自国の医療費を抑えたいということから、なるべくデータの保護の期間を短くしたいということで、対立をしてたんですけれども、途中、この12年間という長い期間を、アメリカが譲歩して8年と言ってきたんですけども、それでもなかなか折れなくて、交渉がずっともつれにもつれたんですが、最後、これも合意に達したと。
これが一番大きな交渉だったんですけども、これが動きだしたことで最後、乳製品の対立もニュージーランド、アメリカ、そしてニュージーランドと日本との間での対立も最後、解消されて、大筋合意に至ったという、こういう経緯なんですね。
もう1つですね、日本にとっては、農産物5項目、これ、最大の焦点だったと思うんですが、こっちのほうはどうだったんでしょうか。
これも説明しますと、こういう農産物5項目、コメ、麦、牛肉、豚肉など5項目というのがあるんですけれども、これ、日本とアメリカの間で集中的に協議をやっていまして、例えば、牛肉、豚肉については、関税を長い期間かけて段階的に撤廃することで、ほぼ合意をしていますし、それからコメについても、今の高い関税制度というのは維持したままで、アメリカとオーストラリアに対して、最大で7万トン当たりの関税がかからない特別なコメの輸入枠を設けると、こういうことで、話はできているということで、このあとたぶん発表されることになると思います。
なるほど。
途中ですが、ではここで地震の情報をお伝えします。
午後9時28分ごろ、近畿地方で地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
震源地は和歌山県北部、震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュードは3.9と推定されています。
和歌山県北部で震度3を観測しています。
この地震による津波の心配はありません。
では、解説を続けますが、続いて政治部の成澤記者に聞きます。
これまで難航してきたTPP交渉でしたけれども、今回、大筋合意に至ったこの決め手というのはなんだったんでしょうか?
私も、図を使って説明させていただきたいと思うんですが、まず、交渉参加国には、それぞれ合意を急ぐ理由があったんです。
こちらの図は、時系列になっておりますが、まずアメリカです。
アメリカはらいねんあきに大統領選挙を控えていまして、交渉がこれ以上、長期化すれば、本格的な選挙戦に突入してしまうと。
そうするとオバマ大統領の任期中に、TPPを成立させることが難しくなると、非常に危機感を強めていたんです。
次に一番上のカナダですが、近く連邦議会の選挙が予定されていまして、仮に与党が敗れれば、TPP交渉がやり直しになりかねないということもありまして、なんとしても合意しておきたかったという背景があります。
そして日本、真ん中が日本なんですが、日本としても、安倍総理大臣は、TPPを成長戦略の柱に据えていまして、早期の妥結に導きたいとして交渉を急いできました。
あとまた、合意に至らなかった前回の7月末のハワイでの閣僚会合とは今回違いまして、事前に難航していた、自動車の分野での合意が、事前の協議で見えたんですね。
これによって大筋合意できるという見通しが強まって、ほかの分野でも各国が要求レベルを下げざるをえなくなったという面もあると思われます。
なるほどね。
分かりました。
あと豊永さん、12か国がこれ、大筋合意したわけですけれども、これまで、2国間でのFTAとかEPAなんかもあったわけですけれども、今回、広い範囲での自由貿易圏が出来るわけですね。
その意義というのは、どういうところにあると思っていますか。
日本って、少子高齢化で人口が減っていくという中で、経済規模が小さくなる懸念っていうのが常にありますよね。
政府は成長戦略の中で、自由貿易の推進というのを掲げてるんですけれども、実際、その日本はアメリカやヨーロッパ、それから韓国に対して、自由貿易の達成度というのは非常に出遅れているんですね。
今回、このTPPが実現すると、非常に貿易の…が大きくなると。
TPP参加12か国のGDPの大きさというのは、世界のGDPの40%ですから、世界最大規模の自由貿易圏が誕生すると、これは経済的なメリットとしては、非常に大きいと思いますね。
もう一つはですね、安全保障と言う視点からも、意味合いがいえると思います。
安全保障ですか。
アジア太平洋地域というのは、今後、高い成長が見込まれるわけなんですけれども、中国が政治、経済両面で非常に勢力を拡大している中で、アメリカと日本が主導する形での貿易ルールというのを作ってですね、それを早く確立するということは、中国をけん制していく意味での大きな布石になるというふうに見られています。
そして成澤さん、今回の大筋合意が、政権に与える影響はどういうものなのか、それから今後のスケジュールはどうなっているんでしょうか。
安倍総理大臣は先月、懸案だった安全保障関連法、成立しましたので、これを受けて、経済最優先で政権運営に当たる方針というのを明らかにしています。
参議院選挙を来年に控えていまして、アベノミクス第2ステージを進める中で、TPPの今回の大筋合意ということを、弾みとなることを期待しているものと見られます。
日本政府は早ければ来年初めにも、TPPの協定案に署名しまして、その後の国会で承認がはかられるということになります。
また、政府は、TPP参加に伴いまして、法改正が必要なものがいくつかあるんですが、そういう法改正を速やかに行いたいとしています。
一方で、よくいわれるんですが、国内の農業や畜産業、これについてなんですが、関税の引き下げなどによって、海外から安い農産物が入ってきて、影響を受けるという可能性が指摘されています。
安倍総理大臣は、先ほど記者団に対して、美しい田園風景を守っていくことは政治の責任だというふうに述べています。
政府は農業や畜産業などを支援するための新たな政策の検討に入るものと見られていまして、来年度予算案で必要な措置を行う方針です。
豊永記者と成澤記者に聞きました。
ここまで、TPPの大筋合意についてお伝えしました。
では、ニュースを続けます。
プロ野球・巨人は、チームに所属する福田聡志投手が、野球賭博を行っていたと発表しました。
それによりますと、福田投手は知り合いの男性に誘われて、ことしの8月から9月上旬にかけて、プロ野球や高校野球、それに大リーグの試合を対象に、野球賭博を行ったということです。
プロ野球の試合には、巨人の試合も含まれていたということです。
野球協約は、選手が野球賭博を行うことを禁じており、福田投手は場合によっては、無期の失格処分となります。
巨人は福田投手を近く、熊崎勝彦コミッショナー宛てに告発することにしています。
特定の政党や団体が行うデモなどの政治的な活動。
文部科学省は、高校生に学校の外では、学業に支障が出ないことなど、一定の条件のもとで認めるなどとする新たな通知案を取りまとめました。
一方で、学校における政治的中立性の確保などから、授業や生徒会活動、それに部活動といった教育活動の場を利用することなどは、禁止することが必要だとしています。
この通知案について、専門家は。
安倍総理大臣は、日本を訪れているフランスのバルス首相と会談。
冒頭、2国間の協力関係が進むことは、世界全体にとって、意義深いものだと述べたのに対し、バルス首相は、首脳会合を続けていくことが、両国の関係強化につながると確信していると述べました。
このあと両首脳は、気候変動や高齢化社会などのグローバルな課題に対応するため、今後1年間を、日本とフランスのイノベーション年として、技術革新の分野で、両国の研究機関の協力を促進していくことで一致しました。
マイナンバーが始まります、どうぞ。
マイナンバー法がきょう施行され、制度をPRする活動が各地で行われました。
マイナンバーを通知する通知カードは、おおむね今月中旬から来月にかけて、各世帯に届けられます。
また住民の申請があれば、マイナンバーを記載した住民票の交付が始まりました。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
きょうはこちら、かきの話題です。
大きい、ぷりぷりですね。
立派ですよね。
宮城県では、きょうからかきの水揚げが解禁されました。
かきの養殖が盛んな宮城県石巻市です。
きょうは朝早くから次々と収穫されました。
たくさん、ことしの出来、どうなんでしょうね。
ことしは、お盆明けに雨が多くて、川からの栄養素が豊富だったということで、例年よりも身の出来がいいそうなんですね。
収穫量は震災前にはまだ届きませんが、少しずつ回復しているということです。
これからおいしい季節になりますね。
ねえ、ですよね。
白ワインとか、日本酒にもよく合いますよね。
味覚からも季節の進みを感じますけども、今週は気温も下がって、一層秋の深まり、感じられそうです。
予想最低気温、見ていきましょう。
けさもひんやりしましたけれども、あすはきょうより下がって、今シーズン最も気温の低くなる所もありそうですね。
盛岡5度、これは10月の下旬並みです。
その先も低い所が多くて、関東から九州、西日本にかけても15度前後ですから、上着は欠かせません。
本当に今、日中との温度差、結構大きいですからね。
体調崩さないようにしたいですね。
ですね。
お布団も厚手のもの用意して、かぜひかないように気をつけてください。
ではあすにかけての天気図を見ていきましょう。
あすは帯状の高気圧に覆われる見込みです。
こうなりますと、よく晴れる所が多くなります。
また、等圧線の間隔も開いていますので、風が弱いことを示しています。
こうしたときには、放射冷却現象も強まって、朝はひんやりします。
温かくしてお過ごしください。
そして今週は台風23号の動きにも注意が必要となります。
今、大型となっています。
このあとは暴風域を伴って、日本の東海上を進んでいく予想です。
木曜日から金曜日は、北日本にかなり接近して、大荒れとなるおそれもあります。
また、あす以降は波の高い状態も続きますので、太平洋側では注意となります。
あすの波の予報、東日本から西日本を中心に、高くなりまして、小笠原諸島は6メートル、大しけとなりそうです。
あさってにかけて続きますので、注意・警戒をしてください。
では各地の天気と気温、詳しく見ていきましょう。
九州、沖縄、中国、四国です。
晴れる所が多いでしょう。
朝の気温はきょうより下がって15度前後。
日中はきょうより高い所が多く、25度前後でしょう。
近畿、東海、北陸。
近畿地方、雲が広がりますが、時々晴れる見込みです。
午後は山沿いでは雷雨の所がありそうです。
東海、北陸、晴れる見込みです。
朝、日中ともにきょうと同じくらいで、朝は15度前後。
富山は11度まで下がる見込みです。
日中は23度前後でしょう。
関東甲信越と静岡です。
晴れ間の広がる所が多くなりそうです。
山沿いでは夕方以降、雨の降る所があるでしょう。
気温です。
朝はけさより下がって、15度以下の所が多くなりそうです。
新潟は9度でしょう。
日中は20度を少し超えるくらいで、きょうより日ざしのぬくもりはありそうです。
東北と北海道です。
晴れる所が多いでしょう。
昼前にかけては濃い霧の出る所がありそうです。
そういうこともあるかもね。
一つの夢がかなった。
スポーツは佐々木さんです。
こんばんは。
テニスの男子ツアー、ジャパンオープンが、東京で開幕。
世界ランキング6位の錦織圭選手が、1回戦で伸び盛りの若手と対戦しました。
2連覇のかかる錦織。
初戦の相手は18歳のチョリッチ。
一番勢いのある若手と警戒していました。
第1セット、チョリッチの強打に押されます。
攻め急いだと錦織。
出だしの4ゲームを連取され、第1セットを落とします。
しかし、修正すれば大丈夫と冷静でした。
第2セットからショットの精度を上げます。
多彩な攻撃で、主導権を奪い返しました。
錦織は逆転勝ち。
難敵を退けて2回戦進出です。
ラグビーのワールドカップイングランド大会。
ベスト8進出に望みをつなぐ日本。
次のアメリカ戦に向けて、堀江翔太選手が意気込みを話しました。
3日のサモア戦。
堀江選手は、最前線で、低いタックルで何度も切り込んで、勝利に貢献しました。
アメリカ戦でも、体を張って勝利を目指します。
先ほど発表されたラグビーの最新世界ランキング。
日本は前回からランキングを1つ上げて11位となりました。
1位はニュージーランドで変わらず。
2位にオーストラリアが浮上。
ウェールズは3位となりました。
日本に敗れたサモアは、11位から15位に後退。
日本が第4戦で対戦するアメリカは16位で前回と変わっていません。
ラグビーの世界最高峰のリーグ、スーパーラグビー。
来シーズンから参戦する日本のチームの名前が決まりました。
その名もサンウルブズ。
英語で太陽とおおかみの組み合わせで、燃え上がる太陽のような情熱と、おおかみのような団結力を表しているということです。
意気込みを話していた堀江選手、先日、イギリスの街で散髪したそうなんですが、イギリス人店主が、次の試合も頑張ってと、料金をただにしてくれたそうなんですよ。
顔見て分かったんですか?
応援してくれてるんだ。
試合を見てましても、もう日本選手への拍手、歓声、非常に大きいですし、やはり日本のラグビーを認めてくれているというような評価が上がっているといえそうですね。
さあ、続いては大リーグもレギュラーシーズン最終戦でサプライズです。
イチロー選手が、ピッチャーとして、大リーグ初登板を果たしました。
イチローは3回からライトで途中出場。
サプライズは8回でした。
注目の第1球。
138キロのストレート。
2球目。
ストライクを取りにいったところを2ベース。
このあと1点を失いました。
それでも4人目への初球。
この日の最速143キロをマークします。
さらに。
緩急でも翻弄しました。
イチローは1イニングを投げ、2安打1失点。
大リーグ15年目のシーズンを意外な形で締めくくりました。
ダルビッシュが所属するレンジャーズの最終戦。
地区優勝へのマジックナンバーを1としてから2連敗中です。
しかし、この日は打線が奮起。
大量リードを奪います。
首位と最大9ゲーム差から驚異的な追い上げを見せたレンジャーズ。
4年ぶりの地区優勝です。
右ひじを手術し、リハビリ中のダルビッシュ。
控えめに喜びを分かち合っていました。
ヤンキースOBの松井秀喜さん。
子どもたちに野球を普及・発展させる、NPO法人を設立しました。
初めての活動は、ニューヨークでの野球教室。
10歳から12歳の少年29人が参加しました。
守備練習の実戦では、こんな姿も。
一方、バッティングでは、鋭い打球を飛ばし、子どもたちを沸かせていました。
それにしてもイチロー選手、びっくりしましたよね。
大リーグでは、大差がついた場面などで、実績を積んだ野手の希望を認めることがあるそうです。
それにしても143キロもすばらしかったですけど。
変化球もすごかったですよね。
驚きました。
本人は145キロぐらい出したかったそうですよ。
そうですか。
プロ野球です。
パ・リーグ2試合、ロッテはきのう3位以内が確定。
クライマックスシリーズで争う2位日本ハムとの最終戦に臨みました。
日本ハムに3連勝中のロッテは5回、中村。
レフト、西川のエラーで、ボールはスタンドへ。
3塁まで進みます。
続く吉田。
日本ハムは2人目の高梨。
この動きがボークの判定。
ノーヒットで先制します。
このあと、追いつかれますが、8回、1点を勝ち越し、2年目の三木。
アピールしたかったとプロ初ホームラン。
ロッテは日本ハム戦4連勝。
クライマックスシリーズへ向け、勢いをつけました。
ロッテの伊東監督は、本拠地での最終戦を白星で飾れてよかった。
若い選手を多く使った中で、勝つことができ、選手も自信になったと思うと、満足そうでした。
楽天はルーキーの安樂が先発。
期待のドラフト1位は、2軍で力を磨いてきました。
立ち上がりは持ち味のストレートで押します。
1回をノーヒットで抑えます。
打線はその裏、満塁として4番ウィーラー。
先制の2点タイムリー。
この回3点を奪い、安樂を援護します。
その後の安樂はフォークボールを効果的に使いました。
ソフトバンクを6回までヒット2本、無失点で抑え、プロ初登板初勝利です。
お伝えしていますように、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られる、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者とともに選ばれました。
大村さんは先ほど、記者会見で喜びを語りました。
ーわたくしにせ。
大村さんは山梨県韮崎市出身の80歳。
山梨大学を卒業後、北里大学薬学部の教授や、北里研究所の所長などを務め、現在は、北里大学特別栄誉教授を務めています。
大村さんはこれまで、微生物由来の有機化合物を多数発見し、薬学研究の分野で優れた業績を上げました。
そして、寄生虫によって引き起こされるオンコセルカ症や、リンパ性フィラリアなどの発生を劇的に抑えることができる、イベルメクチンのもととなる、エバーメクチンなど数々の抗生物質を発見しました。
こうした業績が高く評価され、2012年には文化功労者に選ばれ、2014年にはガードナー国際賞を受賞しています。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目で、医学・生理学賞の受賞は、3年前の山中伸弥さんに続いて、3人目となります。
号外です。
各地で喜びの声が上がっています。
おめでとうございますじゃ言い表せない、ことばには、筆舌に尽くし難く感じております。
真理を探究するといいますか、何事にも誠心誠意といいますか、徹底的に追求するというか、そういう生き方をされる方。
もう、もう、うれしくてうれしくて、ちょっと前の新聞には、ちょっとノーベル賞の名前が出てなかったから、おかしいなって自分では思ってて。
大村智さんに会ったら、どんなことを伝えたいですか?
もうおめでとうしかないですよ、本当に。
本当に長年、もう待ちに待ったというところですかね、本当に。
会見で、若い学生たちに伝えたいことを聞かれた大村さん。
自身の経験をもとに、こう話しました。
そして、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉は、参加12か国による閣僚会合で、難航していた分野で、各国が折り合い、大筋合意に達しました。
先ほど、現地の甘利大臣から、TPP交渉が、大筋合意に達したとの報告を受けました。
粘り強い交渉を続けていった結果、妥結に至ったことは、日本のみならず、アジア太平洋の未来にとって、大きな成果であったと思います。
その上で、国内農業への影響を最小限に抑えるため、農業の振興策に力を入れる考えを示しました。
アメリカのアトランタで行われてきた今回の閣僚会合は先ほど、終了し、日本政府関係者によりますと、最大の焦点となっていた、バイオ医薬品のデータ保護期間など、難航分野で各国が折り合い、TPP交渉は大筋合意に達したということです。
2015/10/05(月) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽北里大学・大村智名誉教授がノーベル賞▽TPP 大筋合意か[二][字]
北里大学・大村智名誉教授がノーベル賞受賞微生物由来の有機化合物を多数発見し熱帯の風土病の治療に功績▽こんや大筋合意なるか2度日程延長のTPP交渉・今度こそ大詰め
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
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ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース
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