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ノーベル文学賞はベラルーシのアレクシェービッチ氏
10月8日 20時05分

ことしのノーベル文学賞に、社会主義体制に抑圧された人々の声を通して旧ソビエトの実態を描いてきたベラルーシの女性作家、スベトラーナ・アレクシェービッチ氏が選ばれました。
スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にベラルーシのスベトラーナ・アレクシェービッチ氏を選んだと発表しました。
アレクシェービッチ氏は1948年にウクライナで生まれ、父親の故郷のベラルーシに移り住みました。大学卒業後は、新聞記者として働きましたが、文学の形式を取りながら現実に即した書き方が次第に反体制的だと見なされるようになりました。1983年に完成した作品、「戦争は女の顔をしていない」は、第2次世界大戦で従軍した女性たちの声を通して戦争の悲惨な実態を描いたもので、当初は出版が禁じられました。ペレストロイカと呼ばれた政治改革が旧ソビエトで進むなかで、この作品の出版が認められると大きな成功をおさめ、数々の賞を受賞するなど、代表作として知られるようになりました。1997年に出版した「チェルノブイリの祈り」は、チェルノブイリ原発事故の被害にあった人たちの証言を集めて衝撃や悲しみなどを描き出した作品で、ベラルーシでの出版は中止されましたが、外国では高く評価されました。

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