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 愛知県春日井市のラーメン店で店員2人が襲われ、現金約250万円が奪われた事件で、県警は強盗殺人容疑などで9月29日に逮捕した元従業員の宮地良多容疑者(27)の事件前後の足取りをほぼ特定した。逮捕から10日目となり、現在黙秘している宮地容疑者。県警は、犯行を決意した時期などについてさらに詳しく調べる。

 事件が発覚したのは9月24日午前7時15分ごろ。春日井市高山町2丁目の「豚旨(とんこく)うま屋ラーメン春日井朝宮店」で、従業員の荻原典章さん(35)が頭から血を流して倒れ、別の男性店員(39)も頭などに重傷を負っているのが見つかった。荻原さんは鈍器で頭を何度も殴られ脳損傷で死亡。金庫にあった現金約250万円が奪われていた。

 県警は現場の状況などから内部をよく知る人物の関与を疑い、店側に「トラブルがあった従業員はいないか」と尋ねた。すると、8月末に勤務時間の水増しで事実上解雇となった宮地容疑者が最初に挙がった。