除染作業に違法派遣 大間町議ら4人逮捕
福島県内の除染作業に不正に労働者を派遣したとして、むつ署(青森県)などは7日、労働者派遣法違反の疑いで青森県大間町議で建設会社社長の佐々木信彦容疑者(37)=大間町大間=ら建設会社4社の幹部ら4人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、それぞれ別の建設会社の社長泉一郎(65)=同=と息子の元社長泉一哉(41)=同=、社長中村勇治(49)=青森県六ケ所村泊=の3容疑者。一郎容疑者は以前、大間漁協組合長を務めた。
逮捕容疑は2013年11月〜14年2月下旬ごろ、福島県楢葉町の除染作業を受注する青森県外の建設業者に、4社の従業員計11人を派遣し、表土はぎ取りや足場解体など派遣が禁止されている除染作業に関する建設業務に従事させた疑い。
同署などによると、一郎、佐々木、中村の3容疑者は自社の従業員計9人を一哉容疑者の会社に派遣し、除染業務に従事させた。全員容疑を認めている。
青森労働局によると、楢葉町で除染関連作業をしていた男性から昨年5月、労働条件に関する相談があり違法派遣の疑いが浮上。ことし6月5日に青森県警に告発した。4社は派遣業務の許可を得ていなかった。
県警は違法派遣に関わる4社の金銭の流れなどについて調べている。
佐々木容疑者は4月の町議選で初当選した。町議の逮捕を受け、大間町議会は近く、対応を検討する。
2015年10月08日木曜日