今回はちょっとクレジットカードの業界の話でも。
従来、楽天カード株式会社は中堅カード会社、もしくは準大手カード会社などという扱いを受けることが多かったんですが、個人的にはもうこの区分けはやめて、大手カード会社の仲間入りを果たしたと考えてもいいんじゃないかな?と思ってます*1。
大手カード会社だと思う理由2つ:
理由をあげますね、1つはカード発行枚数について。楽天カードの発行枚数は残念ながら非公表となっていますが、推測するだとだいたい1500万人くらいがすでにこのカードを保有しているんじゃないかな?という状況があります。
2013年頃に東洋経済新聞社が見込みを発表した時の発行枚数が700万枚。それから仮にテレビCMの触れ込み通り、8秒に1枚、カードが申込され続けていっていると現在ではだいだい1500万人の会員がいる…という計算に(計算式はこちら)。この会員数って、下記の大手カード会社とくらべてもまったく遜色がない数字なんですよね。
- ジャックス:会員数は約650万人
- オリコカード:会員数は約1000万人
- セディナカード:会員数は約1700万人
- UCグループ:会員数は約1500万人
まぁ確かに三井住友カードや三菱UFJニコスといった3000万規模の会員を抱えるグループと比べれば見劣りがしますが、それでも充分な会員数&成長速度なのではないでしょうか?
カードショッピングの取扱高はダントツ:
2つ目は楽天カードのカードショッピング利用高がとんでもないということ。
楽天カードはよく、休眠率(持っているだけで使わない人の比率)が低いクレジットカードとして例にあげられることが多いカードなんですが、その数値の低さを表すかのように、とにかく会員は楽天カードを普段から利用しているようです。
実際のショッピング取扱高を大手と並べてみますね(ざっくりとした数値)。
- 楽天カード:3兆4500億円
- クレディセゾン:4兆1000億円
- イオンカード:3兆8000億円
- セディナ:2兆4000億円
- オリコカード:1兆5000億円
- ジャックス:1兆円
今年も急成長中の楽天カード:
更にこのあと、楽天カードでは会員数&利用高が増え、2015年度についてはどうやら4兆円を突破することが間違いなさそうな感じなので、もしかすると2015年にはイオンカードどころかクレディセゾンすらも追い抜かしてしまうかもしれません。
こうなると日本でトップ5に入る、ショッピング取扱高のあるカード会社になります。
取扱高や会員数だけでは大手になれないものの:
まぁもちろん取扱高が多いとか、会員数が多いというだけでは大手にはなれません。業界の人間を含め、多くの人が楽天カードを大手カード発行会社だよね…と認識してはじめて、それが叶うということもわかっています。
しかし現状の数字、そしてこの急成長率を考えると、少なくとも2017年には、三井住友カードや三菱UFJニコスと並ぶような売上を作る会社になると私は思っています。そうなればどんなにケチをつけようとも、楽天カードを大手として認めなくてはいけない空気感になるんでしょうね、きっと。
個人的には業界に新しい風を送り込んでくれる楽天カードには期待しているので、引き続き、成長を続けていって欲しいなと思ってます。
以上、楽天カードはもはや準大手や中堅クレジットカード会社ではなく、大手カード発行会社の仲間入りをしたように思う最近…という雑談でした。
*1:データはすべて、月刊消費者信用2015年9月号より