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打率に着眼点を置くのは、意味がない。(全くとはいえないが)   「ゴキブリイチロー」(再掲) 打率に着眼点を置くのは、意味がない。(全くとはいえないが)   「ゴキブリイチロー」(再掲)
October 08, 2015 09:40:00NEW ! June 23, 2015 09:55:00
テーマ:野球 テーマ:野球
よく、野球をみるときに よく、野球をみるときに
打率だけを着眼点とする人がいます。 打率だけを着眼点とする人がいます。
打率はいくら? 打率はいくら?
何安打? 何安打?
とか。 とか。
打率のみを着眼点とする人は 打率のみを着眼点とする人は
その打率だけが高い打者のファンのように思います。(まあ当然でしょうが) その打率だけが高い打者のファンのように思います。(まあ当然でしょうが)
打率を着眼点とするのは、意味がないと思っています。(全くとはいえないのですが。その理由は後述。) 打率を着眼点とするのは、意味がないと思っています。(全くとはいえないのですが。その理由は後述。)
ちょっと書いてみます。 ちょっと書いてみます。
8000打数 2590安打 143本 80打点 8000打数 2577安打 150本 80打点
8000打数 2240安打 500本 1500打点 8000打数 2240安打 500本 1500打点
両バッターがいるとします。 両バッターがいるとします。
それぞれの打率、本塁打率、打点率をみてみます。 それぞれの打率、本塁打率、打点率をみてみます。
上・・・打率0.32 本塁打率5 打点率0.098 上・・・打率0.32 本塁打率5 打点率0.
下・・・打率0.280 本塁打率16 打点率0.188 下・・・打率0.280 本塁打率16 打点率0.188
打率は4分の差があります。 打率は4分の差があります。
打率差で判断すると 打率差で判断すると
1.1倍と小さいものです。 1.1倍と小さいものです。
打率の「4分」 というのは、何打数何安打かわかりますか? 打率の「4分」 というのは、何打数何安打かわかりますか?
4分の差は、100打数4安打 です。 4分の差は、100打数4安打 です。
上の打者と下の打者が 上の打者と下の打者が
100回バットを振ると 100回バットを振ると
1・・・上の打者は4安打余計に打てる。 1・・・上の打者は4安打余計に打てる。
2・・・下の打者は4安打をミスる。 2・・・下の打者は4安打をミスる。
ということです。 ということです。
ここで、「打率4分違う」 と聞けば、野球に詳しくない人は一般的に ここで、「打率4分違う」 と聞けば、野球に詳しくない人は一般的に
「かなり差が有る」 と思うかもしれません。 「かなり差が有る」 と思うかもしれません。
でも実はそこまで差は大きくないんです。 でも実はそこまで差は大きくないんです。
考えてみてくださいよ。 考えてみてくださいよ。
100打数 4安打の差と言うことは 100打数 4安打の差と言うことは
1試合4打数あるとすれば、25試合で4安打・・・ ようするに 1試合4打数あるとすれば、25試合で4安打・・・ ようするに
6試合出場して1安打の差の違いしかないんです。 6試合出場して1安打の差の違いしかないんです。
「4分の差は大きいわーーー」 「4分の差は大きいわーーー」
いやいや ちょっと考えれば いやいや ちょっと考えれば
4分の差なんてほとんど無い(クソみたいな差な)んです。 4分の差なんてほとんど無い(クソみたいな差な)んです。
大きいという人は 大きいという人は
以前にも書いた記憶がハッキリありますが 以前にも書いた記憶がハッキリありますが
打率を整数で捉えている素人(とくに野球に詳しくなくて、選手のファンというミーハー) 打率を整数で捉えている素人(とくに野球に詳しくなくて、選手のファンというミーハー)
が、大きいという判断を下していますね。 が、大きいという判断を下していますね。
そりゃ、整数で捉えれば そりゃ、整数で捉えれば
32と280には大きな開きがあると思いますよ。 32と280には大きな開きがあると思いますよ。
も違いますから。 も違いますから。
しかし、これは「率」であって しかし、これは「率」であって
開きは「分(1/100)の位」です。 開きは「分(1/100)の位」です。
それ、わかってる?? それ、わかってる??
これは、ちょっと前の これは、ちょっと前の
「張本勲vs大杉勝男 どちらが上の打者か」(3) 「張本勲vs大杉勝男 どちらが上の打者か」(3)
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11273787736.html http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11273787736.html
「張本勲vs大杉勝男 どちらが上の打者か」(結論) 「張本勲vs大杉勝男 どちらが上の打者か」(結論)
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11275165219.html http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11275165219.html
でも書いたね。 でも書いたね。
張本氏と大杉氏は、打率3分差(100打数3安打)があったんですが 張本氏と大杉氏は、打率3分差(100打数3安打)があったんですが
今回のケースは4分ですね。 今回のケースは4分ですね。
打率の差よりもっと大きな差がありますね。 打率の差よりもっと大きな差がありますね。
本塁打率は3.倍もペースが違います。 本塁打率は3.倍もペースが違います。
(本塁打率は低ければ低いほど良い) (本塁打率は低ければ低いほど良い)
上の打者は、1本を放つのに、5打数(1試合4打数とすれば1試合)も必要だが 上の打者は、1本を放つのに、5打数(1試合4打数とすれば1試合)も必要だが
下の打者は、1本を放つのに、16打数(1試合4打数とすれば4試合)しか必要としていない。 下の打者は、1本を放つのに、16打数(1試合4打数とすれば4試合)しか必要としていない。
これは大きな差です。 これは大きな差です。
物凄い大きな差です。 物凄い大きな差です。
だって、本塁打1本は、最低1打点と1得点が保証されるのですから だって、本塁打1本は、最低1打点と1得点が保証されるのですから
点を取るペースも必然的に違ってくる。 点を取るペースも必然的に違ってくる。
純粋にバット一振りで1点をもぎ取る力は 純粋にバット一振りで1点をもぎ取る力は
上の打者は、5打数(1試合)も要しておきながら、下の打者は16打数(4試合)しか要していない。 上の打者は、5打数(1試合)も要しておきながら、下の打者は16打数(4試合)しか要していない。
これは大きいです。 これは大きいです。
本塁打が打てるか打てないか 本塁打が打てるか打てないか
これは本当に大きな差です。 これは本当に大きな差です。
上の打者が1本ホームランを打つときは 上の打者が1本ホームランを打つときは
下の打者は、3本を既に打っていることになります。 下の打者は、3本を既に打っていることになります。
打率4分の差(ペース)よりも大きいです。 打率4分の差(ペース)よりも大きいです。
しかもホームランは、最低1打点と1得点が保証されるので打てる打てないはチームの勝利に大きく左右します。 しかもホームランは、最低1打点と1得点が保証されるので打てる打てないはチームの勝利に大きく左右します。
打率差はいくらでしたか? 打率差はいくらでしたか?
1.1倍ですよね。 1.1倍ですよね。
打率の4分の差(1.16倍)など、本塁打率の3.倍に比べたら大した差ではないです。これは間違いない。 打率の4分の差など、本塁打率の3.倍に比べたら大した差ではないです。これは間違いない。
そして打点数もみてみましょう。 そして打点数もみてみましょう。
打点率の差は1.92倍。 打点率の差は1.84倍。
これも打率の差1.2倍(1.16倍なのだが、1.2倍とした)よりも大きくなっています。 これも打率の差1.2倍よりも大きくなっています。
簡単に書くと 簡単に書くと
打率の差よりも大きい差が他にもあるのに、差のほとんど無い打率ばかりを着眼点とするのは、滑稽である 打率の差よりも大きい差があるのに、差のほとんど無い打率ばかりを着眼点とするのは、滑稽である
ということ。ここまで書いたら言わんとしていること、アホでも分かりますよね? ということ。
分かるでしょ? アホでも分かるようにくどくど書いてあげたんだから。
上の打者は、下の打者より、350安打、余計に打てています。 上の打者は、下の打者より、337安打、余計に打てています。
しかし、どうでしょう。 しかし、どうでしょう。
本塁打や打点・・・ その打率に見合うように釣りあがっていますかね? 本塁打や打点・・・ その打率に見合うように釣りあがっていますかね?
答えはノーです。 答えはノーです。
上の打者は、下の打者より100打数4安打を余計に打てる力がありながら、本塁打は打てていないし、点も取れていません。 上の打者は、100打数4安打を余計に打てる力がありながら、本塁打は打てていないし、点も取れていません。
4安打余計に打てておきながら 4安打余計に打てておきながら
この程度のレベルでしかない。 この程度のレベルでしかない。
逆に下の打者は、4安打をミスしつつも 逆に下の打者は、4安打をミスしつつも
上の打者よりも、本塁打を3.倍上のペースで打ちつつ、約2倍も点も取れた打者であることが言えます。 上の打者よりも、本塁打を3.倍上のペースで打ちつつ、点も取れた打者であることが言えます。
打率は高いに超したことはない。 打率は高いに超したことはない。
それは事実です。 それは事実です。
でもいくら打率が高くても、その高い打率を活かせた内容の濃い打撃数値のものでなければ意味が無い でもいくら打率が高くても、その高い打率を活かせた内容の濃いものでなければ意味が無い
ということです。 ということです。
高打率が活きるか活きないか(良いか悪いか)は 高打率が活きるか活きないか(良いか悪いか)は
内容次第なんです。 内容次第なんです。
いやいや いやいや
上の打者は、中身が無いと言っているのではないですよ。 上の打者は、中身が無いと言っているのではないですよ。
上の打者は、内容が無いのではなく 上の打者は、内容が無いのではなく
非常に薄っぺらい」ということを書いているのです。 「薄っぺらい」ということを書いているのです。
打率4分高いのだからその分、本塁打も打てたり、点が取れてもいいんじゃないの?出来て無いじゃん。お前8000打数もバット振って何やってたの? 打率4分高いのだから
その分、本塁打も打てたり、点が取れてもいいんじゃないの?
ということです。 ということです。
4分も高い打率でありながら 4分も高い打率でありながら
本塁打が極端に弱い、点が取れないという打者は 本塁打が極端に弱い、点が取れないという打者は
それだけその能力が乏しい ということです。 それだけその能力が乏しい ということです。
これは、バカでも理解できることでしょう。 これは、バカでも理解できることでしょう。
そこをちゃんと理解しながら そこをちゃんと理解しながら
打者が打席に立ったときに表示される 打者が打席に立ったときに表示される
打率 打率
本塁打 本塁打
打点 打点
を見てみる必要があります。 を見てみる必要があります。
で、話を最初の で、話を
「打率を着眼点とするのは意味がないと思っています。(全くとはいえないのですが)」 「打率を着眼点とするのは
意味がないと思っています。(全くとはいえないのですが)」
に戻し、なぜ「全くとはいえない」のか を書くと に戻し、なぜ「全くとはいえない」のか を書くと
下の打者は、打率が4分高ければ(100打数4安打打てる力があれば)他の数字(率)はもっと伸びた可能性があるからです。 下の打者は、打率が4分高ければ(100打数4安打打てる力があれば)他の数字(率)はもっと伸びた可能性があるからです。
そこを考えると そこを考えると
打率は全く意味が無いとは言えないですね。 打率は全く意味が無いとは言えないですね。
差としてみると、全くとは言えないが 差としてみると、全くとは言えないが
意味が無いかな ということです。(差としてみればあまりにも小さい。差の大きいものは他にある) 意味が無いかな ということです。(差としてみればあまりにも小さい。差の大きいものは他にある)
なんども書きますが、我々にゴキブリイチローが批判されるのは、内容が薄っぺらいからです。 なんども書きますが
ゴキブリイチローが批判されるのは、内容が薄っぺらいからです。
打率は高いんです。そこは事実です。 打率は高いんです。
(脚で稼いだ打率が7分もある というのはここでは不問。あくまでも打率) (脚で稼いだ打率が7分もある というのはここでは不問。あくまでも打率)
でもその高い打率の恩恵で でもその高い打率の恩恵で
ホームランが打てたり、点が取れたりしてますか? ホームランが打てたり、点が取れたりしてますか?
答えは断然ノーです。(コレも事実) 答えは断然ノーです。
上の打者みたいでしょう。 上の打者みたいでしょう。
実は、上の打者は、日米(現役24。日米の数字は本来合算させたくないが、ここでは何としても数字を良く見せたい意図があるため、日米合算をさせる。日本時代は打数が少なくメジャー時代はショボイため)のイチローを想定しています。(率の類はすべて同じ。) 実は、上の打者は、日米(現役23年)のイチローを想定しています。(率の類はすべて同じ。)
下の打者は 下の打者は
誰と言うわけではありませんが、スラッガーを想定しています。 誰と言うわけではありませんが、スラッガーを想定しています。
この成績に近いのは、調べたところ元ダイエーの門田博光ですかね。(門田は打率0.288 本塁打率16 打点率0.189) この成績に近いのは、調べたところ元ダイエーの門田博光ですかね。(門田は打率0.288 本塁打率16 打点率0.189)
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