はすみとしこ氏のイラストの公開は差し止めすべきでない
はすみとしこ氏がシリア難民問題を風刺するイラストを描いて物議を醸しています。
http://on.fb.me/1L5CtpS
イラストの公開差し止めを求める運動も起きています。両方を読み比べて賛同できるほうに署名していただいて構いません。
http://chn.ge/1OjiEMD
これを受けて、私の署名運動は以下の一点のみを主張します。
・このイラストは「表現の自由」の範疇である、だからFacebook Japanは公開差し止めをするべきではない。
「表現の自由」と、日本の健全なリベラリズムを守り育むため、公開差し止めに応じないFacebookを支持する人もいるということを、署名をもって伝えます。
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人々は社会のことを考える上で”議論”しなければなりません。「表現の自由」はその基礎となります。
もしはすみ氏の風刺が、現実とかけ離れているなら、検証が進むにつれ、決め付けに満ちた”中傷”として自然と相手にされなくなっていくでしょう。
もしはすみ氏の風刺が、真実の見逃すべきでない一側面を映し出しているなら、私たちは目を背けずに現実の問題に向き合っていく必要があります。
いずれにせよ議論の中で揉まれ、検証され、多くの人に共有される過程を経てこそ、人々と社会は健全に育まれていくのです。
ところがこのようなことを表現自体してはならない、となると全く良い結果を産みません。
もし真実が含まれていたなら、表現を封殺しても、問題自体は無くなりません。またもし実際には存在しない問題だった場合も、議論を経ないで封殺してしまうと、人々の不信感は無意味に残り続けてしまいます。
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問題や偏見が、表面的には無いことになっているが、見えないところで悪化していく社会。
様々な意見が交わされ、問題が白日の下になる中で、人々が次第に納得したり、認識を深めていく社会。
どちらがより良い社会でしょうか。
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たくさんの静かな常識人と、
まっとうなリベラルを求める人々へ。
今回の署名は次の一点のみの同意の表明となります。
・このイラストは「表現の自由」の範疇である、だからFacebook Japanは公開差し止めをするべきではない。
署名は、イラストの内容への賛否は一切含みません。
「表現の自由」は、内容に賛成だから守るとか、内容が不快だからダメだというものではありません。賛同されるかたもされないかたも、決して署名の意図を拡大解釈することないようよろしくお願いします。
※
ちなみにイラストの差し止め運動には「差別主義者」や「レイシズム」といった文言が踊っていますが、イラストやコメントを読んでも、例えば「難民がアラブ人だからこういうイラストを描いた」といった文言は見当たらず、何を根拠にそのようなレッテルを貼っているのか全く不明なのも問題です。