財産管理契約を結んでいた高齢者の預金約2100万円を着服したとして、警視庁捜査2課は7日、東京都千代田区の元弁護士、渡部直樹被告(48)=公判中=を業務上横領容疑で再逮捕した。逮捕は3回目で、同課は渡部容疑者が成年後見人を務めるなどしていた高齢者3人から計約1億円を横領したとみて調べている。
逮捕容疑は2011年6月~15年6月、都内に住む女性(88)の口座から五十数回にわたって預金計約2100万円を引き出し、着服した疑い。
同課によると、渡部容疑者は09年に女性と任意の財産管理契約を結び、通帳などを預かっていた。今年7月に別の高齢者の預金を横領したとして逮捕された後、女性が入所する介護施設の職員が着服を疑って同庁に通報し、被害が発覚した。
渡部容疑者は成年後見人として管理していた認知症の高齢者2人の預金を着服したとして同罪で起訴された。同課は引き出した現金を生活費や遊興費に充てたとみている。
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