広島県は5日、首都圏の大企業などで就業経験のある人を広島の中小企業に紹介する「プロフェッショナル人材戦略拠点」を立ち上げた。海外進出や新製品、新技術の開発などの経験のある人材を県内の中小企業に紹介し成長や活性化を促す。
拠点のトップであるプロフェッショナル人材戦略マネージャーには今年6月までマツダで人事担当の取締役を務めた黒沢幸治氏が就任。拠点には地域金融機関や人材紹介会社も参加し、中小企業のニーズのくみ取りや人材の発掘を担う。
拠点の立ち上げは政府が掲げる「地方創生戦略」の一環。5日、湯崎英彦知事が黒沢氏に辞令を交付した。黒沢氏は「人材側は広島で働いてよかった、受け入れた企業側は採用してよかったと思えるようなウインウインの成功事例を1つでも2つでも積み上げたい」と抱負を語った。
湯崎英彦