トップページ社会ニュース一覧中国残留孤児の訪日調査 3年連続で見送り
ニュース詳細

中国残留孤児の訪日調査 3年連続で見送り
10月8日 4時00分

中国残留孤児の訪日調査 3年連続で見送り
k10010262741_201510080441_201510080442.mp4
終戦直後の混乱で中国に取り残された「残留孤児」の訪日調査について、厚生労働省は新たに孤児と確認された人がいなかったことから、3年連続で見送ることを決めました。戦後70年がたち、関係者の高齢化が進むなか確認作業は一層難しくなっています。
終戦直後の旧ソ連の参戦による混乱で家族と離れ離れになり、中国に取り残された残留孤児について、厚生労働省は昭和56年から毎年新たに孤児と確認された人に、一時的に帰国してもらい肉親を探す調査を行っています。
これまでに確認された2818人の中国残留孤児のうち、4割余りにあたる1284人の身元が訪日調査で判明しています。
厚生労働省によりますと、ことしは新たに残留孤児だと名乗り出た2人について、中国に職員を派遣して調査を行いましたが、孤児であることを裏付ける十分な証言などが得られず、去年とおととしに続き3年連続で訪日調査を見送ることを決めました。
厚生労働省は「養父母が亡くなる際に、本当は日本人であることを伝えられる人もいる。戦後70年がたち関係者の高齢化が進むなか、確認作業が一層難しくなっているが、1人でも多くの帰国に向けて確認を続けていきたい」としています。

関連ニュース

k10010262741000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ