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岸田文雄外相「特定の思想にとらわれず、リアルに政策を打ち出し、現行憲法に愛着を持つ」 自民党岸田派研修会での挨拶全文
そして、その結果として当面、憲法9条自体は改正することを考えない。これが私たちの立場ではないかと思っている。
このように宏池会について私たちがどのように考えるのか、今一度整理してみることは大変重要なことだと思う。リベラルの姿勢を大事にする、そして特定の思想にとらわれることなく、リアルに政策をしっかりと打ち出していく。そして現行憲法に対する愛着を持つ。こういった基本的な姿勢を大事にしながら時代の変化にしっかり対応していく。こういった立場は重要なことだと思う。
先ほどの紹介した記事の中で「絶滅危惧種」などといわれているわけだが、生き残るのは力の強いものではなくして、時代の変化にしっかり対応できたものであるというのは、ダーウィンの進化論でも基本的な考え方だ。私たちはしっかりと時代の変化に対応しながら基本的な考え方を守っていく。こういった姿勢が大切なのではないかと思うし、それができたからこそ、自民党の中で唯一、58年間の長きにわたって宏池会という看板を守り通すことができているのではないか。このように思う。自民党の中で唯一、宏池会という看板を派閥設立当初から守り続けている私たちのありようについて、いまひとつ考えていくべきときでもあるのかな、と思っている。