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岸田文雄外相「特定の思想にとらわれず、リアルに政策を打ち出し、現行憲法に愛着を持つ」 自民党岸田派研修会での挨拶全文
宏池会という政策集団についてだが、まず歴史を振り返る。昭和30年、保守合同がなされた。旧自由党と旧民主党、この2つの政党が合流して自由民主党が昭和30年にできあがったが、私たちの保守本流、宏池会という人脈は、その合流の際の旧自由党の人脈、流れを継いだ集団だった。旧自由党、「言論の自由」とか「表現の自由」、この自由を大事にするというスタンスを持ち、これが後ほど自民党の中でリベラルといわれる流れにつながっているといわれている。
また、私たち宏池会の政策だが、例えば先ほどの朝日新聞の記事の中に、私自身が「宏池会の基本理念は軽武装・経済重視だ」と言ったという記述があるが、それは間違いだ。確かに、政策として軽武装、そして経済重視といった政策を宏池会は大切にしてきたが、私はそれは本質ではないと思っている。