エール大での投資業務経験者、好調な米大学寄付金運用支える
2015/10/07 11:54 JST
(ブルームバーグ):エール大学をはじめ好調な投資リターンを今年発表している米国の大学は、エール大で運用の仕事に携わっていたファンドマネジャーを抱えている。
エール大の運用責任者を長く務めるデービッド・スウェンセン氏は、高めのリターンを提供することの多いヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、未公開株)など流動性の低い投資に資本を投じる長期を見据えたモデルの先駆者だ。
フィラデルフィア近郊を拠点に、大学などの機関や富裕層向けに250億ドル(約3兆円)余りの資産を運用するハートル・キャラハンのジョナサン・ハートル最高経営責任者(CEO)は、「エール大にはグローバルなアプローチがあり、素晴らしい運用担当者がいる。極めて良好なパフォーマンスとなることもたびたびだ」と述べる。
プリンストン大学のアンドルー・ゴールデン、マサチューセッツ工科大学(MIT)のセス・アレクサンダー、ボウディン大学のポーラ・ボレントの3氏は全員、エール大の投資オフィスで働いていた。リターンについてのコメントをスウェンセン氏に求めたが応答はなかった。
6月末までの1年間に関するリターンはいずれもプラスで、ボウディン大がこれまで運用実績を公表した米大学では最高の14.4%を記録。MITは13.2%、プリンストン大は12.7%だ。エール大は11.5%。どの大学も業界ベンチマークのリターン(プラス3.6%)を上回っている。
原題:Yale Endowment Model Thrives as Swensen, Proteges Post Top Gains(抜粋)
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更新日時: 2015/10/07 11:54 JST