少女向けに一迅社文庫アイリスもやってますが、こっちの無印の一迅社文庫はこれからは一迅社文庫アイギスと呼んでいただいてもいいですよ、とか思ったT澤です。
本日は18時半に瀬尾つかささんに仕事の相談で電話したとき、瀬尾さんが「プーっ、クスクス」と忍び笑いしていてなんなんだと思っていたわけですが、帰宅してからアイギス立ち上げて関連サイトを巡回していくうちに、何が起きたかわかりました。
それはさておき本題です。
今月はいよいよ庶民サンプルアニメ版がスタートするなど一迅社文庫初のアニメ化作品ということで盛り上がってきておりますが、来月はいよいよ、一迅社文庫といえばファンタジーということで、ファンタジー作家さんたちをまとめて投入です。
詳細はあらためてとは思いますが、まず第一弾として11月。
いよいよ瀬尾つかさ(イラスト:美弥月いつか)『双剣使いの封呪結界(ロストマギカ)』が登場します。
数多の異世界を襲う黒い霧とそこから現れるモンスターたち。
黒い霧に抗すべく謎の存在により各異世界へと強制召喚された日本人たちは、異世界召喚の過程で存在が変容し、常人ではありえない身体能力、魔力、そして個人個人により違う固有スキルを身につけ、異世界を守るため侵略獣たちと戦う英雄、救世主とまつりあげられていく。
激戦の末、多くの仲間を喪いながらも異世界を救い故郷へと戻ってきた一輝と遙、そして理沙ら帰還者たちを待ち受けていたのは、異世界で戦った黒い霧が日本に現れ、東京全土が封印されモンスターたちが跋扈する光景だった。
帰還者たちは異次元に封印された東京を解放することができるのか?!
ということで、現代日本と異世界を行ったり来たりする本格ファンタジーですので、同じく瀬尾さんが角川スニーカー文庫で上梓した『横浜ダンジョン 大魔術師の記憶』と比べて読んでみるのもいいかもしれません。
そしてもう一冊は、湖山真(イラスト:アシオ)『聖剣と魔杖の多重継承』です。
湖山さんは一迅社文庫では初登場ですが、本年度の実質ナンバーワン期待作家です。本当は創刊からしばらくして、川口士さんを呼ぶときに同じくと考えていたのですが、色々あって今年になりました。
コンセプトは一人の勇者に二つの前世で超最強! ……というどっかで聞いたようなキャッチの作品です。
勇者の身でありながらかつて倒された魔王と魔王を討伐した古の勇者、二人分の魂を持つことがわかったことで、他の勇者たちから魔王の部分を忌避されかつての魔王城である監獄へと幽閉された少年ネイシスは、魔族の中でも人間たちと友好関係にあるセイレーン族の少女セリアと出逢い、ちょっとした手違いから二人で脱獄・逃亡生活を送る羽目に……という作品です。
迫り来る追っ手との戦い、そして正義の名の下に村人たちを犠牲にする勇者軍、そして魔族間での裏切りによる内戦と、ファンタジーの様々な要素をふんだんに盛り込んだ、戦争と謀略、そして冒険物語となりますのでぜひご期待ください。11月の2作品は久々の自信作です。
そして初発表となる12月。
千の魔剣完結からほぼ一年、ついに川口士、最新作をひっさげてリターンズ! 今度のイラストは八坂ミナト!
二つの大国が覇を競う大陸。
聖剣使いの王女ファルシェーラと、幼なじみであり隣国の王子にして軍師であるルシードが戦場であいまみえるとき、新たな歴史の幕が上がる。
ルシードとファルの身に降りかかる災厄と危機。
川口士が贈る冒険ファンタジー、ぜひご期待ください。
そして最後がこちら、イラストだけ先行公開。
イラストは庄名泉石さんです。
国同士の関係でわけあって仲が悪い不利をしているが、実は恋人同士の王子と王女が、偶然見つかった日本へ続くゲートを発見。
日本に来れば、国同士のしがらみもなくイチャつける?? ということで、偽装ライバル・現代日本ファンタジーが登場。
こちらもベタ甘ながらも筋の通ったしっかりした作品ですので、ぜひご期待ください。
余談ですが、高尾&inoshishi組の新作も現在企画中です(T澤)