台風２３号 暴風・高波・高潮に厳重警戒を

10月8日 1時04分

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日本の東の海上を北上している超大型の台風２３号の影響で、北日本を中心に風が強まっていて、北海道では８日は雨を伴って暴風が吹く大荒れの天気となる見込みです。気象庁は暴風や高波、高潮に厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、超大型の台風２３号は午前０時には日本の東の海上を１時間に５５キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は９６０ヘクトパスカル、最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４０メートルで、中心の東側３３０キロ以内と、西側２２０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。また、中心の北側１０００キロ以内と、南側８５０キロ以内では風速１５メートル以上の強風が吹いています。
北日本や関東では沿岸を中心に風が強まっていて、北海道根室市では、午前０時すぎに２３メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風はこのあとも日本の東の海上を北上し、８日の夜には北海道に近づく見込みです。
台風の北上に伴って、北海道では８日は暴風が吹き、東北や関東でも太平洋側を中心に、９日にかけて風が強い状態が続く見込みです。８日の最大風速は、北海道の陸上で２５メートル、海上で３０メートル、東北と関東の陸上で１５メートルから１８メートル、海上で１７メートルから２５メートル、最大瞬間風速は、北海道の陸上で３５メートル、海上で４５メートル、東北と関東の陸上で２５メートルから３０メートル、海上で３０メートルから３５メートルに達すると予想されています。
北海道の海上では、波の高さが９メートルの猛烈なしけとなるほか、東北や関東、それに伊豆諸島や小笠原諸島では大しけが続く見込みです。
台風の接近に伴って、北海道東部では潮位の高くなるところがあり、特に根室地方では８日の昼前から潮位が急激に高まり、各地で浸水などの被害が出た去年１２月に匹敵する高潮のおそれがあります。
また、台風や前線の影響で北海道では８日の昼前から夜にかけて、ところによって雷を伴って１時間に６０ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
８日の夜までに降る雨の量は、北海道の多いところで１８０ミリと予想されています。
気象庁は、北海道では暴風や高波、高潮に厳重に警戒するとともに、土砂災害や低い土地の浸水にも警戒するよう呼びかけています。