クラゲに襲われたグラドル

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 実力派俳優を揃え、来年公開予定の大型ホラー映画のパイロット版撮影で、まさかの“海難事故”が発生していたことが分かった。先月末に千葉県の海岸でロケが行われた際、キャストの10〜20代若手グラドル約100人が海に入ると、そのうち70人が、一斉に悲鳴を上げて陸に避難したという。極秘入手した証拠写真をもとに、本紙が製作関係者を直撃取材したところ、水着姿のグラドルを襲ったのは“アレ”の大集団だった――。

“海難事故”が起きたのは、来年夏公開予定の「アンデッド in Japan」というホラー映画のパイロット版(来年早々公開予定)を撮影している時だった。ちなみにパイロット版とは、本編の製作を前に実験的に撮る作品のことを言う。

「脚本を手がけた加藤正人氏は、過去に堤真一が主演を務めてヒットした映画『クライマーズ・ハイ』でも脚本を務めている。『アンデッド――』の本編のキャスト陣はまだ不明だけど、堤クラスの大物俳優が顔を揃えるとささやかれていて、来年の注目作の一つと言われている」(映画関係者)

「アンデッド――」は、55年に三重県津市の海岸で36人の女子中学生が溺死し、大々的に報じられた集団水死事件をモチーフにした作品。先月22日に千葉県南房総市の南無谷海岸で、快晴の中で行われたパイロット版の撮影で、「キャー」「痛いっ!!」という、グラドルたちの悲鳴が響き渡ったという。

 ある芸能プロのグラドルマネジャーが明かす。

「パイロット版のキャスト計200人の若手グラドルのうち、この日は約100人がロケに参加しました。スクール水着姿で、溺れるシーンを撮るためです。午前10時ごろからグラドルたちが次々と海に入ったのだが、ほどなくして一斉に悲鳴が上がって…」

 100人のグラドルのうち、約70人が血相を変えてあわてて海から上がってきて砂浜にバタバタと倒れこんだ。そのうえ絶叫や悲鳴、そして涙まで飛び交ったという。

「その光景はまさに阿鼻(あび)叫喚で地獄絵図でした。刺された太ももや腕は、SMプレーでムチに打たれたように真っ赤に腫れてケロイド状態。結局、撮影は中断されてしまいました」(同)

 若いグラドルたちを襲った思わぬ“海難事故”だが、原因はいったい何だったのか?

「関係者が驚いて駆けつけたら、みんな20センチほどの手のひらサイズのクラゲに刺されていたんです」(同)

 刺したのはミズクラゲと思われるが、毒性はさほど強くない。水族館でも展示されている一般的な種類のクラゲだ。とはいえ、それが数百匹の集団で襲いかかってきたのだから、刺された方はたまらない。

 グラドルの一人は「こんな“殺人クラゲ”がいるところで撮影させられるなんて! 私たちを殺すんですか!?」と、眉をつり上げて烈火のごとく怒っていたという。

「ロケから2日ほどで腫れは引いたけど、5日ほどたった後、また患部が赤く腫れました。医師によれば、体内にまだ毒が残っていて、それが体外に排出される際、アレルギー反応を起こして赤く腫れると。きれいな体がウリなのに、トホホですよ」(同)

 この“海難事故”について、本紙が同作関係者を直撃したところ「撮影には万全を期した」と主張した。

「撮影2日前の20日と当日22日午前7時ごろに、ダイバーにテスト潜水してもらって、海中にクラゲはおろか危険なゴミがないことを確認しています。万が一に備えて救護担当者6人をあらかじめ配置していましたし、刺された患部のケアもしました」

 別の芸能プロのマネジャーも「ちょうど22日は台風一過で海流が荒かった。それに乗って、クラゲが大量発生したのかもしれない。運が悪かったというか、しょうがない“海難事故”というか…」と肩を落とす。

 問題は収束したそうだが、公開前から早くも人騒がせな問題作と言えそうだ。