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最終更新:2015年10月7日(水) 23時44分

ノーベル化学賞に米大教授ら3人、DNA修復メカニズム

 ノーベル化学賞の受賞者が発表され、がん治療の発展につながる細胞内のDNA修復メカニズムで成果を挙げたアメリカの大学教授ら3人が選ばれました。日本人の受賞はなりませんでした。

 今年のノーベル化学賞は、イギリスのクレアホール研究所のトーマス・リンドール氏、アメリカのデューク大学のポール・モドリッチ教授、ノースカロライナ大学のアジズ・サンカー名誉教授の3人が受賞しました。

 受賞理由は、がん治療の発展につながる細胞内のDNAの自己修復メカニズムの研究です。リンドール氏は、DNAを構成する塩基の損傷を細胞自身が修復する仕組みを解明。モドリッチ教授は、生きた細胞が分裂する際に発生するDNAのコピーミスを細胞自身がどのように自己修復するかを解明しました。また、サンカー名誉教授は、紫外線がDNAに与えるダメージを細胞自身が修復するメカニズムを解明しました。がん細胞は、細胞分裂時に発生するDNAのコピーミスを細胞が自己修復できず、無秩序に細胞分裂を行いますが、今回の研究は細胞の自己修復のメカニズム解明に役立ち、新たながん治療の発展に寄与するものと評価されました。

 3日連続の日本人の受賞はなりませんでした。(07日19:45)

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