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TPP ロシアは米中心の経済圏に警戒感10月7日 22時02分
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉が大筋合意に達したことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は「プーチン大統領が閉鎖的な機構の創設に懸念を表明した」と述べ、ロシアが関係強化をはかるアジア太平洋地域に、アメリカを中心とする新たな経済圏ができることに警戒感を示したものとみられます。
ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、TPPの交渉が大筋合意に達したことについて、ロシアのメディアに対し、「新たな枠組みの合意であり、ロシアの国益に合致するのか詳細に分析することが必要だ」と述べました。そのうえで、「プーチン大統領は先月の国連総会での演説で、WTO=世界貿易機関のルールに取って代わるような閉鎖的な機構の創設に懸念を表明した」と述べ、TPPで合意しても、ロシアを排除するような閉鎖的な経済圏を作るべきではないとの大統領の立場を繰り返しました。
プーチン政権は、ウクライナやシリアの情勢を巡って欧米との対立が続くなかで、アジア太平洋諸国との関係強化に力を入れており、TPPの合意によって、この地域にアメリカを中心とする新たな経済圏ができることに警戒感を示したものとみられます。
プーチン政権は、ウクライナやシリアの情勢を巡って欧米との対立が続くなかで、アジア太平洋諸国との関係強化に力を入れており、TPPの合意によって、この地域にアメリカを中心とする新たな経済圏ができることに警戒感を示したものとみられます。